Dairy for Paranoid

blog版「Dairy for Paranoid」はこちら
2007年1月以降の「日記」はblog版で。



<検索エンジンから来られた方へ>
サイト内検索システムで、当サイト内の記事が検索できます。
ご利用くださいませ。



TOP  旅話  趣味話  書斎  リンク


2001 Diary

JULY  AUGUST  SEPTEMBER  OCTOBER  NOVEMBER  DECEMBER


2002 Diary

JANUARY  FEBRUARY  MARCH  APRIL  MAY  JUNE

JULY  AUGUST  SEPTEMBER  OCTOBER  NOVEMBER  DECEMBER



2003 Diary

JANUARY  FEBRUARY  MARCH  APRIL  MAY  JUNE

JULY  SEPTEMBER  NOVEMBER  DECEMBER



2004 Diary

JANUARY  FEBRUARY  MARCH  APRIL  MAY  JUNE

JULY  AUGUST  SEPTEMBER  OCTOBER  NOVEMBER  DECEMBER



2005 Diary

JANUARY  FEBRUARY  MARCH  APRIL  MAY  JUNE

JULY  AUGUST  SEPTEMBER  OCTOBER  NOVEMBER  DECEMBER




2006 Diary

JANUARY  FEBRUARY  MARCH  APRIL  MAY  JUNE

JULY  AUGUST  OCTOBER  NOVEMBER

06.12.28 Wed. セッティング終わりました。         23:37
 10月から懸案になっていましたiMac“ソフィアレス”、通称“ソフィア”の買い替え。ようやく“インテル・ソフィア”が我が家に到着しました! 長かった、長かったよ!!
 まずは急ぎのメールや旧ソフィアでしかできないことを終わらせたあと、いよいよ置き換え。旧ソフィアやプリンター、スキャナをどかしたら、ホコリが立つ、立つ。それもでっかく肥大した灰色の綿ボコリが! いつも思うんだけど、どこで製造されてるんだ、コイツら……。おかげで置き換えより先に、拭き掃除に燃えなきゃならないハメに。
 「この机、こんなに広かったのねー」と慨嘆するヒマもなく、まずはプリンター・スキャナ・コピー複合機Canon PIXUS MP510を設置。前に使っていたEpson Colorio PM770より、複合機なだけに奥行きがあるので「でかっ!」という印象。でも、スキャナを置いていたところは空くし、A4のコピーがとれるので「すばらしい!」。
 次にインテル・ソフィア様、設置。旧ソフィアをはめ込んでいた空間に入れようとすると……入りません。高さが2センチほどオーバー orz。おかげで、背後は広々と空間が空いたまま、20インチのモニターが近い、手元が狭いというありさまに。
 でも、いいの。これが気に入ったから、もういいの……。

 インテル・ソフィア様は……というかiMac Intel Core 2 Duoはモニター部分の裏にぺったり本体がある、本当に“板”なので、出っ尻の旧ソフィアや、でっかいハードディスクのあるG3、G4、G5を見慣れた目にはひじょうに心もとないというか、繊細な感じがします。なにかぶつけようものなら、あっさりバッキリいきそうです(なにかぶつける予定がおありで!?>自分)。まあ、これからしばらくインテル・ソフィア様と二人三脚でやっていきます。

 ところで、設置に朝までかかったので、ついでにSynchronize! Proがバックアップをとるようすを眺めていたのですが。Mac関係のデータのバックアップが終わったら、自然にWindowsのほうもバックアップを始めるはずなのに、なぜかMac分だけで止まっています。
 「ええーっ!? さっそく問題発生!?」と、こめかみにタテ線を引きながらいろいろ試すこと、30分。どうしてもコマンドを受け付けてくれないので、「お店が始まるころに電話するしかないか」と思い、状態を説明するのに自動スタートの詳細をもう一度見ておこうと目を細めたとき、発見してしまいました。「開始7:01PM」。
 思いっきり脱力したことは言うまでもありません。すでに、とってもお似合いな二人な気分になっている、インテル・ソフィア様との同棲生活です。

  アフター

06.12.27 Wed. 只今、パソコン入れ換え中          23:11
 今まではこんな感じでした。

  ビフォー

06.12.26 Tue. インテル・ソフィア登場!          23:45
 本当は25日中にクライアントに送らなければならなかった原稿。別件でトラブルがあり、それのフォローをしたのち、手をつけられたのは25日の夕方。5人のインタビューを収録した2時間ほどのテープ起こしはすでに終わっていましたが、かなり加工が必要と見当がついてしまった原稿はそうそう簡単に仕上がりません。とりあえずクライアントには26日午前中まで待っていただくメールを送って、チクチク書き出しました。
 案の定の難物で、すべての原稿を送り終えたのは14:00過ぎ。徹夜でふらつく頭を抱えて、四ッ谷に出かけました。私の新しいiMac Intel Core 2 Duoと対面するためです。事務所のPCやシステム構築をケアしてくださっている会社に、事務所からのつてで、iMac Intel Core 2 Duoと周辺機器の購入とセットアップをお願いしたのでした。
 早急に必要なデータをテキストやドキュメント形式に保存しなおしたもの、ネットの「お気に入り」のURLをテキスト化したもの、OutlookExpressの全データをぶち込んだ外付けのハードディスクと、Windows版のゲームソフトを持参。

 今回、量販店で買わずにMacの専門店にお願いしたのは、実はゲームのせい。Windowsでしか動作しないゲームが多いのに、最近、ゲームのムック本の仕事が来るようになって。事務所のPCでプレイするにも限界があり、困っていたのです(や、だってボーイズラブゲームをプレイしている状況って、あんまり他人に見られたくないですよ、私は!)。
 Macのほうが使い慣れているし、好みにも合っている。でもゲームはWindowsにのみ対応しているものが圧倒的に多いということで、林檎機と窓機を両方もつかどうか悩んでいるところに、ステキなものが登場したのです。そう、それがIntel-Mac!
 そんなわけで、iMacでありながらWindowsXPも搭載しているスグレモノが、この度購入したiMacなんですね。
 お店の方がつけてくださった名前は“白板ソフィア”(旧ソフィアが故障したとき、2回とも復旧していただいたので、ソフィアの名前をご存じなのです)。私が新たにつけた名前は“インテル入ッテルソフィアレス”、通称“インテル・ソフィア”。

 まるで先行きを暗示するかのような大嵐のなか、お店に着いたのは16:30。持参した外付けハードディスクからデータを吸い出し、OutlookExpressからメールデータをインポートしていただきました。WindowsXPを立ち上げて、ゲームをインストール。動作確認も終了。そして、1日に1回、任意の時間にPC内のすべてのデータのバックアップデータをとるSynchronize! Proの環境も整えていただきました。
 なんだか高度で充実したPCを持つことになったなあと感慨深げにいたら、「いきなり2世代ぶっとばしましたねえ」とお店の方に言われ、「あはははは」となった次第。使いこなせるのか、私……。
 明日着の宅急便にインテル・ソフィア、新しい外付けハードディスク、新しいプリンター・スキャナ・コピー複合機を託して、お店を出ました。時刻は20:00。
 下北沢の事務所に寄ったら、28日に発売予定の画集の見本誌が届いていました。事務所から送る年賀状の送り先のチェックをしたりして、帰宅。ようやく眠れると思ったら、またこむら返りを起こしました。……寝不足とこむら返りってなんか関係あるんでしょうかね。

06.12.24 Sun. ミンスパイ・デイ!            16:40
 ふっふっふっふっふっv みなさま、Merry Merry Christmas-Eve!

 1週間ほど前に手に入れました、ミンスパイ! 買ったときに4コ食べて、本日、また4コ食べました。明日、4コ食べれば無くなっちゃいますが、もう満足しましたわんv

 まだミンスパイがほしくてのたうち回っていたころ、都心へ打ち合わせや取材に行った帰りに新宿などのケーキ店を覗いて、売ってないか、チェックしたりしてたんですね。
 修羅場も一段落してのへーとしていたある日、ふと、自宅の最寄り駅の駅ビルに、輸入品を扱っている店が入っていたのを思い出しました。そこは、通りかかるたびに「安くしてますよー!」「見ていってくださぁい!」「只今、コーヒーの試飲、お配りしています!」と大声で呼び込みされるのがうっとおしくて、いつも無視無視だったので、なかなか思いつかなかったのです。なんて灯台下、暗し。「たぶんある! きっとある!」と気合いをこめて行ったら、レジ前に20箱ほど、Walkersの「Luxury Mini MINCEMEAT TARTS」12コ入りが置かれていました! ラッキー!!
 Walkersのお菓子はかなり外国人好みに甘いので苦手だったり(ジャリジャリした甘さなんじゃよ)、1050円という価格にちょっと引いたりしながらも(英国で買えば£3.50≒800円くらいだもん)、「食べたい欲求」にはかなわず購入。

 箱の裏に「オーブンで6〜8分、あるいはマイクロウェーブで20秒あっためろ」と書いてあるのですが、うちにはオーブンどころか電子レンジもありません。でもフライパンにクッキングシートにくるんだミンスパイを置き、上から片手鍋のフタをかぶせて問題解決(笑)。「食べる」となれば、どんな障害もぶっちぎります!

 そんなわけで、本日は幸せに第2回ミンスパイ・デイv 熱いコーヒーによく合います。

  ミンスパイv
  おいしそうに撮れないわっ。きいっ!

06.12.20 Wed. ほんと師走だ、目まぐるしい        23:22
 16:00から、出版元と3月に出す本の打ち合わせ。わりと大がかりなものになりそうですが、さて、最終的にどうなるかは、神のみぞ知る。いつものことですけどね(苦笑)。

 下北沢のB-Maniacsにて、冬コミカタログのCD-ROM版を購入。2000円也。
 開催日が帰省日にまんまと重なっているので、29日午前中から企業ブース+αを詣でて、夕方には新幹線にMUST乗車です。慌ただしいったら。ほんとは30日にも行きたかったのですが、実家の都合もあるのでしかたがないですね。
 帰省しなきゃならない東京在住者にやさしくないイベントだ……。とはいえ、社会人の方は28日まではお仕事ですから、29日からでないと参加はできませんよね。ううむ。

 年内はあと4本、原稿を書かねばなりません。がんばりますよーっ!

06.12.18 Mon. 締切直前には掃除がしたくなる法則 12.21 21:23
 朝ぼらけの午前7:00。朝風呂に浸かって「は〜、ごくらく、ごくらく」とか思っていたのですが、なんか匂う。なんつーの、タンパク質が腐ったようなというか、石鹸まじりの水垢の、あの独特の匂いが。
 私、目に見える部分がどんなに汚れていようと、あんまり気にならないタチです(でなくては、腐海には棲めなくてよ!)。でも匂いはあきまへん。下水の匂いも、水垢の匂いも、きっつい香水の匂いも、ひと嗅ぎにして殲滅対象です。

 そんなわけで、なんとな〜く忙しいはずなのですが、朝っぱらから風呂&トイレ掃除(ひと部屋に合体してるんだから、仕方がありません。ユニットバス&トイレじゃないんですけどね)に励んでみました。おかげで匂いの元はなくなったし、気になってたタイルの色ずみもとれたし、トイレの便座カバー類も洗濯できたし、万々歳!
 大掃除にはちと早いですが、もうバス&トイレの大掃除は終わった! よし!!

 ただ問題は、まだ修羅場のガタガタから体調が回復していないらしく、そのまま昼寝に突入してしまったんですね。起きたら、16:00過ぎですよ……勘弁して。
 果てしなく眠れます。まいった……。

06.12.17 Sun. 乾電池は不燃ゴミ!            23:59
 ずっとずっと前から乾電池を捨てたくてしょうがなかったんです。ドアブザーの乾電池、ガス湯沸かし器の乾電池、インタビューの際のテレコに使った乾電池など、使用済みの乾電池が小さなビニール袋にずっしり溜まっていたのです。
 別に溜めたくて溜めたわけではなくて。たしか乾電池は電器屋さんで回収していたような記憶があって、新宿や下北沢の大型電器店に行ったときや、商店街の電器屋さんの前を通るたびに、回収ボックスとかないかどうか見ていたのですが、一向に見なかったんですよね。「おかしいな」と思っていたのですが、ふと「ネットで調べたらええやん」と思いつき、見てみました。

 なんと「乾電池は不燃ゴミに出せる」んですね! わあ、知らなかった! プラス、マイナス、それぞれの電極部分をセロハンテープで覆えば、そのまま不燃ゴミとして出せるそうです。電極をテープで覆うのは、他の金属と擦れると、火花を出して火災になる可能性があるからだそう。「ふむふむ」と納得して、袋いっぱいの乾電池の電極にテープをペタペタ貼りました。月曜日の不燃ゴミに出そうっと。

 日常生活でも、知らないことっていっぱいありますね(<つか、早くネットで調べろ、という)。ちなみにボタン電池や充電用電池は、電器店で回収していますので、不燃ゴミに出してはダメですよう。
 また、ゴミの回収は自治体によってまったく違うので(今住んでる世田谷区と実家のある明石市ではまったく違います。実家に帰るたびに戸惑います)、一度、ネットでご確認なさるといいかもしれません。ゴミの分別について、すっごく詳しく書いてありますよ!


 本日は夕方から事務所に出かけ、20:00ごろから社長さんプラス2名でお疲れさまお食事会をしました。場所は下北沢の「かくれん坊」。ほんと、久しぶりに“料理”を食べました。だって、修羅場中はもっぱらインスタントラーメンとか、パンとか、パスタとか、うどんとか、とにかく手早くできて、すぐに食べられるものしか、食しておりませんでしたから〜。
 お通しが「紫蘇風味の茹で豆」。それに「中国野菜の炒めもの」「セロリと干し海老のサラダ」「黒酢の酢豚」「紋甲イカの岩海苔風味」「酸酢スープ」と、なんだか身体にやさしそうなメニューを、グラスワインの赤2杯でいただきましたv 美味しかったですv ヤムヤム。

 「今回はインタビューから3週間いただかないと、<原稿>書けませんよ」と3か月以上前から言っておいたにもかかわらず、インタビューから3週間で<校了>という「はあ?」というスケジュール。たいへんに不本意なこともありましたが、まあ、終わってよかったです。もう、今はそれだけ。

06.12.16 Sat.  その後の顛末           12.21 21:05
 昨夜のこと。「やっと眠れる〜」とベッドに潜り込んだら、ものすごいこむら返りに襲われました。もう「ググ、ガ、ギゴゴ、ゲヘエ、ウハアアアア」という感じ(21日現在、まだふくらはぎから違和感がとれないですよ orz)。
 満足に眠れないまま朝7:00に起床し、久々にお風呂にゆっくり浸かり、久々にゴミ出しをし、久々に洗濯をしました。13:00ごろに「ああ、眠くなってきた。夕べは結局、ほとんど寝てないし。事務所へは夕方行けばいいから、ちょっと昼寝しよう」と思いました。
 ……起きたら、22:30でした orz。

 慌てて事務所に電話をかけたら、社長さんも「自宅で寝てますよ〜」とのことで、お食事会は順延になったのでした。お、お互い、ヘトヘトやったっちゅうことでんな。

06.12.15 Fri. お、終わった……。             18:46
 じ、地獄のような修羅場が終わった。
 ここ4日ほど、まともに寝てません。
 ここ3日ほど、眼鏡はずしてません。
 ここ2日ほど、まともに食べてません。

 今から軽いものを食べて、寝ます。寝倒します。
 明日は事務所の社長さんが、がんばったご褒美にご飯を食べさせてくださるそうですv

 レスなどは後日。お待たせしまして、申し訳ございません。

 でももう次の締め切りが目前ですよ。あっはっはっ!

06.12.7 Thu. 出張取材に行ってきました!         17:43
 トンネルを抜けると、雪国だった。

 ……ここは、どこだ!?

 詳細は後日!
 (ということで、12月21日に「12月6日付」に詳細書きました)

  雪景色2

06.12.6 Wed. 日本って広いよねっ!        12.21 23:58
 相変わらず、早朝から出かけなければならない取材日は、前日から徹夜の鉄則。
 そんなわけで、6:40に自宅を出ました。取材場所は日本海側。故に、くるぶし近くまであるロングスカートのスーツの下に薄手のカットソーを着込み、エンジ色の布製コートをはおっていきました。

 大宮駅に着いたのは8:00。ここでMaxときに乗り換えます。Maxときをはじめとする関東以北の新幹線に乗るのは初めて。座席がのぞみ並みに広いのでびっくり。ついでに、グリーン車両でもないのに、「トランヴェール」という車内誌をもらえちゃうのにもびっくり。座席が2階建て車両の1階だったので、ホームに立つ人の脚を見ながら出発するのも、珍しくて面白かったです(笑)。

 越後湯沢駅で、こんどは特急はくたかに乗り換え。新幹線のホームに降り立ったとたん、「さむっ!」。外を見れば、一面の雪景色! まさに「トンネルを抜けると、そこは雪国だった!」。……たしか、以前にも越後湯沢駅でそういう感慨にふけったことがあったなあ、などと思い出してみたり。いつの記憶なのかは不明なのですが。
 在来線のホームには雪が積もり、冷たい風が吹き渡ります。自販機で暖かいコーヒーを買って車内に入ったものの、暖房が効いているはずの車内も窓ガラスからしのびこむ寒さでしんしんと冷えます。「しまった! 真冬用の黒のカシミア・アンゴラ混毛のコートを着てくるんだった!!」と大後悔。

 越後湯沢駅、8分の乗り換え時間を経て、9:13、はくたか4号出発。ここから目的地まで約3時間の旅です。車窓を行き過ぎるのは、見ているだけで凍えるような、雪また雪の冬景色。ほんの2時間ほど前は、寒いとはいえ暖冬の、雪のかけらもなかった東京にいたもので、「ここはどこ? 日本だよね!?」とうろたえてしまいました。このころには、自分がいったいどのルートで「そこ」に向かっているのか、方向感覚が狂っています。

 徹夜が効いたのか知らないうちに眠ってしまい、目が覚めると、車窓からの光がずいぶん明るく暖かく感じられました。いつの間にか日本海に出て、そのままJR西日本路線に入っています。そう、目的地は金沢駅。能登半島は加賀百万石の古都です。

 12:00に金沢駅に着き、12:15に関係者と無事合流。ところが13:00からの取材が13:30からに延びたとかで、近くのホテルのラウンジで海鮮丼のランチをご馳走になりました。ちなみに、お会いした男性お二方は魚が苦手なのだそう。なんて、もったいない!
 13:30からと、16:00から、中学校を2校取材しました。金沢は「英語特区」なんですね。市を挙げての英語教育強化のシステムづくりと結果について、興味深い取材となりました。
 ……でも、このたびはまったく時間がなくて、金沢観光はできませんでした。駅ビルで紫檀の箸を買ったくらいです。金沢、初めてだったんですけどね。ま、修羅場の真っ最中の取材仕事ですから、いたしかたなし。


 ということで、12月7日にUPした写真は越後湯沢から出て、六日町あたりで撮った写真です。黒っぽい影のような山に白い霧のような雲がたなびいているさまが、寒々しくも、水墨画のような趣がありました。

  雪景色

06.12.5 Tue. 第27回日本SF大賞は『バルバラ異界』    23:35
 12月2日、日本SF作家クラブ主催の「第27回日本SF大賞」が発表されました。『バルバラ異界』萩尾望都 全4巻(小学館/フラワーズコミックス)が受賞!
 半年ほど前に全巻購入済みですが、積ん読状態。気分的にかなり余裕があるときでないと、読みきれないか、引きずられるかの予感がして放ってます(苦笑)。ま、いずれ。

 候補作は『アイの物語』山本弘(角川書店)、『シャングリ・ラ』池上永一(角川書店)、『天涯の砦』小川一水(早川書房)、『時をかける少女』監督・細田守監督(マッドハウス・角川ヘラルド)、『バルバラ異界』萩尾望都(小学館)でした。
 『時かけ』、惜しかったです……。映画自体は、SFというより青春映画の要素が強かったせいかも? でも私には「いいSF」でしたけどね。

「本よみうり堂」出版トピック

06.12.2 Sat. 「有名キャラクターの想定年収ランキング 2006」 19:36
 マンガに登場する「仕事人」たちはどれくらいの年収を得ているのか? 「有名キャラクターの想定年収ランキング 2006」なんてあったのですね。リクナビNEXTの11月29日更新の記事です。http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/news/hero_nenshu/hero_nenshu_01.html

 マンガのキャラクターにリアルさを感じたことがないので、これは私には到底思いつかない企画です。私には思いつきませんが、マンガに描かれるビジナスの現場にリアルさを感じる方には「ありそうで、なかった企画」の範疇に入るかもしれません。「下世話だなあ」と思いつつも、こういうアイデアを考えついて、専門家を招いて記事にしてしまうというのが「すごい」と感じてしまったので、メモ。
 1位から10位プラス番外が上げられているのですが、その差がすごいです。第9位と第10位の間に、もっとキャラクター、いそうな気がするのですが……。


 唐突にミンスパイが食べたくなりました。頭の中いっぱいにミンスパイの味わいが、温めたときの香りがもやもやしています。近くのケーキ屋さんとか、作ってくれていないかなあ。日本ではあまり見かけないんですよね。英国なら、この季節はミンスパイが山積みなのに。ああ、思い出したら行きたくなってきた。超・行きたい! 今すぐ行きたい!! ミンスパイを食べに!!!
 今、外出できないので、いっそ通販でもと思って検索してみたら、あるにはあったのですが、アンコが入ってる!? ……それは、私の食べたいミンスパイではない!
 自分で作りたくても、オーブンがないですよ(その前にパイを作れるほどの腕がないザマス)。あきらめてくださいよ>自分 orz。書いたら少しは気がすむかと思って書いてみました。どうかな? 収まるかな?

06.12.1 Fri. 相互依存がおいしい、美味しい探偵小説『青空の卵』 6:35
 いつまでも秋っぽいのもなんですので、本館TOPをクリスマス仕様にしてみました。去年と同じだけど、気にしない!

 まだ暇だったときに、伊藤さまの「永久機関」blogで紹介されていました「ひきこもり探偵」シリーズを読みました。まずは1冊と思い、『青空の卵』坂木司(東京創元社/創元推理文庫)を購入。一気にハマって、2日後には続編の『仔羊の巣』『動物園の鳥』のシリーズ全3作が手元に揃っていました(笑)。オビの「名探偵はひきこもり」というキャッチフレーズがなかなかに効果的v(『青空の卵』の書名をあやふやに覚えていたので、このフレーズで「これだ!」とわかったのです)

 坂木司は20代後半の外資系保険会社に勤めるサラリーマン。外資系を選んだ理由は長期休暇があるから。営業職を選んだのは勤務時間に多少融通が利くから。定時退社は、自分のアパートに帰る前に必ず寄るところがあるから。週休2日を日曜日と月曜日に設定しているのは、月曜日午前中のスーパーは買い物客が少ないから。
 そう、彼には仕事よりなにより優先すべき「人」がいるのだ。彼のプライベートな時間はすべてその「人」に捧げられているといっていい。その「人」こそ、坂木の中学以来の親友で、過去にあったいじめや母との歪な関係からひきこもりになってしまった鳥井真一である。

 鳥井はひきこもりが嵩じて、現在はコンピュータプログラムの在宅ワークで生計を立てている。小柄で細身、睫毛の長い、線の細いハンサムだが、伸びた前髪がその顔を隠している。理髪店にさえ行けない彼は自分で髪を切っているのだが、前髪だけは「素人の手におえる範疇じゃない」と放置気味なのだ。話し言葉は「あり得ねーよ」「俺に曜日の観念があると思うのかよ」等々、坂木いわくの「殿様」系。
 そんな彼は料理の研究に余念がない。通販で産地直送の食材を仕入れ、在宅ワークをいいことに時間のかかる煮込み料理などを味よく仕上げる。坂木は帰宅前に必ず「小料理屋・鳥井」「ダイナー・トリイ」「トラットリア・トリイ」などなど、日々変わる鳥井の食卓に立ち寄っては相伴に預かっている。
 坂木が月曜日に休みをとるのは、買い物客が少ない午前中に鳥井をスーパーに連れていくため。そのスーパーまでの500メートルが鳥井の外出の北限だったりする。

 とまあ、同窓会で「お前たちのどっちか一人だけで思い出すことなんてできないよ!」と言われるくらい、昔からベッタリの二人。
 その裏には、鳥井の不安定な精神状態がある。とくに家族関係に傷つけられた彼は、なにかの拍子に精神のバランスを崩し、生きることを放棄してしまいかねないのだ。高校時代にその現場に居合わせてしまった坂木は、精一杯の思いで鳥井を生に引き戻し、以来、彼の精神の盾になることを自分に課している。
 鳥井もまた坂木を唯一の拠りどころにし、坂木が泣いたりしようものなら、「さかき……泣いてる?」とすっかり子どもに戻って自分も泣いてしまうありさま。
 世界が自分を見捨てたなら、自分も世界を捨てると決意した鳥井にとって、「坂木」と「それ以外」が判断のすべて。その子どものように嘘のない瞳に恥じない人間になろうと、坂木は努力する。彼もまた、心の奥底に本人も気づいていない傷を抱えながら。

 こんな二人のどこらへんが探偵なのかといいますと、坂木が会社の行き帰りに出会った人物や遭遇した事件ともいえない出来事をつれづれに鳥井に語ると、鳥井がそこにある謎を次々解いていくというところ。ワトスン&ホームズの関係が成り立っているのです。
 ただしこのホームズは外出嫌いで、ワトスンに無理矢理セーターを着せられ、服が気に入らないと3度も家に戻っても辛抱強く待ち続けられ、ぐずぐず文句をたれても、ワトスンの「僕が信用できない?」のひと言に負かされ、やっと外へ連れ出されるような「天才」ですが。
 そして、心に傷を負った鳥井と、やはり無自覚に傷を負っていた坂木が解くのは、殺人事件の謎などではなく、もつれてしまった人間関係。鳥井の乱暴で容赦のない言葉が、わだかまった感情を暴き、誤解を曝け出し、それにより、人は関係を結び直したり、新たな出発を決意したりする。傍若無人に見える鳥井の元に、事件が解決してもなお関係者が手土産をもって訪ねてきたり、相談してきたりするのは、そこに隠されたやさしさを感じて、精神的に不安定な彼にやさしさを返してやりたいと、きっと誰もが思うから。
 そうして、どんどん知り合いを増やしていく鳥井に、いつか彼が自分以外に友人をつくる日が来るのではないかと、期待と同時に激しい寂寥感を感じている坂木の煩悶も見どころ(笑)。タイトルの卵→巣→鳥が二人の変化を暗示しているでしょうか。

 相互依存のはなはだしい二人ですが、「やっぱり整った顔立ちだけど、これにキスはできないなあ」と坂木がつぶやくとおり、ホモセクシャルではありません。でもかぎりなくそれっぽい(笑)。読んでいると、二人の関係のビミョ〜さ、やりとりのおもしろさに顔がにやけてきます。
 ついでに、坂木司自身がこの本を書いているという体裁をとっているためか、文章は滔々とは流れず、少しぎこちなさが漂っています。そこがまた味があっていいですね。たしかに一風変わった推理小説です。


 今年、芥川賞を受賞した三浦しをんの『まほろ駅前多田便利軒』(文藝春秋)も、そこはかとなくボーイズラブテイストが漂う物語でした。三浦氏の場合、確信犯だと思われますが(笑)。これもまた「変人」と、相手が「変人」だからこそ、その存在を無視できずつい構ってしまい、深みにはまっていく男の物語です。

 ほそぼそと便利屋を営む多田啓介の元に、行き場をなくした行天春彦が転がり込んでくる。多田と行天は高校時代の同級生で、当時、変人として有名だった彼を、多田はなぜか無視できずにいた。再会したとたん、行天と自分のいる高校生活の風景が甦る。ある罪の思い出と共に……。行天の気まぐれな行動に振り回されながら、助けもし、助けられもし、やがて長年抱えていた罪の意識も、自分の視界に映る行天という男を、より濃く彩る要素となっていたことを知る多田。多田が最後に思う「幸福は再生する」の言葉は、1冊読み終えたとき、得心できます。

 こういうテイストの小説が芥川賞に選ばれるんだと、たいへん驚いた作品。3年ほど前からわからなくなっていた芥川賞の選考基準が、さらにわからなくなりました(笑)。好きな作品なので、賞についてはどうでもいいのですが。文学界に「時代」を感じた出来事ではありました。

 テープ起こしからの逃避が長くなりました。さあ、仕事に戻りますか……。


Made with Stone Diary



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送