Dairy for Paranoid

SEPTEMBER 2002

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02.9.30 Mon.  無気味な気配               10.1 9:14
 このまま上陸すれば、関東地方で戦後最大級となる台風が接近しているようです。中心気圧940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45m。この台風21号は本日深夜から明日未明に関東圏を通過するようですが。まぁ来ちゃうものは仕方ないので、被害がありませんように。とりあえず自分は、だらだらと事務所にいずにさっさと帰宅しましょうな。
 そしてここ3、4日、1日1回地震があるような気がするのは、気のせいかな。もう慣れちゃって、いちいちTV見ないので、単に寝不足で自分が揺れてるだけなのか、地面ごと揺れてるのか、今ひとつはっきりしないのですが。

 結局ギリギリまで粘って、パンフレットのキャッチ&リードUP。メールで担当氏とデザイナーさんに送りました。こちらは大阪の代理店からの依頼だったのですが、メールひとつで仕事が片づくのですから、日本も狭くなったものです。パンフレットの上がり、見たいな〜。

 修羅場明けの1冊目は『Hold me tight』篠原烏童(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 朝日ソノラマ刊)。シルクロードの沙漠にロマンを感じた人には嬉しい舞台です。砂漠の惑星・砂球(エルグ)には、中央アジアの沙漠と街のイメージがあります。エルグといえば、萩尾望都の『スター・レッド』で、惑星の心になってしまった鬼を思いだしたり。エルグ好きだったので、この命名もたまりませんわ(笑)。
 髪竜(じーさん)に命を助けられ育まれた青年リー・ジンと、外見は髪竜だけど、どうやら中身は違うらしいフィーフィー。フィーフィーの声を聞けるのはリー・ジンだけ。このコンビに、砂球エルグの予言された運命がかかわってくるらしい……? フィーフィーとリー・ジンの大きさの違いとか、フィーフィーの可愛さとか、リー・ジンの賞金稼ぎらしくない可愛さとか(をい)。ストーリーも作画も安定している作者が、今度はどんな上質なシネマティック・コミックを見せてくれるのか、楽しみなのです。

02.9.29 Sun.  From Here To Eternity         9.30 12:27
 午後いちに印刷会社への入稿データを出版社の担当氏が受け取りに来られるというので、出社。

 待つ間に、助っ人依頼のパンフレットのリードなどを考えてみる。
「困ったときにしか頼まなくてすみません」とお気づかいいただいたのですが、フリーのライターは、基本的に常駐のライターさんが都合悪いときとか、手に余るときとかのピンチヒッターの依頼の方が多いのです。どうぞお気になさらず。その場合、フットワークのよさとか、手の速さ(すでに締切が過ぎているものが多い)が次の仕事に繋がるかどうかの分かれ目なのですが。さすがに36時間耐久のあとではダメダメ。長い文章なら考えられますが、キャッチ(あおり文句)やリード(短い説明文)は、そうでなくても頭の回転が好調なときでないと……。うう、間に合うタイミングで、復活してくれますように。月曜日朝までだよ〜ん。

 『サイボーグ009』「地上(ここ)より永遠(とわ)に」を観ました。たまにタイミングが合うときしか観ていなかった番組なのですが、やはりこの回は必見ということで。001の「冷たい方程式」に、ひとりで罪(非難)をかぶるものの悲哀を感じたり。それでも、行かずにはおれない002の心情もこれまたすごく理解できるし。
それまで「009」「002」とナンバーで呼んでいたものが、あの瞬間「ジョー」「ジェット」に変わるのねとか(ちゃんと全話観ていないし、原作も読んだことがないので、的外れな印象かもしれませんが)。009の最後は噂で聞いていましたし、「アニメの名場面」にはモノクロ時代(だったかな?)の「地上(ここ)より永遠に」がときどき紹介されていたので、知識では知っていましたが。実際に映像で観ると切ないですね。
当時に「地球の引力に引かれた物体は、成層圏で燃えて流れ星になる」という科学的事実を、こんなにもドラマチックに作品に持ち込んだ石ノ森章太郎は、やはりすごいストリーテラーだったのだなと思いました。コミックスも復刊されていて、今が入手しやすい時期なのですが。アニメ(ジョーの髪が黄色いシリーズ)で『009』に入った者としては、あのときのイメージが壊れそうで読めないんですよね。本末転倒な気もしますけど。

 『地上より永遠に』は1953年のアメリカ映画のタイトルにもありました。原題はそのまま『From Here To Eternity』。監督はフレッド・ジンネマン。バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフトそしてフランク・シナトラが出演しています。アカデミー賞8部門受賞。当時「アイドル歌手」だったフランク・シナトラが、マフィアに頼み込んで得たのがこの映画の役だったという噂があり、映画『ゴッドファーザー』にもそのようなシーンが描かれましたが、真偽は不明です。シナトラはこの映画でアカデミー助演男優賞を受賞しています。

 「地上より永遠に」。それは死者に手向ける花にも似て、しんとした荘厳な響きをもつ言葉。心に染みついて離れない、不思議な言葉です。

02.9.28 Sat.  Heaven Downs Here.           9.30 12:10
 36時間耐久続行中です。
 11時ごろ、最後の原稿が完成。そもそも取材できるのかとか、FAXインタビューの質問状を送ったはいいけど返事いつやねんとか、テープ起こしのやり直しとか、どうにも文章的にまとまらないとか、素材のメドがつかずページの構成ができないとか。もう散々さ・ん・ざ・ん気をもませてくれたコンテンツなだけに、書き上がった瞬間の気分はまさに「天津国降臨」。
原稿チェックを受けて、そのままデザイナー氏の元へるんたた♪と持って行きました。寝不足のわりに足取りは軽かったデス。……30日の素材がどうなるかの問題は残ってますけどね。

 事務所に戻って、今度は印刷会社へもちこむ入稿データの修正です。すでに脳が、ブラマンジェの塊のごとくぷるぷる震えるだけで、まったく機能していないので、見落としが、見落としが不安。自分の担当コンテンツだけ作業を済ませてさっさと家に帰りました。
 そういえば、昨夜、公共施設のパンフレットの助っ人依頼をいただいていたような。
 ああでも、ダメです。何も考えられません。もう寝ます。すぐ寝ます。おやすみなさい。
 Just now……Heaven Downs Here.

02.9.27 Fri.  Still not enough…             9.30 11:48
 4回目の牙磨き(歯垢除去)に行きました。上の歯列、下の歯列と除去して、今度は歯茎の腫れが引くのを待って、根元の部分を除去。これで、次は4ヵ月後。歯を健康に維持するのも大変です。親知らず抜きましょうと言われていたり、なんか滲みる感覚もあるので、いずれ診てもらわないと。修羅場が終わってからね。

 5時に起きて、12時の歯医者の予約に飛び込んで、事務所には14時に着きました。それから、36時間耐久(つまり1日半徹夜)に突入。今回は担当6コンテンツ30ページを結局一人で書くことになったので、初校の出校、企業や取材相手からの初校のチェックの戻り、原稿入稿が重なっている今はパニック寸前なのです。
 そんななか、2週間待ち続けた素材について、金曜日も押し詰まった18時ころに「こういうものですが」とFAXされたものを見たら、モノクロ線画でバリエーションなし。2週間も出版社と交渉して、結果がこれですかい。「あまりいい記事にはなりませんよ」と言えば、「30日に出版社に交渉に行って、他のも出してもらいます」。……今まで2週間、何をしていたのかと小1時間問いつめたい(苦笑)。
 バリバリ怒っていたら、「まぁまぁ、そんなに怒らないで」と所長さんたちがゴハンをおごってくれました。なんだかな(笑)。

02.9.25 Wed.  我、死刑囚にして             9.30 10:53
 テープ起こしは別に苦手ではない(聞いて文章にするだけだもん)ですが、嫌いです。なので、ちょっと手抜きをしました。そしたら裏目に出ました。はい、もう一度最初からやり直し。「急がば回れ」とはよく言ったもの。ふふふふふ(泣)。

 11時に起きて、家でテープ起こしを始めて、16時ごろに事務所へ行きました。一応「進行」というかデスクらしいので進行管理はしておかないとね。でも、自分自身の進行がわやくたになってるのに、人様に「○日入稿締め切りです。ギリギリですよ〜。巻きにかかってください!」というのも、矛盾しているというか、二律背反というか。ボードレールの詩じゃないけど「我、死刑囚にして刑吏」な心境です。それ以前に編集兼ライターってところで矛盾があるんですけどね。なにが矛盾って? 片や締切を強制するもの、片や締切を破りたいもの(苦笑)。
 
 『.hack//SIGN』が最終回だったので観ました。この番組のおかげで、ネットゲームをしない私にも、その感覚とか、ゲームの中での人とのつき合いがわかった気がします。
 やはり司ちゃんは女の子だったのね。司と昂ったら、現実に戻ってすれ違いざまでよくお互いが認識できたわね。結局ベアが司を引き取る話はどうなったんだ? ミミルは? ソランはあのままゲーム内にとっつかまって、次の司(より状況は大変そうだが)になるのかな? などなど思ったけど、今はそれどころじゃないので、「よっしゃ、終わったな!」。複雑なメディアミックス展開中の作品なので、ソランの件がどこに繋がってるのか不明ですが、とりあえず番組内で広げた風呂敷は番組内で畳んでほしかったなと思うのです。う〜む。
 次回作は『シスタープリ○セス〜repure』……立場上、録画しておくべきなんですかね、やっぱり。

02.9.24 Mon.  ネットの力                9.30 10:18
 先頃、『叫び』というTV番組を見ました。子どもをもつ母親が、育児の悩みや家庭生活で生じたやるせない思いを書き込むインターネットの某掲示板(「2ちゃん○る」ではない)が盛況とか。書き込みも多ければ、PV(ROM)も多いその掲示板。例えば、誰かが「5歳の娘が39度の熱を出している。近所の医者にも行ったけど、もう5日も下がらない。どうしたらいい?」と書けば、たちまち「早く大きな病院に連れて行って!」「それ、入院しなきゃですよ!」「もう脱水症状起こしているのでは。早く病院に!」などのレスがついたとか。そのお母さん、慌てて娘を市民病院に連れて行き、入院することになったものの、なんとか事なきを得たそうです。
 昔なら実家の親とかに相談していたことだろうに、今はネットが代わりをしているのですね。書き込めば、何万もの人が見ていて、即座にレスが返ってくる。ネットの力はすごいなあと、単純に感心しました。

 23日の事故目撃の件を「日記」に書いたら、「掲示板」に書き込んでいただいたり、メールをいただいたりしました。私には珍しく本当に参っていたので、とてもとてもありがたく思いました。ネットに書き込むお母さんたちも、こんな気もちなのだろうかと、我が身をもって理解した気がします。

 ということで、事故の件ではアドバイスや見舞いのお言葉など、ありがとうございました m-_-m。実際、親に相談することでもなし、友人に話したからといって有効な答えが返ってくるとも思えず。でも自分の心ひとつに抱えておくにはしんどかったので、もやもやを吐き出すような気分で書きました。「ご教授願います」とは書いたものの、正直、答えがいただけるとは思っていませんでした。むずかしい問題との自覚もありましたし。
 だから、反応いただけたのは望外の喜びでした。もう幾度めか、ネットの威力を確認しました次第です。

 慢性修羅場にはまると、いつが暇、いつが多忙の区別がなくなります。なのでこっそり事務所を抜け出して、新宿である方にお会いしました。やはり「おしゃべりする」ということは、すばらしいストレス発散になります。……された相手の方はたまったものではないでしょうが……。いろいろいろいろお話できて、久しぶりにコースのしっかりしたゴハンも食べて(をい)、私は楽しく事務所に戻りました(うふふ♪)。
 戻ったら、なんだか次々にやることが出てきて、帰宅は25日の午前6時。「よく働くなぁ、自分」と陶酔入ってきたあたりで危ない、修羅場の峠です。

02.9.22 Sun.  闇の中                  9.23 11:50
 雨上がりの深夜2時。久しぶりに事務所から自宅までほてほて歩いていました。
 実際、世田谷の街路は狭いです。車がすれちがうとき、スピードを落とすくらい。歩行者も自転車もできるだけ道のはじを行くのが無難です。

 梅が丘から豪徳寺までの線路脇の道を歩いていました。ひとり歩きのときの私の脳は、だいたいどこか遠いところに飛んでます。なので、音がするまで認識できませんでした。
 ガシャーン、ドゴッ、キキキーッ
 一瞬にして現実に戻ると、10mほど前方に倒れた自転車、うずくまる人影、慌てて停車するタクシー。タクシーのライトがまぶしくて、すべてが黒い影に見えます。停車したタクシーの後ろを走っていたタクシーが、そのままスルーして行ってしまったので、現場にいるのは倒れた人、タクシーの運転手、私の3人です。
 この世で私が絶対なりたくないものがふたつあります。それは死体第一発見者と事故の目撃者。まぁでも行き会わせてしまったものは仕方がないので、ケータイの電源を入れながら近づきました。停車したタクシーのナンバーをさりげに見てしまったのは、TVドラマの見過ぎや。
 道路の人影は起き上がって、頭をさすっています。とりあえず胸をなで下ろしながら近づくと、タクシーから降りたのは初老の小柄な運転手。私の顔を見るなり「今の見てましたか?」と聞きます。「はい。あ、いえ、車のライトがまぶしくて詳しくは」。でも頭の中でシーンを巻き戻すと、先に自転車が倒れて「あ、あぶないな」と思ったとき、まさにタクシーが走り込んできて、倒れた自転車をひっかけたような。少なくとも、人間が車に当るところは見なかった(見えなかった)なと。
 濡れたアスファルトに座り込んでいるのは、27、8の兄さん。コンビニの袋が腕にからまってます。運転手が「大丈夫か」と声をかければ、ちょっとぼうっとした感じで「大丈夫です。すみません」。「けがは? ああちょっとっ額が切れてるな」「いや、すみません」「どうした? いきなり倒れてきたからびっくりしたよ」「よくわからないんですけど。なんかすべるものに乗り上げて。……カンかな。なんかそんな……」。「救急車、呼びましょうか」と声をかけたら、「いや、大丈夫です。すみません」。運転手も「いや、待ってください」。ううん、これはどうしたものだろう。
 外傷はこめかみあたりの小さな傷。両腕も動いてるし、上半身は無事のようです。「すみません。大丈夫ですから。行ってください」。うううむ。しかしできることもないので、そのまま10mほど歩いたところで様子をうかがってました。
 自転車の前輪はへしゃげてるし、ペダルは片方はずれてしまってます。それに座り込んだままなのも心配です。ながめていたら、やがてタクシーは行ってしまい、兄さんが取り残されました。いよいよ立てなかったら、救急車だと思ってみがまえていたら、ゆっくり立ち上がって、壊れた自転車を起こして、線路脇のフェンスに立てかけました。それから、コンビニの袋をもって歩きだしたのでホッ。
 しかし、こういう場合の目撃者の責任ってどこまでなんだろうと思ってしまったのでした。強引にでも救急車や警察呼んだほうがよかったのか。せめて兄さんに名刺でも渡しておいたほうがよかったのか。でも、それはまた別のトラブルを呼びそうな気がするし。
 今後のために、どうしたらよかったのか、教えていただけるならぜひご教授ください。

 「よきサマリア人」にはほど遠い自分を自覚して、落ち込んで帰った午前2時半。ある方からの「3時まで起きています」の留守録を聞いて、早速電話。結局4時半まで話し込んでしまったのでした。事故のことは話さなかったのですが、それでも人様との会話でかなり癒されました。

 やっぱり今もモヤモヤしてます。ほんと、どうしたらよかったのかな。やはり「現場」には遭遇したくないです。

02.9.21 Sat.  アッサム                 9.22 5:23
 原稿を受け取りに行き、打ち合せにいつもと違う喫茶店に行きました。またいろいろ情報を仕入れさせていただいたのですが(ふふふ♪)。その喫茶店で頼んだアッサムのポットサービスがおいしかったのです。
「ミルク、たっぷりめをお勧めします」と言われて、まずティーカップにミルクを入れ、それから紅茶を注ぐという懐かしいやり方で入れてみました。馥郁たる香りと、アッサム独特の渋みにミルクがよく合って、ふつうのお店で飲む紅茶とはちょっと違います。これは英国で飲んだお茶の味に似ている。期せずして英国流アフタヌーンティー。修羅場のステキな和みタイムになったのでした。
 打ち合せのお相手の方に、麦こがしのような香ばしさとさくっと感のあるもののなかに、こしあんと栗が入っている、この季節にぴったりの和菓子もいただきました。表面にはったい粉がまぶしてあって、それがまたサワッとした食感でGOOD。中秋の名月だし、お彼岸だし、なにか和菓子がほしいなと思っていたので、うれしいいただきものでした。ありがとうございました m^_^m。

 ここ何日か、19時台に電話をいただいてるみたいです。留守録を聞くと、受話器を置く音だけが入っています。別に必ずメッセージを残してくれとは思いませんが、その「いないのかよ、こら!」という怒りのようなものが滲んだ、叩きつけるような「ガッチャン!」はなんなんですか。留守録聞くのに受話器に当てた耳が痛いねん。怒ったってしょうがないやん。平日の19時台に自宅にいることなど、1ヵ月に2、3日あるかなってくらいですし。土曜日だって、今は修羅場だもん。取材なり事務所なりに出ておりますわよ。
 たぶん何かのセールス電話なのでしょうが。19時台にかかるセールス電話は、何が商品であれ断りますからそのつもりで(苦笑)。
 もしお知り合いの方でしたら、すみませんが、留守録にメッセージを残すか、ケータイかメールでお願いします。22時前にはほぼいませんので。あと、もうちょっと静かに受話器を置いていただけますと助かります。

02.9.20 Fri.  空の日                  9.21 6:47
 今日は「空の日」。1911(明治44)年9月20日、山田猪三郎が開発した山田式飛行船が東京上空20キロの周回飛行に成功しました。
 日本の航空史上、初の飛行機による飛行記録は1910(明治43)年12月19日、東京・代々木練兵場で日野大尉と徳川大尉が行なった実験です。しかし、12月では気候的に「航空の日」の行事に適さないので(うん、寒いし。偉業を達成するには時節を選べということですか)、帝都上空を初めて周回飛行した9月20日を「航空の日」にしたとか。
 ちなみにこのあたりの事情、ちょっと複雑です。山田氏は民間の航空研究家で、1900年に山田式係留気球で特許を取得(この気球は1904年の日露戦争で偵察に使用されました)。山田式飛行船が初めて飛行に成功したのは1910年9月18日。実は先の日野大尉らの飛行実験に先んじて成功しているわけです。記念日に制定されたのはこの飛行船の3回目の飛行でした。なにやらちぐはぐな感じですが、記念日って何を基準に決められているのでしょうね。
 1992年に「航空の日」から「空の日」に改称されました(参考サイトはこちら)。
 1968年の今日は、種子島宇宙センターで初のロケット打ち上げに成功した日でもあります。

 <飛行船> ゆったり空を行く鯨のような姿は心なごむものがありますが。
 1900年、ドイツのフェルディナンド・グラフ・フォン・ツェッペリン(伯爵)によって一号機が飛行に成功。1912年、ドイツで定期航路が開かれました。1928年に大西洋横断航路ができ、翌年には日本、アメリカなどを巡る世界一周に成功しています。第一次世界大戦当時はドイツ軍が爆撃機として使用、イギリス空爆で猛威をふるいました。

 第二次界大戦以前、ツェッペリン社が開発した旅客飛行船はまさに「空の花形」でした。しかし、1937年5月6日、ドイツから飛来し、アメリカのニュージャージー州レイクハーストに着陸しようとしたツェッペリン型豪華飛行船ヒンデンブルク号が水素ガス爆発を起こし、乗客・乗員97人のうち35人が死亡する大惨事が勃発。ツェッペリン飛行船の時代は幕を閉じました。現在、飛行船はもっぱら空飛ぶ広告塔として活用されています。
 爆発炎上したヒンデンブルク号は全長245.06m、直径41.15mで、水素ガスの量は21万立方メートル。長さでいえば、かの巨船タイタニック号よりわずか26m短いだけの超大型飛行船だったのでした。もちろん史上最大です。「飛ぶか、ンなもの」と思うのですが、ドイツからアメリカまで飛んだんですね。

 2001年8月15日、ツェッペリン飛行船が欧州の空に復活しました。64年ぶりの飛行に、約60人が乗船。ドイツ南部の町フリードリヒスハーフェンを飛び立ち、スイス国境のボーデン湖上空を約1時間飛行しました。
ツェッペリン飛行船建造会社は、新ツェッペリン飛行船開発にあたり、水素ではなく不燃であるヘリウムガスを使用。ハイテク飛行船は、環境にやさしい運送手段、観光アイテムとして再び注目されています。
 フリードリヒスハーフェンでは現在も遊覧飛行を実施中。日本からも多く予約が入る人気の観光スポットだそうです。……私も乗りたいな。

02.9.19 Thu.  ちぐはぐ                 9.20 4:34
 今、もっぱら自宅でテープ起こし&原稿書きやってます。なんだか煙草の匂いにすごく敏感になってるんですね。事務所から借りてるテレコにも煙草臭を感じるくらいに。いっても軽い頭痛と、気道を異様に意識して息苦しくなる程度なんですが。半日煙草に囲まれるとけっこう辛いのです。なぜこんなに感度がUPしてるのか、わからないのも困りもの。
 なので、事務所に行くのは素材の受け渡しとか、連絡事項とか進行の確認のためだけ。終われば、さくっと帰る日々です。

 ほかにも自宅で連絡待ちの案件もあって、18時過ぎに帰りました。
実は本日事務所に着く予定のイラストが来ないままだったのです。まあ、宅急便を出す時間で翌日着が無理な場合もありますし。1日くらいなら、よほど切羽詰まってないかぎり、何も言わずに待ちます(苦笑)。
 自宅に着いて、ケータイの電源入れたら、メッセージが入ってる!? 相手様にお電話したら、なんとイラストデータもって下北沢にいらっしゃってる! あらあらあら。本日は別の雑誌の完成打ち上げで、事務所のメンバーいません。ひとまずケータイで事務所までナビゲート、郵便受けに入れていただきました。
 私も事務所へ即行リターン。約30分のタイムラグで原稿を確保しました。事務所を開けて、PCで確認して、「受け取りました」の連絡を入れて。
 「下北沢を取材して帰りますから」と明るくおっしゃっていただいたのですが。わざわざ来ていただいて、そのうえ事務所に誰もいない状態で、たいへん申し訳なかったなと。
 不思議にタイミングがちぐはぐしてしまうことって、あるものですね。

 昨日の「Gファン」のつづき。アトランダムの頭に気軽に触れるのは兄さんくらいだなと。身長的にね。あとクワイエットがいてくれたら、言うことなかったのに……。
 そんなことをほややんと思いながら、原稿を書いてます。……出来上がりが心配だなぁ(笑)。

02.9.18 Wed.  ともすれば                9.19 7:17
 空中に抜け出しそうなタマシイを止め置くために、「Gファン○ジー」(エニックス刊)と『王室スキャンダル騒動』遠藤淑子(白泉社文庫)を購入する。
 「Gファン」はとりいそぎ今号で最終回の『ツインシグナル外伝 雪の女王』をチェック。お兄さん、どんどん若返ってる(笑)。帰結するべきところに帰結したわけですが。やはり絵で見ると<ORACLE>格好いい!(あの二人も一種「ツイン<ORACLE>」だよな、とか)。本編の後日譚もあって、読後感すっきりの一作でした。

 『王室スキャンダル騒動』は、復刊ドットコムで復刊希望が100票以上集まったため、文庫で復刊された1冊らしいです。復刊ドットコムでは完売とのことで諦めていたのですが、「Gファン」買いに本屋に行ったら、平積みされてるやん。
 昭和60年に投稿作「大さわぎのウェディングマーチ」でデビューされてから、かなり長く追いかけてきた作家さんです。『マダムとミスター』までは揃っているはず。さすがに最近は昔ほどマンガ自体を読まなくなったので、疎遠になっていました。
「エヴァンジェリン姫シリーズ」は全作もっています。なのに文庫版を買ってしまったのは、後日譚的な描き下しがあると聞いたからです。でも、たった6ページでしたか(ちょっとがくり)。作者ご本人の解説も含めて、帰宅の電車の中で読んでしまいました。本編は、修羅場が片づいたら、ゆっくり読んで昔を懐かしむことにいたしましょう。

 HARBOTのミラーの小窓の空に、ときどき四角の物体や小さな星が浮かんでいます。四角の物体はハーボット世界を統括する中央制御室があるゲートステーション。小さな星は「今同じページを見ている方がいらっしゃる」ということです。最近、ときどき1つ、2つ星が浮かんでいることがあって、「あ、今見てくださっている方が!」と嬉しくなります。……あの、画像のゴミとかバグではありませんので(笑)。

02.9.17 Tue.  斜めの目                 9.18 5:38
 ここ2、3日、秋雨にともなって、気温がぐんぐん下降してます。すごしやすいというか、寒いねん! まだ長袖の服もおぶとんも出してませんから、ちょっと待ってください。月曜日に洗濯したものが、2日経っても乾かないし。低気圧が居座るかぎり、頭痛は収まらないし、1日中ぼんやり眠いし。
 ……でも、あの酷暑よりはマシ。ずっとマシ。うん。

 本日は埼玉県草加市まで行きました。あまりにも馴染みのない地名に、路線の見当もつかず。そうかぁ、東武伊勢崎線かぁ。で、それってどこ走ってるの!?みたいな(苦笑)。小田急線、山手線、地下鉄千代田線、東武伊勢崎線と乗り継いで東京横断。どひゃー。
 漫画家さんの取材です。この方の絵を見た時に、かわいいのに時代に媚びていない、のびやかで自然な「形」に惹かれました。上品で洗練された線は決して硬質ではなく、描線がかたどるキャラクターの表情に「生」を感じる絵柄。この作者の方にお話をうかがえることになり、自分めちゃラッキー!と思っていました。ただ、インタビューに至るまでに、お約束のごとくイロイロあったので、ちょっとヤル気が失せたりはしていたのですが。
 実際にお会いして、「この方のお話はおもしろいだろう」と思った自分の勘ははずれてなかったなと。ご自分の絵に愛情をもっていらっしゃって、またストーリーや物語背景などへの分析もきちんとなさる方で、とても楽しかったですね。何より、自分の言いたいことをきちんと言葉で表現して、他人に伝えようという、コミュニケーションに真摯な方だったのが嬉しかったです。
 「そんなこと、作品見ればわかるだろ」「どうだっていいじゃん」……取材を受けておいてその答えはないだろうという方もいらっしゃいます。どうしても質問のテーマをつかんでいただけず、ふざけたような答えしか返ってこないこともあります。それはもちろん、インタビュアーの力不足もあるのですが。その方が真面目に向き合ってくださっているかどうかは、当然わかりますから。
 取材もまたコミュニケーションのひとつ。「楽しかった」インタビューは最高評価なのです。

 さて、そこに真摯なコミュニケーションは存在したのか。
 戦後初めて日本の首相が北朝鮮のトップと会談するという、歴史的な出来事がありました。
 拉致された方については、生存が確認されたのは4人。亡くなられた方が6人。1人は入国の確認が取れず。また日本が把握できていなかった方2人は死亡、1人は生存。不審船については、トップの預かり知らぬところで一部の軍隊がやったこと(船は北朝鮮のものである)。核ミサイルは使わない。
 対する要求は、過去の植民地支配に対する謝罪と補償、経済援助。
 さて、日朝平壌宣言によって両国は国交回復への一歩を踏み出したということで、今後どのような関係を築いていけるでしょうか。ひと言言わせていただくなら、経済援助は「政府」がやるものではなく、「国民」がするものだということ、忘れないでくださいね。

02.9.16 Mon.  事務所にて                9.17 6:17
 マンガのネームが上がったとご連絡いただいたので、事務所へ行きました。
 雨は降るわ、おかげで頭痛はするわの二重苦で、虚ろな気持ちで(笑)出かけたのですが、行けば行ったでよいことがあります。
 ひとつは、もちろん進行が進んだこと。所長も出勤されたので、早速にデザイナー氏と所長の意見を聞いて、マンガはGO! 17日は日中に取材が入っていて、下手すると丸一日ネームのお返事が遅れたかもしれなかったので、上がりのご連絡は嬉しかったのでした。
 ふたつめは、素材のチェックが終わったこと。素材チェックはそれ用のソフトが入ったPCで作業するのですが、いつもは誰かしら使っていたり、長時間使うのにちょっと気兼ねしたりするのです。それが本日は私一人でびっちり使って、すっきり終了! よかった、よかった。

 まだまだ修羅場の真只中、というよりこれから本番なんですが。とりあえず無事に乗り切りたいなと思います。
 またしばらくいろいと滞りますが、ご容赦くださいませ。
 と申しますか、何も片付けないまま修羅場に突入してしまって、お待たせしているものがいっぱいいっぱい。本当に本当に申し訳ございません m-_-m(平身低頭)。

02.9.15 Sun.  Grand-father's clock          9.16 2:16
1.My grand-father's clock was too large for the shelf,
  So it stood ninety years on the floor;
  It was taller by half than the old man himself,
  Though it weighed not a penny weight more.
  It was bought on the morn of the day that he was born,
  And was always his treasure and pride;
  But it stopp'd short never to go again
  When the old man died.

(Chorus)
  Ninety years, without slumbering (tick, tick, tick, tick)
  His life seconds numbering (tick, tick, tick, tick)
  It stopp'd short never to go again
  When the old man died.

2.In watching its pendulum swing to and fro,
  Many hours had he spent while a boy;
  And in childhood and manhood the clock seemed to know
  And to share both his grief and his joy.
  For it struck twenty-four when he entered at the door,
  With a blooming and beautiful bride;
  But it stopp'd short never to go again
  When the old man died.
(Chorus)
3.My grand-father said that of those he could hire,
  Not a servant so faithful he found;
  For it wasted no time, and had but one desire …
  At the close of each week to be wound.
  And it kept in its place …not a frown upon its face,
  And its hands never hung by its side;
  But it stopp'd short never to go again
  When the old man died.
(Chorus)
4.It rang an alarm in the dead of the night …
  An alarm that for years had been dumb;
  And we knew that his spirit was pluming for flight …
  That his hour of departure had come.
  Still the clock kept the time, with a soft and muffled chime,
  As we silently stood by his side;
  But it stopp'd short never to go again
  When the old man died.
(Chorus)

 音楽の教科書でお馴染み。最近、平井堅がCMで歌ってヒットしたアメリカ民謡です。歌詞・曲ともにHenry Clay Work (1832-1884) が、1876年に発表したもの。たいへんに韻(ライム)がきれいな詞ですから、一度声に出して歌ってみてください。まさに“ナーサリー・ライム nursery rhyme”(子どものための押韻詩=わらべ歌)にふさわしい歌です。
 この大時計、実在しています。ワークが英国を旅したとき、宿泊したダーラム州ピアスブリッジのジョージ・ホテルに、大きな時計が置かれていました。その針は11:05を指して停止していました。
 そのホテルの前のオーナー兄弟のうち、兄が生まれたときに買われた2mの大時計。兄弟がオーナーを務めるホテルの“顔”であった大時計ですが、弟が死んだ時、今まで正確に時を刻んでいたものが遅れはじめました。そして1年以上のちに兄が亡くなった時、彼が息を引き取った日、その時間で止まっていたそうです。
 ホテルの主人から聞いた話にインスピレーションを得て、ワークはこの曲を書きました。
 日本語の歌詞はご存じのとおり。「大きな古時計」でサイト検索されても、すぐ出てきます。実は原曲ではお祖父さんと古時計の寿命はninty yearsでした。訳詞では、語呂を合わせるために百年になっています。

 今日は「敬老の日」。両親はまだしばらく祝ってほしくなさそうなので、祖母を思い出す一日でした。

02.9.14 Sat.  『グリーンマイル』            9.15 1:24
 いくら何でも、この修羅場に3時間のTV観賞はまずいだろうと思いました。だからビデオをセッティングしたんです。ちゃんと録画できてるか、TVつけてビデオモードにして確認。そのついでに、夕食食べる間くらい見てもいいよねって気になっちゃったことは認めましょう。……認められないのは、そのままエンディングまで見てしまった自分だ。

 「グリーンマイル」、死刑囚がその生の最後に歩く廊下。この作品は生と死を扱っているんですね。
 何より物語の組み立てが見事でした。最近はつまらないドラマや映画は短気にスイッチを切ってしまいますが、『グリーンマイル』は次のシーン、次のシーンをせかす思いで見てしまいました。異質なものが日常に入り込み、「奇跡」が起こってるのだけれど、だからといってセンセーションに騒ぐわけではない。その淡々とした「存在」の描写に心を引かれました。
 そう、例えば、物語を書いても、それをうまく収束させることができない人(私だ、私)にはひじょうに参考になる映画だったのではないでしょうか。ご都合主義にギリギリ紙一重の件の殺人事件の真相と決着。サディスティックな看守に対する勧善懲悪的な結末。「ギフト」(異能力)に関するストーリーとその収束(ネズミとポールへの影響)。冒頭の追う男たち(殺人事件)、ポールの病気、ミリンダのレントゲンの話、パーシーの転勤話、そして「老人」の話……一見脈絡のない事柄が、ジョン・コーフィという一人の存在に集約されていく。最後にはマクロビアン(長命者)のファンタジーも加えて。広げた大風呂敷をきっちり畳んでしまう技は、さすがスティーヴン・キング原作と言わせていただきましょう。
 トム・ハンクスが主役を演じていなければ、ただの超能力ファンタジー娯楽作品になったかもですが。さすが年期の入った役者さんは演技の加減、泣かせどころをよくご存じです(笑)。また、コーフィに扮したマイケル・クラーク・ダンカンが、ゴールデン・グローブ、アカデミー両賞で助演男優賞を受賞したのも納得でした。
 その根底には死刑制度廃止のメッセージがあるのかと思いながら。それよりも、この作品があのテロの前、1999年に作られたことにしみじみと失われた何かを感じつつ。
 「ボス、今日も世界中で、たくさんの人がこうやって仲良しを亡くしてるんだ」

02.9.13 Fri.  リバース                  9.15 0:47
 例えばタロットカードのリバース位置が、カードが本来もつ「特性」を「欠陥」に変換するように、すべてがまるでめくるめく逆回転していくような時があります。
 たいした意味もなく話を合わせるために口に出した言葉が、真剣に受けとめられて、気まずくなったり。よかれと思ってやったことが、ことごとく裏目に出たり。「取れない」と散々言われて胃まで痛めたインタビューが無事取れたら、「よかったね」と言われるどころか、「だったら、もっとこうしたらよかったのに」と注文つけられたり。一度で済むことを二度手間させられたり。前日の取材決定が重なったり(準備期間がないうえに、準備に専念するので、他の仕事が滞るのです。まぁいつまでも取材が決まらない、取れるかどうかもわからないというよりマシですが)。
 自分もまた、いつもだったら流せることが流せなかったり。人が私に聞かせる一言一言が、神経を削いでいくように感じたり。やれやれ。
 いや、わかってますよ。私が疲れてるのと同じか、それ以上に、他人も疲れてるということは。私に事情があるように、人それぞれいろいろな事情があることも。だから他人様のせいにしようとは思いません。
 ただ、もういい加減にこの逆回転する流れを止めたいです。

 いつもいつもいつも短気な私ですが、怒りセンサーの感度が1.5倍(当社比)UPしてます。あぁ、多分また何回目かの限界がきてますねぇ。いくつ限界があるんだか(苦笑)。こういうときは、亀のように甲羅に首をすっこめて、できるだけ人と語らず、交わらずが対処法でしょうか。

 さて、本日の取材は国分寺でした。シナリオ会議の後のセッティングのうえ、他社の取材が先に入っているので、何時になるかわかりませんという取材だったのですが。思ったよりスムーズにできて、ほっ。
 そのあと、週末上がる予定の漫画のネームを待っていましたが、こちらは24時過ぎまで待ってもダメでした。しょぼ〜ん。
 やはり連休中、1日は出勤かなぁ。いや、自宅にいても原稿書いてるんで、どこにいようと仕事してるのはいっしょなんですが。せめてこの連休中は人と顔を合わせたくないんです、ホント。

02.9.12 Thu.  フィギュアの本              9.13 2:13
 の見本誌が届きました。8月末に大騒ぎしながら書いていたヤツです(笑)。
 にちぶんMOOK『海洋堂フィギュアコレクション』日本文芸社 1500円税別。そろそろ書店に並ぶことでしょう。奥付にある「執筆協力 有限会社ねこまた工房」がお仕事した証拠です。海洋堂の食玩やフィギュアの写真ばっかりのカタログみたいな本です。見ているだけで、けっこう私は楽しい(笑)。興味のある方はどうぞ。

 本日、取材で大泉学園へ。明日も取材(場所、どこ?)。火曜日は草加で取材。うわ〜、一気に来ましたねぇ。
 人様にお会いして、いろいろお話をうかがうのは大好きなんですが。その後のテープ起こしがなぁ。もっとICレコーダーが普及してくれないかなと思います。PCに音声データを取り込んだら自動的に文章化される機能&Mac対応、切実希望。

 通販でお願いした同人誌が届きました。うふふ〜。ちらりと目を通して、幸せ。タイトルどおりに幸福補給本です(むぎゅう)。あと『ネムキ』あるし、積ん読中の本もあるし。読書の秋にふさわしい出だしですね。
 ……うん、でも先に原稿やろうな(泣)。

02.9.11 Wed.  Day of New York            9.12 5:48
 あの日から1年が経ちました。
 この1年を振り返ると、アメリカ連続テロ事件は「パンドラの箱」を開けてしまったようだと思います。その箱の中には、アメリカがあえて封じ込めていた「強くあること」の欲望や手段や戦略がつまっていて、しかし、あの日にすべてが飛び出してしまったのではないかと。「パンドラの箱」には最後に希望が残っていました。しかしアメリカの箱には希望が残っているでしょうか。あり得ない「パックス・アメリカーナ」の幻想だけが残っているのではと、危惧してしまいます。

 もちろん今でもあのテロを起こした連中を、私は憎んでいます。それは、テロにあのような卑劣な、残忍な方法をとったこと、そして結果的にアフガニスタンに災厄をもたらしたことに、憤りを感じるからです。
 アメリカの一連の爆撃は、多くの無辜のアフガン住民を殺害しました。敵の重鎮が出席するという誤報で、爆撃された結婚式。新郎・新婦と多くの女性、子どもが犠牲になったそうです。そんなことが、この1年、乾いたあの地のそこここであったのです。

 いちばんやるせないのは、アメリカも、アフガニスタンも、イスラエルも、パレスチナも、そして周辺諸国も、すべてが満足できる解決策が今のところないことです。

 TVからバグパイプ演奏の「アメイジング・グレース」が聴こえてきます。今日はただ、あの日犠牲になった方々のご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。
 
※ 1年前、あの事件を目の当たりにして書いた「Dedicated to The Twin Towers」。「更新記録」からリンクを張ってみました。

02.9.10 Tue.  勘違いジャンクション           9.12 4:38
 新宿へ出たついでに、電器店に寄りましてん。なんや新宿もえらい変わってしもて、東口駅前のさく○や、ヨドバシ○メラはともかく、西口もあの小田急HALCにビッグ○メラが入っとるわ、その向いにはさく○や、ちょっと歩けばでかいヨドバシ○メラのネオンが光っとる有り様。どこぞのアキバと変わらん光景ですわ。
 ま、近いところで西口のさ○らやへ入りましたんやわ。LANケーブルとルータ探しに(笑)。勘のええ方は、このへんで「勘違い」第1弾に気づきはったはず。いや、夕べね、Atermをはずしたんですわ。ずっとAtermのケーブルをUSBハブに差し込んどったんで、なんやADSLモデムもハブに差し込まなあかんような気になってしもたところが勘違いの始まり。LANケーブルのプラグでは口金が合わへん、どないすんねやと思いながら店に行ったんどす。
 LANケーブルはあっさり見つかりましたんやけど、ルータはどれが合うんやらわからしまへん。ほとんどがWindows仕様やし、そんなにいくつも差し込み口のうても、ひとつで十分やし。ええい、わからんことは聞いてまえと、通りかかった店員はん、つかまえたんですわ。
 「iMac用のルータはどれが合うんでしょう」と型番言うたら、「ルータにOSは関係なかったはず」と店員はん。「でも、これWindows用と書いてあるんですよ」「本当だ。あぁ、Macはそういうところ優れていて、すでにEthernetが内蔵されてるんで、ルータ不要なんですよね」ここで気づけばよかったんやね。ほんでも差し込み口の形から頭が離れへんで、「安いのでいいんですけど。どうせ回線1本ですし」。「え、複数のコンピュータを繋げるわけではなくて、1台ですか」「えぇ」「だったら、別にルータいりませんよ。直接LANケーブルを本体にはめこんだらいいんです」「えぇ!? 本体にそんな差し込み口ありましたっけ」「似たモデルでご説明しましょうか」と案内されるうちに、もやもやとiMacの側面が脳裏に蘇ってきましたんや。そういうたら……。「あ!」「わかりましたか」「ここです、ここ!」「正解です(笑)。これがMacの優れてるところなんですよ!」「なるほど〜」
 いやほんま、一歩間違えたらえろう高価な無駄をするところでしたわ。つか、自分、全然わかってへんやん。
 
 ついでにメモリも買うて、カードで精算。「店のポイントカード作りますか?」と問われて「お願いします」と答えたのに、なんだかスルーされて、「聞こえなかったのかな? まぁいいか」と店を出ましたんどす。
 iMacのカバー開けるのに、家にあるドライバーでは心もとないさかい、南口の東急○ンズへ向かいましてん。そのころには、なんやレシートがおかしいと気づいてしもうたんですわ。LANケーブルは300円もせえへんし、メモリも1万円以内。消費税が入っても、1万とんでいくらくらいになるはずやのに、14,500円とはちょっとおかしおすやろ。さっき作ってもらえへんかったカード、作ってもろとったら、メモリの箱に貼ってあるこの店頭価格になったんやろかとかなりもやもやですわ。ドライバーを買うて、紀伊國屋に立ち寄っても、このわだかまりはとれしまへん。そりゃ3,500円ほども違うとるんやもんね。
 「ええい、ダメ元でええ。これはすっきりさせとかな」とさく○やに戻って、レジの兄さんに「これ、箱の値段とレシート違ってるんですけど。会員カードがないと、この価格で買えないということでしょうか」と尋ねてみましてん。「お預かりします」と受け取らはった兄さん。PCをへこへこっと打って何か確認して、「申し訳ございません。こちらの打ち間違いです。クレジットカードをお使いですので、すぐ取り消して、打ち込みなおしますので」とさくさく手続きを始めはりました。こっちもその時に気づけばよかったことなんで、「ごめんなさい。サインする前に気づくべきだったんですが」と言うたら、「いえ、こちらのミスですから。お手間を取って、申し訳ございません」。
 いや、もう兄さんの手際のよさと、控えめな態度と、誠実な言葉にノックアウト!ですわ(笑)。しっかりポイントカードも作ってもらいましてん。だって、兄さんが「先のお買い上げ分取り消して、処理してます間に、ポイントカードお作りしましょうか」って勧めはるんやもん(笑)。
 私の勘違いもきちんと正してくれはって、その後もLANケーブルの違いを教えてくれはったり。ミスをちゃんと謝って、なおしてくれはったり。なんや久しぶりに気持ちのいい接客をしてもろうて、すごい気分がよかったんどすわ。えぇ、間違いなく、これからはさ○らや新宿西口店、ひいきにさせてもらいますえ(笑)。

 ちょっと早めに事務所をあがるつもりが、結局22時過ぎに帰宅。まずはiMacのカバーをはずしてメモリ増設どす。夜中にドライバー回したり、カバーをはずすのにウンウン唸ったり(固いんですわ)。元どおりにはめこむのも一苦労で、しばらく基盤には触りとおへんわ。
 それから、モデム接続。KD○Iからのマニュアルとモデムについてきやったマニュアルと、どっちを使うたらええのか試行錯誤しましたわ。何度設定しても、dionサーバが呼び出せへんかったり……。やっとメール、ネット共に接続できたんは24時50分。つ、疲れた……。
 まず、サイトのデータ読み込みの速さに感動しましたな。ほんま、今までとは格段の速さに「さすがADSLや!」と感嘆どす。あと、これまで書き込んだ瞬間フリーズかましてくれた「掲示板」が、ナチュラルに書き込めるんも、すごっ! でもまぁ、これからもレスにしろ新規書き込みにしろ、デスクトップ上で書き上げてからUPしますけどな。だって、書き込み途中でフリーズされると泣きたくなるんやもん。

 ということで、一連のADSL騒ぎは終了。ふ、いつだって「何ごともなし」ではすまんねん。どういうこっちゃろ。

02.9.9 Mon.  重陽の節句                9.12 4:13
 別名「菊の節句」。奇数は「陽」の数であり、その極である9が重なることから、9月9日は「重陽の節句」と呼ばれています。「陽」の極が重なるのはめでたいこととされ、この日は菊を飾り、菊の花びらを浮かべた菊酒などを飲んで長寿を願いました。
 でもこの時期に菊、ないんですよね。実は旧暦9月9日は新暦の10月25日ごろ。それなら「菊の節句」も理解できようというものです。中国から伝わった五節句は、1月7日 人日(七草)の節句、3月3日 桃の節句、5月5日 端午の節句、7月7日 七夕の節句、9月9日 重陽の節句。実家では、3月3日と7月7日の節句のみ旧暦で祝ってます。
 このとおり、陰陽道で「9」は重要な数ですが、西洋でも「9」は完成、完璧を示す、究極の数字です。
 ……でもって、本日は男色の日でもあるそうな。だって重陽で菊だから……ばたり。(参考サイトはこちら。)

 N○Tの工事完了。土曜日にやって来たモデムを開けてみたら、LANケーブルがない。おやん? マニュアルに「お客さま各位でご用意ください」と書いてあるので、明日、買ってきますかぁ。

02.9.8 Sun.  虫の音が                 9.12 3:43
 聞こえるころになりました。宵闇に「リリリリ……」という、文字どおり鈴をころがすような音を聞くのはいいものでございます。朝夕が涼しくなってまいりました。日中はまだ暑い日もありますが、それでも秋の気配を感じる今日このごろです。

 無事に企画のサムネールを受け取り、進行中のあれこれもフォローした(つもりの)日曜日。
 帰ってから、NHKの「新日曜美術館」を見ました。本日の特集はルネ・マグリットです。シュールレアリズムの巨匠でありながら、その写実的な仕上がりから、彼の絵は一見「シュール」には見えないのですね。その絵から視線をはずして、次の絵を見ようとした瞬間、その変さに気づくという。ダリやキリコらの一目見て「変」というのとは一線を画したシュールさなのです。
 その作風同様たいへん真面目な方で、午前中にスーツ姿で絵を描き、午後は散歩、夜は定時に就寝の規則正しい生活を守り、近所の人は誰もマグリットが画家とは気づかなかったそうです。堅実な「小市民の生活」を守ることは、奥さんの希望だったそうですが。
 幼い頃に母親が入水自殺。母の遺体の顔に布がかけられているのを見た時から、「その下にあるもの」にトラウマに近いこだわりができたそうです。例えば「世界大戦」で、白いドレスの女性の顔が小さなブーケで覆われているのも、そのイメージがあるからだとか。
 「大家族」(嵐の空が鳥の形の青空に切り取られている絵)、「ピレネーの城」(海を眼下にした空中に、城が乗った巨岩が浮いている絵)など、好きな絵は多いのですが。特にこれといえば「光の帝国」。空は青空、なのに家屋は夜に支配され、ぽつんと街灯がついている、あの絵です。こんなにもシュールなのに、いつかどこかで見たような、懐かしい風景に思えるところが、惚れている理由です。
 8月25日まで渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで「−不思議空間へ− マグリット展」をやっていたのですが、行けずじまい。悔しいです。

02.9.7 Sat.  宅配便                  9.8 6:53
 15時までだらだらと惰眠を貪っていたら、いつの間にか宅配便が2件来ていたようです(をい)。無駄足踏ませてしまってすみません。再配達をお願いして到着したものを見れば、ADSLのモデム&スプリッタと接続の仕様書でした。どうやら間に合ったみたいですね。さて、自分で接続できるのか、私?

 日曜日は出勤なので、土曜日はひたすらぐうたら。休みは寝るためにあるんだい! ……自分で言ってて空しい。

02.9.6 Fri.  またもや大嵐               9.8 6:27
 すごい雨風でした。そして、そんな日に限って、しっかり他所で打ち合せがあるんですな。外に出たとたん、びしょぬれになりました。し〜ん。
濡れることを見越して、乾きやすいタイトスカートに綿シャツで出かけたのですが、タイトが濡れると足にぺったりはりついて気持ち悪い……。警報が出ていたそうですが。警報発令=休みだった学生時代とは違い、社会人は辛いですね。

 低気圧のせいで頭痛もするなぁと思って帰宅した午前1時半。その方からお電話いただいたのが午前2時頃。機会があればゆっくりお話したいと思っていた方からのコールに、すっかり舞い上がって1時間の長電話。頭痛いって設定はどうした!?(笑) 夜中に書く手紙は感情的になりやすいといいますが、夜中の電話もけっこうはっちゃけてしまいます。ひ、引かれなかったかしら。
 そして、イロイロおしゃべりして発散したのか、気分はすっきり爽やか。ちょっとネットして、ゴミ出しして午前5時。お休みなさい。

 今、ほしいのは『ニルスのふしぎな旅』のDVD BOXだったりします。好きなんですよ、ええ(笑)。しかし6枚組1BOXで上下2BOX、合計6万円也はちょっと考えちゃう金額。録画テープはあるんですがコンプリートじゃないので、悩みどころなのです。それにしても「懐かしアニメ」が次々とDVD化されてますね。『銀河鉄道999』とか。購入するのは、やはりオンタイムで観ていた人なんでしょうか。

02.9.5 Thu.  もも                   9.6 6:27
 N○Tから電話がかかってきました。ADSLにするのに、今使っているISDNをアナログ回線に変更しなければならないので、その工事の件です。8月のうちに連絡をとって、工事日を決めておいたのですが。今さら「まだお申し込みがされてません」という。おいおい。
「この間、電話でお願いしましたが」「でもお申し込みの登録がされてませんので、至急変更届を書いてください」「はぁ……」「それで工事日を決めますので」「あの、先日、9月10日にADSLが入るので、9月9日でお願いしたはずですが」「そうですか。では9月9日工事ご希望ということで。トーン回線にされますか? プッシュ回線になさいますか?」「それもご説明いただいて、#ボタンが使えないと困るからと、390円の追加でプッシュ回線をお願いしたはずです」「そうですか。こちらには登録がされてませんもので。では、変更届をFAXでお送りしますので、至急書いてお送りください」「……あのう、その変更届、郵送などされていたのでしょうか。私が何か忘れていたのでしょうか」「いえ、お送りしてはおりませんが」「では、以前のご担当者にお願いしたことも通ってないということは、そちらで連絡が行き届いてなかったということですよね。で、変更届が必要だから、すぐに書けと今初めておっしゃってるわけですよね」「そうですね。お客様の変更登録がまだされてませんので、私が登録させていただこうとお電話しました」「そうですか。それはお手数おかけします(その恩きせがましい言い方は何や)。FAXで送っていただけるのですね」「はい、すぐに。あと身分証明が必要なのですが、何かお持ちですか」「運転免許証があります」「では、そのコピーも一緒にお送りください」「……自宅にコピー機ありませんので、すぐには無理です(どこの家にもコピー機があると思っとんのか、こら)。15時までには送ります」「では、お願いします」

 私が回線工事を申し込んだのは8月22日なわけですよ。なんかね、変更届をこんなギリギリになるまで放っておいたというのは、自分たちの連絡ミスなんではないですかね。それを知らん顔で、「至急、至急」とカスタマーに押しつけている気がしたのは、私がひねくれてるから? 「ご存じのように9月2日から、電話番号変更のないシステムへの移行で立て込んでまして」といわれましても、そのために1000円余分の工事代金を払い、9月2日以降の工事を設定したのですよ。私からすれば、ンなもん、言い訳になりませんがな。
ひと言「すみません」って言ってくれれば、私もすねないんだけどね。言葉ってむずかしいですね。

 24時近くに事務所から帰ってきたら、ポストにメモが。「お渡ししたいものがありますので、お立ち寄りください。12時頃までは起きています」あわてて、大家さんの家のブザーを押しました。「これをお渡ししようと思って」と渡されたのは、すばらしく大きなももが2個。水蜜桃ですね。すごくいい香りです。「いただきものですけど。おひとつ」「ありがとうございます・」
 朝はなんだかイヤな気分で始まったのですが、締めはいい気分いい香りの1日でした。

 そして23時前にある方からお電話が入ってました! Kさま、うわぁ、すみません! お電話番号を記したメモが引っ越しのどさくさで行方不明です(どこに入れたんだ、私〜!)。お、恐れ入りますが、FAXなどに電話番号とお電話していいお時間書いていただけましたら、私の方からご連絡さしあげます。FAX番号は電話番号と同じで、勝手に切り替わります。本当に申し訳ございません m-_-m。

9:15
 またUPできなかったので。もう一度チャレンジ。いけるかな?

02.9.4 Wed.  カード                  9.6 6:05
 キャッシュカード、クレジットカード、テレホンカード。定期券に営団・都営地下鉄と東京圏を走る私鉄で使えるパスネットカード。改札機にタッチするだけで入場でき、入金すれば何度でも使えるJRのSuicaイオカードと世田ヶ谷線のせたまるカード。買い物のたびにポイントがたまり、点数がたまれば買い物券がもらえる、ご近所の3軒のスーパーのポイントカード。薬局、ブックオフ、電器店、文具店のポイントカード。図書館の利用カード。公立病院の診察券。すべて磁気あるいはバーコード入りのカードです。
 ざっと財布の中を見るに、これだけ入っていました。日々、何かしらカードを使っているわけで、しみじみとカード社会になったなぁと思います。買ったばかりのプリペイドカード落した時の痛さとか。キャシュカードやクレジットカードを落すまい、盗られるまいと思う緊張感とか。どんな形でデータ化されているかわからない個人情報とか。実はカードをもつことでリスクも確実に背負っているわけですが、結局、便利さやお得感に負けて作ってしまうんですよね。

 最近、中身は薄いのに(苦笑)、めっきり財布がふくらんだなぁと思ったら、数々のカードのせいだったのでした。この小さなカードから、毎日データが出たり入ったりしているのかと想像すると、なんだか笑えてきます。

02.9.3 Tue.  ちょっと改訂               23:48
 <趣味話>「ホルスト『惑星』」の訳詞、<旅話>「ニューヨーク・カウントダウン」ほか、<旅話>を中心にちょこちょこ訂正入れました。そんなには変わっていませんが、もしプリントアウトなどなさっておられる方がいらっしゃいましたら、改訂版の方をどうぞ。
 また、<趣味話>「『夢の果て』北原文野」に、秋に発売の単行本情報を追加しました。描き下しがたくさんあるそうで、ひととおり持っている私ですが、ハヤカワ文庫版も買おうかなと思っています。

 いろいろやった気がするけれど、実は何もやっていない気がする。……そんな微妙な気分の1日でした。ゆ、ゆるんでいる。

02.9.2 Mon.  スパークリングワイン           9.3 10:57
 原稿をメールとFAXで送って、事務所に行きました。そしたら、机の上にリボンがかけられたハーフボトルのドイツ産スパークリングワインが! 「どうしたんですか?」と聞けば、知り合いの結婚式に出席された、その引き出物だとか。なんていいタイミングでしょう(笑)。原稿UPのお祝いにありがたく頂戴いたします・

 いつの間にやら9000Hits! 夢かと思えた10000Hitsもなんだか近くなりました。8月はサイト放ったらかしでしたので、9月はがんばります! といいたいところですが、9月も満杯です(苦笑)。どうぞまったりとおつき合いくださいませ。……せめて連載分はなんとかしたいです。

 『ダークエンジェル』を久しぶりにオンタイムで見ました。すでに眠いです。プレッシャーのない夜……寝ます。
(「日記」は、「掲示板」のレスは、メールの返事は〜!? → 9/3〜4の間に、多分)

02.9.1 Sun.  September                 9.3 10:48
 ずっと不思議だったのは、「セプテン」という音が「セブン」に近いということでした。なぜ9番目の月なのに7の音に近いのか。
実は、古代ローマ暦では今の3月から新年が始まったので、第7番目の月(septemは7の意味)が9月ということらしいです(『イメージ・シンボル事典』大修館書店)。
ちなみに、9月29日は聖ミカエル祭(Michaelmas)でガチョウを食べる日。『ニルスのふしぎな旅』のニルスが人間に戻った日なのですね。

 さて、新しい月ってことで張り切っていきましょう! なのですが、なんだか1日寝てしまいましたよ。どひゃー! かなりくたばってるみたいです。
 原稿はあとひとつはテープ起こしをさらって、もう一度構成しなおしです。

 ついNHK「エリザベス女王在位50周年記念コンサート」を見て(聞いて)しまいました。バッキンガム宮殿に特別野外ホールを作っての大演奏会。もちろん主賓は女王陛下です。モーツァルトの「フィガロの結婚」、ベルディの「椿姫」、そして出ましたホルストの「惑星」第4曲「木星」とエルガーの「威風堂々」。最後の国歌まで、それはもう「英国の、英国による、英国のための」コンサートでした(当たり前だ)。「椿姫」では乾杯の歌で、オペラ歌手とオケの指揮者(アンドリュー・デービス)にシャンパンが渡されたり、司会もユニークで楽しめました。
 こんなコンサート、パリでもミラノでもウィーンでも似合いません。英国ならではでしょう。この国のスノビズムが鼻につくとおっしゃる方もいらっしゃいますが、お国柄ですから。私は美しいと思います。決して、美点とイコールではありませんけどね。


Made with Stone Diary



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