Dairy for Paranoid

FEBRUARY 2003

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JANUARY


03.2.6 Thu.  市長を訪ねて               4.16 23:25
 某企業の機関誌用にインタビュー取材が入りました。場所は群馬県太田市。太田市長、清水聖義を訪ねます。

 寒い日でした。太田市まで片道2時間余り。今ひとつ私鉄線に信用のない私は、JRと東武伊勢崎線を使おうと考えて池袋駅に向かいました。裏目に出ました。池袋駅に着いたとたん、構内アナウンスが。「埼京線は架線凍結のため、運行の見込みがたっておりません」……はあ?
 仕方がないので取材同行される編集の方に連絡。しかし、携帯電話が繋がりません。「参ったな」の気分で、埼京線の運行を待つこと20分。ようやく走り出した電車に乗ったのですが、それからどんどん時間がずれていったのでした。乗換駅で、2つ同じ方面へ行くホームがあるものの、途中で分岐する列車もあるらしく、どのホームのどの列車に乗ればいのかわからず、あたふた。駅員に聞こうにも、ホームにも構内にもいないってどういうこったい? 改札の窓口にしかいないんだ〜。
 ようやく東武伊勢崎線の連絡駅に着いて、編集の方にも連絡。「10分ほど遅れそうです」「では先に行ってますので、市役所の案内で聞いて、直接いらしてください」「わかりました」。10分の計算は、伊勢崎線の準急に乗るつもりではじきだした計算だったのですが。やっと来た列車に乗ったら、たしかにホームの表示は「準急」だったのに、いつの間にか各駅停車になってるし〜! ……仕組みがわかんねえよ、特にローカルの私鉄は(泣)。平和に広がる冬枯れの田畑を眺めながら、どんどん駅と駅の距離が広がっていく列車にコトコト揺られていきました。そののどかさは「ぶらり各駅停車の旅」。

 列車の中で走りたい気分になりながら、太田駅についたときには、すでに30分遅れ。タクシーをつかまえて、市役所へ。1メータで、手の中にジャスト金額の小銭を握りしめ、領収書をもらうやいなや、ダッシュ! パンプスで走る走る。受付で聞いて、インタビューの部屋へ駆け込んで35分。
 先に事情はお話しておいたので、「申し訳ございません」のひと言で、そのまま編集の方が進めていてくださったインタビュー続行。終わる頃に、市長から「電車、何かあったんですか?」と問われ、「埼京線が架線凍結で」と答えたら、「いや、寒いですからね。あせったんじゃありませんか」とかえってねぎらいのお言葉をいただいてしまいました。もう申し訳ないやら、何やら。今度、太田市に行くことがあったら、3時間半前には家を出ることにします。

 清水氏といえば、画期的な市行政で知られた方です。市役所として品質管理の指標ISO9001の取得。市役所窓口の土・日営業。NPO(市民ボランティア組織)を導入しての人材の充実。たとえば、何らかの資格をもちながらそれを眠らせている人に、ボランティア半分仕事半分で、市民ホールの運営や、福祉センターでの業務などをまかせています。太田市の図書館は、日本でいちばん司書が多いのです。
 また、何か市で事業をするときは、事業内容を公示して、市民に債券を買ってもらいます。これがミニ市場公募債。当然、きちんと配当利率がつきます。市民が必要だと思った事業に、自分たちで資金を出し、決して損はしない。年度末に意味なく道路を掘り返して、地方交付税の税額を確保しようという考え方と、随分違うなと感じます。
 この4月にはTOKKで、英語のみ使用して学習する学校も認可されました。これからの目標は、太田市の全戸にソーラーシステムを公募債で取りつけ、市全体をクリーンな太陽電気発電所にすることだとか。

 エネルギッシュに語られる、市行政への考え方そしてこれまで実現してこられた事業に、たいへん感銘を受けました。振り返って、花火の事件の責任を問われても、人工海岸での事故の責任を問われても、首長の椅子にしがみついている、我が故郷の市長を情けなく思ったことでした。
 市町村の併合は賛否両論あるでしょうが、指導力と未来図をもった行政官としての市長が、市民の賛同を得て、国と行政事業で対抗していく。地方分権が成り立っていく延長線上に、地方自治体へ税源を戻し、税制を任せるということもあってもいいのではないでしょうか。ええ、あくまで行政官としての自覚をもった首長がいるなら、という前提でですが。

03.2.5 Wed.  長崎二十六聖人殉教の日          3.26 1:53
 本日、入稿日。関係各所にチェックに回していた初校が戻ってきました。それをデータに反映させて、出版社の編集氏のチェックを受けて、印刷会社へ。
 やればできるもんだなぁと感慨の溜息。といいますか、無茶苦茶な原稿の放り込み方にもかかわらず、期日どおりにデザインを上げてくださったデザイナーさんと、印刷に対応できない素材をデータチェックして修正してくださった所長のおかげです。でも、今回の素材チェックは私もやりましたよ。データの1点だけがなぜかRGB(印刷はCMYKデータでないとダメなのだ)になってるところとか、1本の線だけがなぜか特色になってるところとか、チェックして直しましたもん(笑)。なんだか、原稿制作の手間以上に、絵素材の細かい調整に時間がかかりました。
 でも、もうあとは色校チェックだけ〜。ゴールは見えた、かな?


 本日は「長崎二十六聖人殉教の日」だそうです。
 豊臣秀吉のキリスト禁教令により、京都や大阪などで捕縛された外国人宣教師6名、日本人信者20名が、1597(慶長2)年2月5日、長崎県の西坂の丘で処刑されました。殉教者にはペトロ・バプチスタ神父や、三木パウロ、茨木ルドビコ神父がいました。1862年、ローマ法王ピオ9世はこの26人を聖人に列し、1950年、法王ピオ12世は長崎西坂をカトリック教徒の公式巡礼地に指定しました。
 1962年、二十六聖人の列聖百年を記念して、船越保武作の記念碑とキリシタンの資料を展示する殉教記念館が建てられました。ガウディー設計のサクラダ・ファミリア(聖家族教会)を模した2本の塔が隣接しています。

 さて、この二十六聖人と所縁が深いのが、国宝・大浦天主堂です。実は「大浦天主堂」は通称で、正式名称を「日本二十六聖殉教者天主堂」といいます。
 幕末近くになってキリスト教の布教が再開され、1862(文久元)年、横浜の外国人居留地に開国後最初の教会堂・横浜天主堂(聖心聖堂)が創建されました。続いて、ローマ法王庁はフューレ、プチジャン両神父に、聖地である長崎に、26聖人に捧げる新しい聖堂を建設するよう命じます。
 1864(元治元)年、大浦天主堂完成。天主堂は、西坂の丘に向かって建てられています。

03.2.3 Mon.  鬼さん、こちら              3.25 5:32 
 今日は節分。節分とは、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことです。今では春の節分だけが、一般に「節分」と呼ばれていますが。
 古来より季節の変わり目は邪気が生じると考えられました。節分の日の夕暮れに柊(ひいらぎ)の枝に鰯の頭を刺したものを戸口に立てたり、炒った大豆をまいたり、その大豆を年齢の数だけ食べたりするのは、この邪気を追い払うため。この風習は「鬼遣い(おにやらい)」「なやらい」「鬼走り」などと呼ばれています。
 本当は「追儺(ついな)の儀式」とか追究していくと面白そうなのですが。時間があるときの課題にしましょう(笑)。


 そんな日に、1日早く『封殺鬼』25巻 霜島ケイ(小学館 小学館キャンバス文庫)を手に入れちゃった私って……。鬼の日に鬼の本を手に入れて、その縁起に喜ぶべきか、恐れおののくべきか。
 それにしても25巻ですか。長いつきあいになりましたね、このシリーズとも。平安時代から生き続ける鬼二人と、現代に生きる安倍晴明の末裔たちの物語なのですが。複雑な人間関係や陰陽道に関わる現象や知識を、洒脱な文章と軽妙な会話運び(特に聖が絡むと)でおもしろく読ませてくれます。鬼二人のコンビネーションがなかなかツボです。師である菅原道真の恨みを含んで霹靂の鬼「雷電」と化した土師高遠(現代名:志島弓生)と、愛する女を食らって鬼になった鬼同丸こと「大江山の酒呑童子」(現代名:戸倉聖)。これが片や、伶俐な美貌の主で冷静沈着、理論派で状況分析力に長けてるけど、落ち込むと果てしなかったり。片や、どんな場においても騒々しく、天然のお笑いを含んだ関西弁を操り、能天気なわりに本質を見抜いてしまう動物的直観の持ち主だったり。ついでに三吾と桐子さまがお気に入りです(ふふふ)。
 小学館から「大人仕様」の新書判ノベルズ第1巻『鬼族狩り』が出てますので、少女小説仕様の文庫はレジに持っていくの恥ずかしい!って方は、新書判で読まれてみてください。


 2月3日は「大岡越前の日」なんだそう。1717(享保2)年のこの日、徳川吉宗が普請奉行だった大岡忠相を江戸南町奉行に抜擢。官職名を越前守に改めたのだとか。……加藤剛の大岡様は好きでした。榊原伊織(竹脇無我)とか、「忠相はおらぬか〜! たぁだぁすけぇ〜っ」の吉宗(山口崇)とか(笑)。伊織先生がお太りにならなければ、今でも見続けていたかもしれません。


 ついでに2月3日の誕生花は、種付花 (粟薺 アワナズナ)Cardamine(花言葉は「君に捧げる」)、節分草 Winter aconite(「拒絶」)、ビオラ Tufted pansy(「誠実」)。
 節分草って、そんな植物あるのかと思ったら、ここにありました。節分の頃に咲くから、節分草なんだそう。直球ですね(笑)。
 ビオラはよく知ってます。こんな感じ。かわいい花ですね。
 種付花はこれ。ううむ。
 ……どれも冬の花らしく、地味めですね。いいんですけどね、別に。ちょっと知りたかっただけ。

 節分だけど、豆まきもしなかったし、恵方巻きも食べなかったなぁ。とにかく、今は『ハボ』本を出すのだ! えい、えい、おー!

03.2.2 Sun.  コロンビア空中分解            3.23 5:33
 NASAのスペースシャトル、コロンビア号が空中分解を起こしたのは、米東部時間2月1日午前9時(日本時間 同日午後11時16分)ごろ。抜けるような青空を炎が滑空していきました。1986年1月28日、打ち上げ直後に爆発したチャレンジャー号の事故もまた、美しい青空が背景だったことを思いだします。
 
 Science increases our power in proportion as it lowers our pride.
   From "Bulletin of New York Academy of Medicine, vol.IV" by Claude Bernard
 科学は人間のおごりをくじくと同じだけ、我々に力を与えてくれる。──クロード・ベルナール

 我々が生きるこの世界の真理を、摂理を、定理を、法則を探るのが科学。それは神の領域に踏み込むことであり、そこにはわずかなおごりも油断もあってはならない。人が生きられない場所へ踏み込む以上は、万全の用意と整備が必須なのは言わずもがな。それだけの経費がないのなら、止めるべきなのです。
 今回の事故は、宇宙開発への予算が削られたことから波及した人災だと言われています。もう一度、宇宙=人が生きられない世界への畏怖をもって、計画を進めてほしいと思います。科学は決して人を拒むばかりではなく、真摯に解明すれば、すばらしい世界を与えてくれるのですから。

 事故直前の宇宙飛行士たちのようすを映したビデオが公開されました。いかにも和気あいあいと、故郷「地球」に帰る喜びが感じられました。彼らの魂が地球に還りついたことを祈って。そして二度と不注意で優秀なアストロノウツを失うことのないように。ただ今は、それだけを祈りたいと思います。

03.2.1 Sat.  テレビ放送記念日             3.22 7:53
 If we had no winter, the spring would not be so pleasant.
   From "Thirty-three Meditations" by Anne Bradstreet
 もし冬がなかったら、春の訪れをうれしく感じたりはしないでしょう。──アン・ブラッドストリート

 まぁ、そのとおりなんですけど。この寒さは何とかなりませんかねという気分の如月一日です。
この言葉の後には「そのように、時には不運に見舞われないと、成功したときのありがたみがない」と続きます。確かに、苦労しただけ、完遂したときの喜びはひとしおですが。でも、できれば苦労はしたくないです。喜び半減でもいいですから(苦笑)。

 本日はテレビ放送記念日。1953(昭和28)年に、NHK東京放送局が東京・内幸町の東京放送会館から日本初のテレビの本放送を開始しました。ちょうど今年で50年なんですね。放送の第一声は「JOAK-TV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」。当時の受信契約数は866台、受信料は月200円……当時としては高いですね。テレビは貴重品だったわけです。
 同年8月には日本テレビ、翌年3月にNHK大阪と名古屋、1960(昭和30)年4月にラジオ東京(現在の東京放送(TBS))でも放送が始まりました。

 今ではテレビって当たり前に見ていますが。日本で最初に映像電送に成功したのは、“日本のテレビジョンの父”高柳健次郎。1927(昭和2)年、高柳氏は送像側にエクストレーム照明法を使い、受像側にブラウン管を使った装置を開発しました。実験で電送が成功した最初の映像は「イ」の文字でした。しかし、その走査線は40本で、ぼんやり字がわかる程度。より鮮明な画像を得るためには電子管が必要でした。でも当時の日本の技術では無理だったのです。
 そこで登場するのが、アイコノスコープ。これは映像を電気信号に変える真空管の一種で、1933(昭和8)年にアメリカのツオルキンによって発明されました。アイコノスコープの登場でテレビの実用化は一気に進み、この発明から20年後に日本でテレビ放送が始まりました。

 放送開始50周年ということで、特番もあったようですが。このところ、仕事関係でアニメ見る(それもほとんどビデオだ)以外は、テレビ触ってません(苦笑)。かわりにソフィアと事務所のノーパソが大活躍。目に悪いことは一緒ですがね。ふっ、PCから2m離れるかな……昔、よく言われませんでした? 「テレビは2m以上離れて見なさい」って。


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