Dairy for Paranoid

JULY 2006

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06.7.31 Mon.  痩女と梅雨明け宣言           23:06
 大家さんに家賃を払いにいったら、「夏バテしていませんか? 大丈夫?」とご心配いただきました。大家さんは齢80のお婆さまです。心配する側、される側が逆です orz。
 7月をゆったり過ごしたわりにはあんまり体重が戻らず、夏服から覗く手足が我ながら棒のようなので、会う人ごとに心配されます。でも服に隠れている部分はけっこうな幅と重さがあるんですよ、ええ。結論! 中年の「痩女」はひじょうに情けない風情が漂う(らしい)。要注意。

 ようやく「梅雨明け宣言」。けれども、今日など夏には涼しい気温です。涼しいのはありがたいのですが、このまま続くといろいろ弊害が出そうです。「地球の危機」が叫ばれだしてからずいぶんになりますが、やはり年々、どこかおかしくなってきているという感じは強くなります。抜本的な対策があるのかどうかわからないままに、とりあえず、基本的に電車移動、缶・ビン・ペットボトル・牛乳パック・食品トレイのリサイクル、スーパーには袋持参でレジ袋はもらわない、エアコンはドライで28度(どうにも我慢できないときは26度)など、ちまちまとエコライフしています。

 ついでにテレビの音は15未満、照明はこまめに消すなど、節約ライフも実施中。でも照明もPCもつけたまま床に転がって寝ていれば、そんな節約は一気に吹き飛びます。まずは不規則な生活をなんとかするべきでしょう。日中に仕事をすれば、電気代は安くなるよ。
 とはいえ、夜の静寂は捨てがたいものがあるのですけどね。本日の日中は、ご近所から聞こえてくる車だかオートバイだかの「ふかし」の音に延々悩まされたし orz。

06.7.27 Thu.  あのコミック「リュウ」が復活!     23:42
 5月19日から「さかのぼり日記」を書いてみました。5月は法事で帰省したこと、6月は高知の取材旅行のついでに観光したことなど。7月は主に映画評ですね。予定では8月から忙しくなります。また「日記」、さぼっちゃうかもなあと思いつつ。


 9月16日に徳間書店から「月刊COMIC リュウ」が創刊されるとのこと。この名前、懐かしすぎます!
 やはり以前の「リュウ」を意識しているらしく、アオリ文句も「伝説がいまドラマチックに甦る! あのコミック雑誌『リュウ』がまったく新しくなって今秋新創刊」といったぐあい。読者対象は「最近のコミックは歯応えがないという硬派のあなた」とのことなのですが……。

 創刊号のラインナップは、宮部みゆき・原作×中平正彦・画で『ドリームバスター』、京極夏彦・原作×樋口彰彦・画で『ルー=ガルー』、大塚英志・原作×騎崎サブゼロ・画で不定期連載のコミック。この3作品がメインなのかな。ほか、神崎将臣『ZENON』、安永航一郎、五十嵐浩一、ふくやまけいこがコミックを連載するようです。第2号からは田中芳樹・原作×道原かつみ・画で『銀が英雄伝説』も再開するそうですよ!
 サイトは「月刊COMIC リュウ」

 往年の「リュウ」を知る身にとって、今回の「リュウ」がどういう位置に立つ雑誌になるのか、とっても興味があります。近年、硬派な内容を目指して生まれたはずの雑誌がことごとく萌え系に変化していったのを目の当たりにしてきただけに、萌えブームが沈静傾向にある今、硬派として創刊するこの雑誌がどう評価されるのか。しばらく追いかけてみたいと思います。

 それにしても神崎将臣、五十嵐浩一、ふくやまけいこ……うわ、ホントに懐かしすぎる! 今どきの読者にはどう受け取られるのでしょう。あと、士郎正宗、安彦良和、吾妻ひでおも新作で登場するようで、雑誌全体のカラーも気になるところ。秋が楽しみです。

06.7.19 Wed.  これを観ずして夏映画を語るなかれ!   23:57
 テアトル新宿にて『時をかける少女』を観ました。ご存じ、筒井康隆が40年前に著した小説『時をかける少女』を原作としたアニメ映画です。
 この小説は、すでに大林宣彦・監督、原田知世.主演で実写映画化や、テレビドラマ化されています。ビジュアル化され尽くした感のある原作を、アニメ映画でどう描くのか。前評判がひじょうに高かったこの映画に、期待てんこもりで出かけました。評判どおり! 期待どおり!でした。
 ネタバレ上等な方は、以下にカーソルを置いてくださいませ。

 ★ 細田守監督については、以前に偶然、『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』の第40話「どれみと魔女をやめた魔女」を観たとき、「一風変わった作品を作る方だなあ」という印象を抱きました。日曜朝に放送される子ども向けアニメにしては、含蓄があるというか、ひと筋縄ではいかないというか、たった30分のなかにしっとりとした「人間ドラマ」が描かれていたのです。
 昨年3月に公開された『劇場版ワンピース オマツリ男爵と秘密の島』は観なかったのですが、やはりこれまでの「劇場版ワンピース」5作品とは違うテイストになっているという評判を聞いていました。
 そんな監督によるアニメ映画ですから、いやがうえにも期待は高まります。

 観賞後、泣いていました。脚本、完璧。仕掛け、完璧。クオリティ、完璧。あえて難を挙げれば、キャラクターの作画が私の趣味ではなかったということくらい。……最近、これまで主流だった、キャラクターの手足を大きめに描く手法に逆行して、『時かけ』(そして『ブレイブ ストーリー』も)では特に足が小さくすぼまる感じで描かれているのです。それが、どうも私には違和感があるというだけ。


 主人公は紺野真琴という17才の少女。まさに今どきの、元気だけど、めんどくさがりで、慌てたり、自分勝手なこともする、明るい女子高生です。お気づきのとおり、アニメ映画のオリジナルキャラクターです。
 真琴はクラスメイトの間宮千秋と津田功介と仲がよく、二人と毎日のように市民球場でキャッチボールや野球の真似事に興じています。真琴の親友・友梨は千秋に想いを寄せており、真琴がうらやましいようす。また医者を目指して勉強一筋の功介にも、彼を慕う後輩の果穂がいます。真琴と千秋と功介。女子1人と男子2人の爽やかな、でも今にも崩れてしまいそうな関係が、そこにはありました。

 さて、真琴の叔母にあたるのが、原作で「時をかける少女」だった芳山和子。30代後半になっても結婚せず、美術館で絵画の修復に従事する彼女は、真琴にとってちょっと不思議な存在。なので、真琴は和子をこっそり「魔女おばさん」と呼んでいます。

 「時をかける」現象は、科学準備室で真琴が奇妙な物体に接触したところから始まります。即死必至の事故の際に無意識に過去にタイムリープし、事故を免れた真琴は、その能力を気軽に使いはじめます。都合の悪いことがあれば、タイムリープ。聞きたくない言葉を言われたら、タイムリープ。しかし、やがて、自分が過去を書き換えたことが、他のクラスメイトの立場を悪くしたり、人の真剣な気持ちを踏みにじっていることに気づきます。そして自分がタイムリープによって免れた事故が、他の人の身に降りかかろうとしていることを知り、止めようと走ります。しかし、もうタイムリープできる回数は0になっていました。

 タイムリープというSF的要素を生かした、切ないラブストーリー。もう「その人」に会えないことに絶望した真琴に、和子は「私は待つことしかできなかった。けれど、あなたは未来へ自分から走っていって、つかまえるんでしょ」(ウロ覚え)と言います。その言葉に励まされた真琴は……。

 真琴というキャラクター、千秋というキャラクター、功介というキャラクターがそれぞれ生きている人物として描かれていて、「だからこそ」と納得できる恋模様。
 最初は「彼」の告白に戸惑い、返事もしないままタイムリープして「無かったこと」にした真琴が、自らが変えてしまった現実の中で「彼」が他の女生徒とつき合いはじめるのを見て、おもしろくない気分を味わう。そんな恋の過程がしっかりと描かれているから、真琴の決意に重みがあり、だから最後はもう涙を流すしかないのです。

 何度か映る、和子が勤める美術館のシーンで、さり気なく「彼」が描かれているのもすばらしい。半分シルエットのような目立たない姿で他の鑑賞者に紛れつつ、でも「え? あれって『彼』だよね!?」と印象に残るくらいの描かれ方。そんなわずかなシーンの残像がまた、明かされた「彼」の正体を意外性から納得へ軟着陸させてくれるのです。「うまいなあ」のひと言!

 リミットを迎えたはずのタイムリープで真琴が彼を過去へ追いかけるのも、「なるほど、そうか!」と膝を打つ整合性で、破綻がないところが気持ちがいいです。

 脚本に隙がなく、設定と物語に破綻がなく、演出で否応なく感動させられる。久しぶりにパーフェクトな映画を観せていただきました。ちなみに脚本は『学校の怪談』シリーズや『花』の脚本を担当した奥寺佐渡子です。
 この『時をかける少女』の脚本には、筒井氏が「ようやく二代目の『時かけ』ができた」と、最高の賛辞を贈られたそうです。そんなエピソードも「当然」とうなずけます。DVD、出たら即買いしますよ。その前にもう一度、劇場に観に行こうかな!




<いろいろあるけど、映画『ブレイブ ストーリー』> 23:20
 新宿ミラノ2にて『ブレイブ ストーリー BRAVE STORY』を観ました。これは宮部みゆきの小説『ブレイブ・ストーリー』を原作としたアニメ映画です。
 実はあまり期待していませんでした。ビッグプロジェクトとして立ち上がったわりには、「華」がない感じがしたんですね。広告宣伝の方向が今ひとつといいますか……。実際に観た感想は……悪くないじゃん!
 以下、ネタバレ上等な方だけ、またまたカーソルを置いてくださいませ。

 ★ まず驚いたのは、千羽由利子(『プラネテス』のキャラデザ)がキャラクターデザインを担当していることは知っていたのですが、キャラクター原案を草ナギタク仁(ナギとタクはPCで出せない漢字)が担当してたってこと! 久しぶりにアニメ作品でお名前を拝見しました。この方が描かれる、自然の時間を止めたような、シンとした沈黙の音が響くようなイラスト、大好きです。

 で、映画本編は……と申しますと、原作小説が長編ですし、宮部さん独特の仕掛けがストーリーに綿密に組み込まれていたと思うので、脚本の方は苦労されたことと思います。その苦労がそのままストーリーに反映されてしまった映画でした。いかにも「苦労してるな」というのが見て取れるのは、いくら子ども向けの映画とはいえ、ちょっと気になるところです。

 しかし脚本の苦しさはあっても、キャラクターのよさが映画を救っていました。
 小学生の亘(ワタル)が、まだ親に依存するしかない、怖いことやわからないことには戸惑い、尻込みしてしまう幼気な少年なんだということがストレートに描かれているのが好感がもてました。ワタルの心情を丁寧に追うことで、彼の行動にうかがえる正義や勇気は、誰かにそうするように言われたものではなく、彼の本能的な部分から無意識に沸き起こってくるものと納得でき、ひじょうに魅力的な子どもになってるんですね。決して完璧ではないけれど、「この子が毎朝、学校に通う姿を見ていたいなあ」と思うような子どもです。

 対して、ワタルのライバルである美鶴(ミツル)は、ワタルとは逆に正義も勇気も失ってしまった少年ですが、その存在はやはり心を惹きました。失って二度と戻らないものを、取り戻したい。そのためにはヴィジョンという世界を壊してもかまわない。その傲慢なやり方の後ろにある悲痛な過去と切実な思いを知ったとき、そして自らの行為に十二分に傷ついていた彼を知ったとき、じ〜んときました。
 過去を知る前から、どう考えても「悪」なんだけど、この子を「悪」とは認めたくないと思わせる、だからといって「いずれ仲間になる」とも思えないミツル。彼はあまり子ども向け作品にはない微妙な立ち位置にあるキャラクターです。そういうキャラクターだからこそ、ワタルの心が揺れ動く。最後には「救いたい」と願う。「たったひとつ」の願いを迷ってしまう。そのあたりに説得力があって、「キャラクターを生かす」とはこういうことだよなあと再確認しました。いや、この前に、いいキャラクターを生かしきれないどころか、殺してしまう作品を観たものですから(苦笑)、ちょっと点が甘くなってるかもしれません。

 ヴィジョンで仲間を得たか、得なかったか。これがワタルとミツルの違いであり、考え方の分かれる基であり、勝敗を分けた原因だったと思います。この部分をセリフで語らせるのではなく、ストーリー展開で理解させたのはすばらしいと思います。
 「仲間」がキーワード。だからこそ、ワタルはキー・キーアに会わなくてはならなかったし、ミーナやカッツに会わなくてはならなかった。それは重々わかるのですが。ただ、この各キャラとの出会いのエピソードが「冗漫だなあ」と感じられたんですよね。脚本より演出の問題かな。ちょっと残念です。

 いちばん惜しかったのは、ラスト。ワタルが小学校に登校したところで、「あれ?」と思いました。映画を観ただけでは、なぜあの現象が起こったのかわかりません。おかげで後味は悪くなかったですが、すごく根本的なところを覆されたようなビミョ〜な気持ちが残りました。う〜ん(腕組み、考え中)。

 ともかく。
 チルドレンズ・アドベンチャーとしては良作です。子ども目線なら、おそらく純粋に楽しめたと思います。不思議な世界で、おもしろい生き物やかわいい女の子、カッコイイお姉さん、自分たちと同じ年ごろの子どもがスクリーンをところ狭しと暴れるんですから。魔法や竜や魔物など、ハデなアイテムも完備してますしね。とはいえ、私の目線は大人のものですので、ぜひお子さんをお連れになって、その反応を見ていただきたいと思います。楽しまれていたようでしたら、お知らせいただければ、私は自分の目の確かさを自負できます(笑)。


06.7.17 Mon.  癒し系ホラー!?『辻占売(つじうらうり)』 22:43
 書店でコミックの新刊コーナーを眺めていたら、『辻占売』(ぶんか社/ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ)の第5巻がありました。池田さとみの“ヒーリーングホラー”なら絶対買い!とばかりに5巻を取り上げ、既刊の本棚のほうに他の巻を探しに行ったら、第4巻しかありませんでした orz。しかたがないので4巻5巻を購入!

 池田氏のホラーといえば、『外科医 東盛玲の所見』全7巻+外伝(朝日ソノラマ/ソノラマコミック文庫)。この続編『新 外科医 東盛玲の所見』が「夢幻館」(朝日ソノラマ)にて連載されています。コミックも2巻まで発売中。
 こちらは若くして東盛総合病院の院長を務める、天才外科医・東盛玲の物語。生まれつき盲目だった玲は、死亡した友人の角膜を移植され、視力を得ます。しかし人に見えないもの(=霊)まで見るように。その能力で病院の内外で起こる事件や、霊障による病気などを解決。ただし表向きは「不思議なこと」を否定し、徹底した現実主義者を通しています。玲に関わるのは、霊を見る能力をもつ看護師の牧原莉梨子、玲と幼なじみの寺の住職に獣医師、呪術師のワヤン、玲に敵意をもつ氏部桂。
 なかでも私の好きなキャラは、ある事件がきっかけで東盛病院に入院してきた少年・朴木咲也。彼は人の言葉に隠された嘘を見抜く能力をもっており、そのために人間不信に陥っていました。しかし玲や牧原といった言葉に裏表のない人の存在を知り、やがて心を開いていきます。後に玲に引き取られ、今は医者を目指して勉強中。

 悪霊や生霊、妖怪などが出てきますが、内容はホラーのかたちをとったヒューマンドラマ。泣かされることも多く、「やられた!」と思うことも多い作品です。ネームも多くなく、コマもむしろあっさりしているのに感動できるところ、キャラクターの性格造形、ストーリー展開で「うまいなあ」と感心させられるマンガ家さんの一人です。


 そんな池田氏が、今度は道ばたで占いをする易者を主人公に描かれているのです。これはチェックしないわけにいきません! amazonで1〜3巻もGETです。
 もっぱら十字路で易占を売る「辻占売」の閑(しずか)。人とは違った血をもつ彼は、十字路に人の過去や未来、この世とあの世の境を見ることができます。
彼の座る道を往来する人々。その人々のなかに、閑はときに死者が残した思いや生者の行き場のない思いを見い出し、その人を幸せに導きます。あるいは悪をなす者にそれなりの鉄槌をくだします。占いで人を励ますときもあれば、恐ろしい未来を突きつけることもあります。
 いつもやさしげで、でも人間が抱えるドロドロとした欲望を、どこか神の目線で諦観しているように見える閑の雰囲気が、物語がどんな結末を迎えようと、味わいのやわらかなものにしているのだろうなあと思えます。
 閑が「辻占売」に出かけている間、自宅兼用の古い土蔵に開いた古書店の店番をするのは弟の未信(みのぶ)。彼は生まれつき盲目で、また自覚のない先見(さきみ)であったため、両親を心中で失ってからは親戚をたらい回しにされて育ちます。彼が「見た」ことを口に出すと、そのとおりのことが起こるので気味悪がられたのです。ついに最後の引き取り先からも追い出されたとき、未信は閑に出会い、閑の声こそ、幼いころから自分を力づけてくれていた“心に響く声”だと気づきます。閑に引き取られた未信はようやく安らぎの場所を得て、ごくまれに閑の占い以上に確かな能力で人を救ったりします。
 その二人に絡んでくるのが、自分の生命力を与えることで病人やけが人を癒す“癒しの手”を持つ小学生の舞子。閑に亡き父の面影を見る舞子は、なにかと古書店を訪ねてきます。

 中身は『外科医 東盛玲の所見』と似たテイストの、ホラーのかたちを借りたヒューマンドラマ。ただ東盛玲が関わる事件がほとんど病気や怪我にまつわることだったのに比べて、閑は町中に出ているだけに関わる事件も種々様々。「この世の外の世界」もよりスケールアップしています。

 最近は、世界観が特殊で設定も複雑な、読んでいるうちに眉間にシワが寄るようなものより、日常生活から少しだけはみ出したような、それでいて含むものが深い作品が好みです。池田さとみ、今市子両氏の作品は、そういう意味で大好物ですvv

06.7.15 Sat.  新宿ルミネ エストのお気に入り      23:26
 11時にJR新宿駅に知り合いの方と待ち合わせました。「お昼を一緒に」とお誘いいただいたのですv 外は曇り、あいにくの蒸し暑さということで、そのままJR東口の駅ビルの8階に上がりました。
 ちなみに「マイシティ」で知られていたこのビル、いつの間にか「ルミネ エスト」という名称に変わっていたのですね。有隣堂ができてから1カ月に4、5回は立ち寄っているのですが(ビル内を通り抜けるだけなら、わりとしょっちゅう)、全然知りませんでした。どんだけ鈍いねん、自分。

 「ルミネ エスト」の7階・8階は「SHUNKAN」というレストランエリアになっています。「SHUNKAN」は“瞬間・旬・感”ということらしいです。フロア全体がアートな空間になっていて、照明が落とされた通路を挟んでガラス張りの飲食店が点在しています。外側がアーティスティックなら、お値段もけっこう高いのですが、ランチタイムはわりと気軽に入れるお店が多いです。だいたい2000〜3000円台でランチメニューを堪能できます。

 なかでも8階の和食創作料理「KITCHEN SHUNJU(春秋)」がお気に入り。店内はガラス張りのオープンキッチンを中心に、テーブル・カウンター・掘座敷で120席。ランチメニューは、このたび訪れたときは「和牛ステーキ御膳」(一ノ膳「季節の前菜7種」、二ノ膳「和牛ロースステーキ 山菜サラダ仕立て」に御飯・味噌汁・漬物・自家製デザート・コーヒーまたは紅茶)2500円也しかありませんでした。以前に行ったときは、もう2つ3つメニューがあったような気がしたのですが……。
 特に気に入っているのが一ノ膳。本当に厳選されていると感じる食材が、ユニークな調理法で7種類出てきます。それもすべて一口サイズ。ですから、たくさんのお料理を味わえたうえ、メインの二ノ膳までにお腹がいっぱいになってしまうということがありません。二ノ膳の「和牛ロースステーキ」もミディアムレアのやわらかな牛肉がたまらない味わいなのですが、やはり一ノ膳の趣向が好きなのですv
 「KITCHEN SHUNJU(春秋)」のサイトはこちらです。

 しばらくお会いしていませんでしたので、積もる話をいろいろ。角川書店にいたころからのお知り合いで、仕事の内容も重なりますので、話題には事欠きません。おもしろそうなお仕事もちらりとご紹介いただきました。実現するものなら、私には新境地の開拓になるかもしれませんので、とってもうれしいですv

 そのあと、やはり「ルミネ エスト」内の喫茶店へ。ここのところ、お料理一人前でちょっと苦しくなってしまうので、ミントティーを頼みました。ミントティーは香りがよいうえに消化を助けてくれるので、「食べ過ぎたな」というとき、お勧めです。
 そして、またまたすっかりご馳走になってしまいました。人様に会う度にご馳走になっている私は、なんなんだ……。ありがたいやら、もったいないやら。本当にありがとうございました。

06.7.14 Fri.  『永久保存版 完全BLゲームガイドブック』 23:36
 仕事サイトのほうにも書きましたが、本日、『永久保存版 完全ボーイズラブゲームガイドブック』見本誌が届きました。わざわざ版元編集さんが事務所までおもちくださいました。ここ2カ月半ほどかかっていた仕事の成果です。いつぞや「男性同士の睦び合いの写真を延々見てます」と言ってた、アレです(笑)。

 「そういえば、奥付の名前変えなかったんだ?」と事務所の社長さんに言われました。いえ、この本が「18禁指定」になると聞いたとき、「変えようかな」と思ったんです。でも別のペンネームが思いつかないまま、奥付のゲラ戻しのタイミングになってしまったのでした。だって、当時は頭の使いすぎで、思考停止寸前だったんだもん。
 後から冷静になって考えてみたら、いつもの名前のままにしておいてよかったなあ、と。たとえ本が「18禁指定」であれ、構成を考え、原稿を書いた私に恥じるべきところ、一点もなし! むしろ「もう若くない脳ミソをフル回転させて、よくがんばったよなあ」と自画自賛な気持ちでいっぱいです(苦笑)。

 だってねえ、43本ものゲームの内容やキャラクターのプロフィールを把握し、自分なりに噛み砕きつつ、オフィシャルでオープンにされていること以外は明かさないように、でもどこかで見たような文章にならないように書くって、それなりに難しいんですよ。ゲームによっては、テキストを書きにくい写真が来ちゃったりしてますしね。

 ついでに193本分のゲームタイトルを、ネットの宇宙や雑誌の海原で捜しまくらなくちゃならなかったし。なにせこれまで発売されたゲームタイトルがリスティングされたモノなんてありませんから(だからこそ、今回、作る意義があったのですけど)。廃盤になったもの、メーカーがつぶれてデータがないもの、タイトルさえわからないもの……そういったものまで細い細いリンクを辿り、検索能力を駆使して作ったのがアレです。
 ですから、漏れや誤解があったら、ぜひ教えていただきたいです(見つけた方はアンケートハガキにでもご記入いただき、出版社宛に送ってやってくださいませ)。

 とまあ、「我が仕事に1点の恥なし!」の証明はこのヘンにして(笑)。
 この本、実は私がずっと欲しかった本なんです。仕事をするうえで、ボーイズラブゲームの知識が必要になることが、最近、とみに多かったんですね。初心者にも、今出ているゲームのタイトルや、だいたいのゲーム内容がわかる本がほしい。ついでに、ボーイズラブゲームが何年くらい前から作られていて、その傾向や本数の推移はどうなってるのか、ひと目でわかるものが欲しい。そんな欲求をかかえながら、「どこかの出版社で出してくれないかなあ。即買いするのに」と待っていたのでした。
 ……まさか自分で作ることになるとは!

 気をつけたのは、どのゲームも平等なスタンスで扱うってことでしょうか。それぞれのゲームを愛しておられるファンの気持ちを考えますと、個人的な感想は挟めないなと思いました。それでも、どうしてもにじみ出てしまう、私の好み。もしあなたのお気に入りのゲームの記事に「愛」が感じられましたら、私もあなたのお仲間ってことですv(笑)

 作業の後半、記事チェックをお願いしましたメーカーさん数社から、「すごくゲームを理解して書いてくれましたね」「キャッチがすごく色っぽい」「こういう解釈で書いていただくと、制作スタッフもつくりがいがあります」など、お誉めの言葉をいただいたと版元編集さんから伝え聞き、本当にうれしかったですv こちらこそ、至らないところもありましたでしょうに、ありがたいお言葉をいただき、編集・ライター冥利に尽きます。ありがとうございました m-_-m。

 心残りはいろいろありますが、いちばん大きいのは、結局、「18禁指定」にならなかったこと。私の「18禁」デビューになったのに!って、これは冗談ですが(笑)。ちょっとね、私が母親だったら、18歳未満の娘があの本を買ってきたら「イヤだなあ」と思います。隠されたりしてたら、もっとイヤだ。ま、出版社の事情であるならば、しかたないですね。

 そんな1冊。もしご興味があられましたら、ぜひ手にとってやってくださいませ。『永久保存版 完全ボーイズラブゲームガイドブック』(A4判 税別1900円 発行:太田出版)です。

06.7.12 Wed.  またまた酷評ごめん! 『ゲド戦記』   23:57
 某アニメプロダクションのプロデューサーさんに誘われて、『ゲド戦記』の試写会に行ってきました。すごくすごく観たかった映画ですので、試写会のお誘いをいただき、とってもうれしかったですv ありがとうございました m-_-m>Iさま
 ネタバレ上等な方のみ、カーソルを置いてくださいませ。

 ★ なんといっても脚本が悪いです。視点がアレンとゲドのふたりの間を揺れ動くうえに、どちらの心情も描ききっていないので、まったく感情移入できないまま物語が終わってしまったという感じです。

 まず、なぜアレンが父王を刺さなければならなかったかがわかりません。「父さえいなければ、生きられると思った。」というのが、映画のコピーにもなっているアレンの心情なわけですが。「なぜ」そこまで追いつめられてしまったのかがまったく描かれていません。
 父王は国家を真剣に憂えている善王に描かれていますし、王妃である継母との確執も殺意につながるような事態なのかはっきりしません。父からなにかしらプレッシャーを受けていたのか、あるいは継母を愛する父が許せなかったのか。あるいは「影」から、父の「魔法の剣」を奪えというプレッシャーがかかっていたのか。まずここが「?」なまま、物語は進行します。

 アレンがゲドと出会ってからは、ゲドに救われ、ゲドに旅の同行を誘われ、狂った世界を目の当たりにし、大きな都市につき……という事象が描かれます。その間、アレンがゲドに対してどんな印象をもったのか、狂った世界や歪んだ欲望の満ちた都市に対してどんな思いをもったのか、まったくわかりません。また、兵士の暴力から助けたテルーに拒絶されても、アレンが自分の「影」をどう思っているのか不明なので、呆然と見送るアレンの心情がつかめないのです。

 アレンがとりあえず主人公なのかなと思いきや、物語はアレンを置き去りにしたまま、いきなりゲドと彼を恩人と慕うテナーの再会に移動します。ふつうは主人公=観客の視線で話が進むはずなので、アレンを都に置き去りにしたまま、観客だけがテナーに出会い、テナーとゲドの関係、テナーとテルーの関係を知ってしまうことが「あれ? あれ? あれ?」と思ってしまいます。

 「世界が狂っていく」という壮大な話なのに、最後はゲドと旧知の魔術師との「因縁の対決」になってしまったり。
 そういう展開にするのなら、せめてその魔術師が「世界を歪めている一因」であることを、もっと明確に禍々しく描くべきだったと思います。兵隊を使ってゲドの行方を捜させずとも、それほどの魔力をもった魔術師なら、ライバルの居所くらい一目瞭然でしょうに。手下の兵隊が奴隷狩りを行なっているのなら、その奴隷たちが「世界を歪める魔法の贄」だとか、もっと魔術師が世界に及ぼす悪影響を描くべきだったと思います。
 ……大切な尺を「魔術を使うテナーを差別しながらも、頼らざるをえない」市井のおばさんたちのイヤミな芝居に割いてる場合じゃないでしょう。

 父王を襲ってまでして奪ったはずの「魔法のかかった剣」を、兵士に囚われたときに失って以降、アレンが捜そうともせず、焦ることもなかったのはなぜなのか。かえってゲドが剣探索に必死になってるのが、ものすごく違和感がありました。本来、それはアレンがやるべきことです。

 テルーの正体がアレなら、最初のシーンで竜が「この世界」に到来したことと関係があるのか? あのとき、落とされた竜と関係があるのか? このあたりもさっぱりわかりません。それまで竜と人間は世界を分けて、交わることはなかったというなら、テルーはいったいどこからやってきた何者なのか、まったく不明です。

 なんですか、壮大な『ゲド戦記』のあっちのシーン、こっちのシーンをストーリーの運びやキャラの心の動きの表現など考えずにつなぎ合わせたような脚本で、はっきりいってつらかったです。道具立てや、キャラクターひとりひとりには魅力があるだけに、ほんとつらい。

 なにより考えてほしいのは、大切なことをセリフですべて語らせるな!ってことですね。ストーリーの中で納得させるのが、本来でしょう。感情移入もできず、キャラクターの行動倫理も理解できないのに、いきなりセリフで肝心なこと言い出されても「はあ?」としか思えません。なんと申しますか……生あたたかい笑みが浮かぶのを止められませんでした。

 声を当てている俳優さんも、キャラクターの心情の動きやその根本にあるものがわからないので、声の演技、たいへんだったのじゃないかと思います。
とくにアレンとテルーは「どこでどうなってそういう気持ちに?」と戸惑うところばかりで苦労されたのではと邪推します。

 私は基本的にどんな作品についても「プロの仕事」というのを大切にしたいと考えるタチです。どんなに自分に合わない脚本でも、「きっとこの脚本家さんには、こうするだけの意図があったのだろう」と思い、その意図を探りたいと思います。それがシリアスであれ、ギャグであれ。でも、この『ゲド戦記』を観終わったときは、「私に脚本を書かせろ!」と思いました。いや、私のほうがマシなものを書けると思った、そのときはほんとに。今でも、ちょっと思っています(苦笑)。

 心に残るはずの「テルーの唄」(よくCMでかかっているもの)も、なぜその歌にアレンが涙を流すほど感動したのか、それまでのアレンの「孤独」に感情移入できていないもので、すごく間延びした感じ。スタッフの意図はたぶん「ここで泣け」だったように感じるのですけど。

 「背景はきれいだったね」というのが、とどのつまりの感想です。あと、私としては「アレン、かわいいv」というのもちょっとアリ(笑)。せっかくあそこまで自己否定している暗い少年、だけど品のいい容姿のキャラクターを造形したのなら、主人公として生かしきってほしかったです。

 でももう一度、試写室の小さめのスクリーンではなく、シネコンなどのでっかいスクリーンで観てみようと思っています。もしかしたら気づかなかったこと、わからなかったことが見えてくるかもしれません。だって、映画の宣伝コピーは「見えぬものこそ。」だもん(笑)。
 ……どうせクライマックスの「悪い魔術師」の崩れっぷりに脱力させられるのは変わらないと思いますけど。


06.7.7 Fri.  七夕の日には稀なる逢瀬を。        22:47
 1年に1度の逢瀬!?な感じで、アメリカからお里帰り中のゆきかさまにお会いしました。
 待ち合せは東京丸ビルの35階! 東京暮らしも5年になろうというのに、そんな今どきなところでお知り合いの方と待ち合わせしたのははじめてですよ。エレベーターで一気に上がったら、耳が一瞬おかしくなりました。やはりめっちゃ高層なんだわ、35階。

 ランチは「AUX AMIS TOKYO(オザミ トーキョー)」にて。フランス語で「友人たちへ」「友人たちに」という意味ですね。店名にふさわしく、ウエイターさんたちがとってもフレンドリーでしたv
 私はMENU Bを選択。前菜は「鴨ムネ肉のスモークサラダ仕立て ピクルス添え バルサミコのソース」、主菜は「本日の白身魚のポワレ 完熟トマトのソース プロヴァンス風」、それにデザートとコーヒー。ゆきかさまはMENU Aで「本日のスープ」とお店お薦めの「仔羊肉のコンフィ」(でしたっけ?)、それに「高貴なプリン」とコーヒー。
 お料理の前にシャンパンで再会の乾杯をしましたv

 アメリカのお話とか、仕事の話とか、日本のアニメ・コミック事情とか、よもやま話に花を咲かせながら、まったりお食事。ビジネス街の真只中ということで、12時過ぎには満席のお店も、私たちが入った13時過ぎにはビジネスマンの昼食の波が引けていて、けっこうゆっくりできました。プロヴァンス風ということで気取らない田舎風料理、少々味は濃いめ。野菜の風味が生かされていながら、ちょっと馴染みのない味わい。美味しかったですv
 「どんなお店かなあ」と興味をもたれた方は「AUX AMIS TOKYO」のサイトへどうぞ。

 やはり丸ビル内の精養軒でお茶した後、「次の待ち合せまで、まだ少し時間ありますよ」とおっしゃるゆきかさまを、「それなら、ぜひぜひ」と丸の内オアゾの丸善へご案内。あれこれとお薦め本を紹介しましたら、紹介返しされちゃいました(笑)。
 ゆきかさまにお薦めいただいたBLコミック『是 ZE』(志水ゆき 新書館/ディアプラス・コミックス)。このときは1巻しか買いませんでしたが、1巻を読み終わったと同時にamazonで2巻、3巻を追加購入(笑)。言霊師と紙様、紙様をつくる人形師という世界観や、人を言葉で呪う言霊師と呪いの反動や呪い返しを言霊師の代わりにその身に受ける紙様の関係がとってもユニークです。といいつつ、主人公カップルより、言霊師の彰伊と紙様・阿沙利の切ない系なのにギャグなカップルにすっかりハマッてしまったのですが!

 途中で事務所からなにやら込み入った連絡が入ったりしましたが、呼び戻されることもなく、デート終了。楽しい半日でしたーっv ゆきかさま、その節はご馳走になりましたうえ、長い時間おつき合いいただき、そのうえお土産までいただきまして、本当にありがとうございました m-_-m。私は本当に果報者ですv

06.7.6 Thu.  表参道の割烹でお食事          23:56
 19時に表参道の交差点近くで待ち合わせて、遠縁にあたる方とお食事しました。お二人は、私の祖母の妹の夫(私からいえば大叔父)のお姉さんの娘さんとその娘さんです。大叔父は婿養子なので、その東京の実家の方々。「ちゃきちゃきの江戸っ子」でいらっしゃいます。
 大叔父は25年ほど前に亡くなりましたが、先頃、大叔母が亡くなった際に、お二方が東京からいらしてくださいました。私などそのとき初めて顔を合わせたというくらい、すでにご縁は遠かったのですが。葬儀が終わったときに「同じ東京にいるのでしたら」と住所・電話番号を交換し、以来、ときどきご連絡をいただいていたのでした。

 ご予約いただいていたのは、表参道の「割烹 うさの」。なんと関東では珍しい鱧(ハモ)のお店です。鱧しゃぶがこのお店の自慢とのことでしたが、この日は懐石コースをいただきました。先付・吸替・焼物・煮物・凌ぎ・酢物・揚物・食事・菓子をたっぷり堪能しました。とくに冷姫さざえ玉蒸しと胡麻豆腐の先付、鮎と沢蟹の焼物、豆の裏ごしスープが変わった味わいの煮物が、独特の趣向が凝らされた創作料理の趣で、目も舌も楽しませてくれました。
惜しむらくは、蒸し暑い日だったので、鰹のたたきと〆鯵、鱧のせっかくのお刺身が冷えきってなかったことでしょうか。というより、おしゃべりに夢中になっていて、さっさと食べなかった私が悪いのか……。

 もっぱら私がひとりでしゃべっておりました。昔、「聞き上手」と言われた私は最近はすっかり鳴りをひそめたようで、うるさいくらいによくしゃべります。なぜこんなにおしゃべりになってしまったのか。このところ家に引きこもって原稿を書いていたので、その反動もあるのでしょうが。それより「おばはん化現象」といったほうが納得できる気がします orz。「毎々後悔するくらいだったら、ちっとは気ぃつけなはれ」と自分に言い聞かせる今日このごろです(そして、結局、同じことを繰り返す)。

 そして、すっかりご馳走になってしまったのでした。東京の割烹でお食事をいただくことなど滅多にありませんうえに、「江戸の粋な素材を、京都の雅びで包み込む」という主義のある懐石料理をいただいたこともなかったので、もの珍しさに舞い上がってしまいました。ご馳走さまでございました m^_^m。「割烹 うさの」のサイトはこちらです。



<SNSの出版企画トラブルが「SPA!」に> 23:22
 以前、このblogにも書きました、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)内のあるコミュニティで起こった出版詐欺まがいのトラブル。この件が「週刊SPA! 7/11号」に掲載されました。

 発端は、ある人物が、編集者やライターが集まっているコミュニティで、旅のガイドブックを200冊刊行する「旅のコンシェルジェ」という企画を告知し、スタッフを募集したこと。その後、会社や企画自体の不明瞭さ、企画にあらかじめ関わっていたスタッフから企画者に対する給与や原稿料の未払いなどの追求、企画者がこれまで起こしてきたトラブルなどが判明し、「詐欺ではないか?」との疑惑までもたれるようになりました。
 この「旅のコンシェルジェ」のトラブルが「SPA!」の「SNSトンデモ事件簿」というモノクロ特集ページの1コーナーに登場。記事でははっきり「詐欺師」扱いになってます。

 「2ちゃ○ねる」情報では、「SNSトンデモ事件簿」の企画を出版社に持ち込んだのは、「旅のコンシェルジェ」や企画者に関わっていて、後に袂を分かったメインスタッフたちらしいとのこと。まあ、だれが持ち込んだものであれ、こうやって雑誌で記事として取り上げられますと、「ネット内のトラブル」から「事件」に昇格した感じがします。ネットでは、どんなに検証に基づいて書かれていることでも「疑ってかからないと」と構えてしまいますが。それが活字になると、書かれている内容は同じでも信憑性が高くなるから不思議です。まだまだ雑誌や書籍の「存在価値」は生きているということでしょうか。この記事を見せたら、それまでは腰が重かった警察がようやく動きだしたという未確認情報もあるようです。

 私もフリーで仕事をしていますから、いつかこうした出版詐欺に引っかかるかもわかりません。また情報発信に真摯に取り組んでいるライターや編集者を食いモノにする人たちは許せません。正義が行なわれることを期待するばかりです。

 この件については、「日記」の4月分に当時、ウォッチしていた状況を書いています。

06.7.5 Wed.  まとめの美学『ダ・ウィンチ・コード』  23:48
 観に行きました! ここのところ観たいと思う映画をことごとく逃してきたので、この映画もどうかなあと思ったのですが、無事に観られました。これも神様のお導きでしょうか。

 ひじょうによくまとまった脚本だったと思います。文庫本にして上・中・下とある大作、それも謎のヒントを求めて地理的ポイントを移動する物語。これを時間の限られた映画の脚本に書き直すには、相当の整理力と主題を見失わない筆力、そして感動や驚きを呼び起こす表現力が必要です。その点、アキヴァ・ゴールズマンの脚色はすばらしい完成度だったと思います。
 私は文庫本上巻を読み、中巻を斜め読み、下巻は未読の状態で映画を観ました。上巻の重要だけど、少々退屈な物語について、どのあたりをはぶき、どう演出するのかと思っていましたら、「なるほどな!」の展開。そこで、すっかり安心して、ストーリーにのめり込むことができました。

 トム・ハンクスのロバート・ラングトンは、お世辞にも「象徴学」などというマニアックかつ学際的な研究を行なっている教授には見えませんでした(笑)。でもトムは「翻弄される役」を演じるの、うまいなあと思います。基本的にはビビリながらも、好奇心には勝てず、頭はいいけれど、それが嫌味に映らない、そのうえウィットな感性を見せるときもある。さらに「女運悪そう」というキャラクターにはぴったりの配役だったと思います。

 いかにも英国人の偏屈さをもったサー・リー・ティービングは、イアン・マッケランの演技力が光りました。「最後の晩餐」の解説しているときの、間とか、言い方とか、道楽ディレッタント的な嫌味っぽさがステキです(笑)。

 アリンガローサ司教は、私が原作で抱いていたイメージとあまりに違っていたので、むしろ驚きで納得させられた感じです。シラスとの関係が原作よりもわかりやすく描かれていて、最後にシラスの安否を気にするところなんか、「あれ、この二人ってこんなにベッタリな関係だったのか!?」って、またビックリです(下巻未読のせいもあったからでしょうが)。

 ジャン・レノのファーシュは、思ったより目立っていませんでした。配役を知ったときは、もっとラングトンVSファーシュになるのかなと思ったのですが、フランス警察の力はフランス国内でのみ有効ということでしょうか。まあ、ラングトンとソフィー以外は、敵・敵・敵なかりで、どの敵もひと筋縄でいかないところがこの物語の醍醐味ですから、当然の帰結といえば帰結なのかもしれません。

 謎を解いていく過程も「あれ?」と思うような破綻はなく、文庫本でイメージしていたシーンをひとつひとつ映像で再現してもらっているようで、文字がパラパラ飛んで映像に変わっていくような、不思議な体験をしました。最後、ルーヴル美術館に戻ってきたときは、正直、興奮でゾクッとしました。まるでメーテルリンクの『青い鳥』のようだとも思いました。
 私がこの映画を評価するのは、ラングトンとソフィーのラブストーリーにしなかったところです。安易に「困難に巻き込まれた男女に愛が芽生えて、ハッピーエンド」な話に脚色されていたら、げっそりげんなりしたかと思います。映画とはいえ、原作の「謎解きのおもしろさ」を貫いてくれたところにたいへん好感を持ちました。

 懐かしのルーブル美術館やパリ市街、ブーローニュの森、またロンドンの風景も観られて、お得感倍増。特にルーブル美術館のシーンでは、ガラスのピラミッドからエスカレーターを下っていくところからワクワクしました。「岩窟の聖母」やガラスに保護されている「モナリザ」を大画面で観られて楽しかったですv 見たはずの「逆さプラミッド」の記憶がなくて、ちょっと悔しい気分になったり(笑)。

 ただ、映画を観ている間中、デジャヴ感があったんですよね。ルーブル美術館、サン・シュルピス寺院、テンプル教会、ウェストミンスター寺院……「岩窟の聖母」「モナ・リザ」「最後の晩餐」……この流れはどこかで見たことがあるという強烈な既視感。
 もちろん、どこで見たかも承知しています。テレビです。そう、この『ダ・ヴィンチ・コード』の映画化が決まったあたりで、いろいろな局が(NHKも含めて)「『ダ・ヴィンチ・コード』の謎を追う」とか、「ダ・ヴィンチが残した秘密を探る」とか、「ダ・ヴィンチの絵画に秘められた謎」とか、特集番組を組んだのですね。そのなかでも「『ダ・ヴィンチ・コード』の謎を追う」というテーマの番組では、ご丁寧に原作小説の舞台を「聖杯」を求めて旅してくれちゃったりして。番組スタッフはロスリン教会まで行っちゃったのです。
 その番組をまた最初から最後までしっかり観てしまったがために、映画でロスリン教会が映っても、「あ〜、見た、見た」という二番煎じな感動しかできなかったのでした。……前情報を仕入れるのも善し悪しという話。

06.7.3 Mon.  「BLエロゲ製作会社バトン」をGET!   2:41
 「日記」再開の1発目は、ひそかに「永久機関」の伊藤さまから受け取っておりました「ボーイズラブエロゲ製作会社バトン。」! 以下、かなり腐女子的マニアックな内容になりますので、ご気分を害しそうな方は、ここまでで離脱くださいませ。


 そう、そのとおりです。伊藤さまのおっしゃいますとおり、仕事でBLゲームについていろいろとアレなことやらナニなことやらをシた私にとって、なんてタイムリーなバトンなんでしょう! カクテルパートナー・カシスオレンジでちょうどいい感じに浮ついたところで、イッてみますか!

前提:「さて今日からボーイズラブゲーム会社を作ることになった。」
 ……「今日からボーイズラブゲーム本を作ることになった」というシチュなら3カ月ほど前にありましたけどね。

1.  まず会社の名前は?
 ベルリバティとか(笑)。いやいや、そんなピンポイントな名付けはしませんよ! でも『学園ヘ○ン』を見習って、「BL」になぞらえたいですね。「ブリリアント・ラヴィ(Brilliant Lovey)」にしとくかな。それっぽいと言えば、それっぽい!?

2. 原画さんをマイミクさんの中から3人選んで下さい。
 マイミクに絵描きさんがいないんですけど……。知り合いでよければ、南のTさまとか、北のTさまとか。プロのゲーム原画家さんなら、お願いしたい方は何人か決まってますけどね(笑)。

3. 初のゲームジャンルは?
 無難にアドベンチャー。でもバトルをさせたいので、部分的にシミュレーション。やはり派手なのは「魔法もの」ですね。ありがちだけど、地・水・火・風の属性が決まってる魔法使いたちが、組んだ相手により攻撃力が上がったり、自分にはない治癒力とかが加わったりして、相手と仲よくなればなるほどコンボ技も出せるみたいなのが萌えるかもしれません。
 もうひとつは育成シミュレーション。某『Lam○nto』じゃないですけど、ネコミミ&ネコシッポ付の、しぐさもネコそっくりの人型キャラクターを大きく育てるのです。育ての親は人間だったり、同族(ネコ人間)だったり。きちんと育てて、愛情度も上げていかないと、反抗的になったり、隠れて出てこなくなったり、家出しちゃったりするのだ。私ひとりが楽しくプレイいたしますよ(笑)。

4. 絶対出したいキャラデザインは?
 基本的にニト○プラス・キ○ル路線で、リアル系で普通っぽい青年がいいなあ。あとはカリスマ的魅力のある美形の年上の男、同年代で目立たない幼なじみの青年あたりはお約束で。包容力のある、体格も大きめのオヤジ。いかにも暗い過去を背負ってそうな、シニカルな青年(コン○ルのジョータイプ)。頭のキレのよさそうな参謀タイプ(ブラ○ガーのアイザックタイプ)。お調子ものだけど、実態はトリックスターなハデめの青年。このあたりは定番で、よろしく。

5. かならず出したいエロシーンのシチュエーション
 基本は全年齢で、追加ディスクでエロをお願いします(笑)。片方が精神的に弱くなっているときに、慰めながらなだれ込みとか。お互いに気分的に盛り上がっちゃって、身体に触れているうちになだれ込みとか。ある意味、ギリギリ沸点まで来たところでなだれ込みシチュが好きかもしれません。二人向き合って「さあ、今からヤりましょう」みたいなのは、あかんかも。

6.  バトンを回すゲーム会社社長7名様
 ここをご覧の方で、どれくらいの方が「ボーイズラブゲーム」をご存じかわからないので、置いておきます。「我こそ、会社社長になって、究極のBLエロゲつくったる!」という方、ぜひぜひ拾ってくださいませ。あ、ゆきか社長さまのご意見はちょっと聞いてみたいかも。お帰りになられてからでけっこうです。もしお時間とご興味がおありでしたら、バトンを拾ってやってくださいませv

 伊藤さま、おもしろバトンをありがとうございましたv 答えを考えるの、楽しかったですvv


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