『ギリシア・ローマ神話』神名対照表
オリンポス十二神
ギリシア名 | ローマ神話 該当神名 | 英語名 | 神の性格 | 惑星 | 曜日 | シンボル | その他 |
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Zeus ゼウス | Jupiter ユピテル | Jupiter ジュピター | 最高神 天候の支配者 雷神 判断力・意志力 | 木星 | 木曜 | 鷲 | クロノスとレアの息子。 ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドン と兄弟で末弟(長男という説もある)。 |
Hera ヘラ | Juno ユノ | Juno ジュノー | 天界の王妃 婚姻の神 子どもと女性の守護神 | 孔雀 | クロノスとレアの娘。ゼウスの姉で妻。 | ||
Hades ハデス | Pluto プルト(ン) | Pluto プルートー | 冥界の支配者 死者の神 | 冥王星 | 馬 | クロノスとレアの息子。ゼウスの兄。 妻は姉デメテルの娘ペルセポネ(プロセルピナ)。 | |
Poseidon ポセイドン | Neptunus ネプトゥヌス | Neptune ネプチューン | 海神 地震の神 | 海王星 | 馬・牡牛 | 「三叉の矛」をもつ。 クロノスとレアの息子。ゼウスの兄。 | |
Ares アレス | Mars マルス | Mars マーズ | 戦争の神 闘争心や流血を好む神 | 火星 | 火曜 | ゼウスと正妻ヘラの息子。 | |
Hermes ヘルメス | Mercurius メルクリウス | Mercury マーキュリー | 風の神 ゼウスの伝令使 死者を冥界に導く案内人 旅人・商人・盗人の守護神 豊穣多産の神 家畜の守護神 | 水星 | 水曜 | 羽のある帽子とサンダル、2尾の蛇がからまる伝令 の杖「ケリュケイオン(カドゥケイウス)」をもつ。 ゼウスとアトラスの娘マイアの息子。 | |
Apollon アポロン | Apollo アポロ | Apollo アポロ | 予告・予言・弓術・ 芸術(音楽)の神 ヘリオスと同化し太陽神 | 太陽 | 日曜 | 月桂樹 | ゼウスとレトの息子。アルテミスと双子。 医術の神アスクレピオスの父。 黄金の髪は治癒し、破壊する太陽光線を象徴する。 |
Artemis アルテミス | Diana ディアナ | Diana ダイアナ | 森林の神 狩猟・弓術の女神 野生の動物、子ども、 弱き者の守護神 純潔の神 セレネと同化し月神 月の処女性 | 月 | 月曜 | 鹿 | ゼウスとレトの娘。アポロンと双子。 |
Athena アテナ | Minerva ミネルヴァ | Minerva ミネルヴァ | 戦争の女神 智恵・戦術・技芸の神 都市の守護神 | ふくろう | ゼウスの頭から生まれた娘で処女神。 メデューサ(ゴルゴン)の首をはめ込んだ楯と槍を もち、兜をかぶった完全武装の姿で描かれる。 戦神アレスよりも戦巧者である。 | ||
Aphrodite アプロディテ | Venus ウェヌス | Venus ヴィーナス | 愛と豊穣の女神 美と愛欲の神 | 金星 | 金曜 | 白鳥 | ゼウスとディオネの娘、あるいは海の泡から生まれ たとも。 ヘパイトスの妻。 神々、人間との恋物語が多く、ヘルメスとの間に両 性具有のヘルマプロディトス、アレスとの間にエロ ス(キューピッド)など子どもも多い。 |
Hephaestus ヘパイトス | Vulcunus ウルカヌス | Vulcan ヴァルカン | 鍛冶と金属鋳造の神 火(火山)の神 | ゼウスとヘラの息子とも、ヘラが一人で産んだとも 言われる。醜く、脚が不自由だったため、ヘラにオ リンポスから落された。 妻はアフロディテ。 | |||
Hestia ヘスティア | Vesta ウエスタ | Vesta ヴェスタ | かまど(炉)の神 家庭の神 ローマでは国の守護神 | クロノスとレアの娘で、ゼウスら兄弟の長女。 オリンポス十二神の1人だったが、ディオニソスに 席を譲った。 | |||
Dionysus ディオニソス | Bacchus バッコス | Bacchus バッカス | 酒と陶酔・解放の神 後期ギリシア(ヘレ ニズム)最大の神 | 葡萄・ バラ | ゼウスと人間の娘セメレの息子。 嫉妬したヘラに一度殺され、再生したと言われる。 さまざまな迫害を乗り越え、オリンポス十二神に迎 えられた。 ミノタウルスの迷宮からテセウスを助け出し、ナク ソス島に置き去りにされたアリアドネを娶った。 人生と芸術において、秩序・精神的存在・進化を表 すアポロンと対照をなし、渾沌・自己消滅・退行を 示す。 |
その他の主要な神
ギリシア名 | ローマ神話 該当神名 | 英語名 | 神の性格 | 惑星 | 曜日 | シンボル | その他 |
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Gaia ガイア | Terra テラ | 存在の母 大地 | 地球 | カオス(渾沌)から生まれた最初の存在。 単体で「天空」ウラノスを生み出した。 | |||
Uranus ウラノス | Uranus ウラヌス | Uranus ウラヌス | 「天」の人格化 原初の最高神 | 天王星 | ガイアの息子。ガイアと交わり、クロノスたちティ ターン神族を生み出した。 クロノスに切られた身体の一部からアフロディテが 生まれたとも言われる。 | ||
Cronus クロノス | Saturnus サトゥルヌス | Saturn サターン | 時の神 農耕の神(ローマ神話) | 土星 | 土曜 | 大鎌・ 砂時計 | 時の神 Chronosと誤読され「時の主」となった。 翁の姿で描かれる。 ウラノスとガイアの息子で、ティターン神族。 ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドン、 ゼウスの父。 |
Oceanus オケアノス | Oceanus オケアヌス | Oceanus オーケアヌス | 海洋の神 河川の神 水の神 | ウラノスとガイアの息子で、ティターン神族。 クロノスの兄弟。妻は姉妹でもあるテテュス。 地球の周囲を取り巻く神話上の大河の神。 3000人のオケアニスはじめ、川、湖、海を司る神、 妖精の父。 | |||
Helios ヘリオス | Sol ソル | Helios ヘリオス | 太陽神 誓言の神 | 太陽 | 日曜 | ウラノスの孫。セレネ、エオスの兄。ゼウスとは従 兄弟の関係。 後にアポロンと同一視されるようになった。 | |
Selene セレネ | Luna ルナ | Luna ルナ | 月の女神 | 月 | 月曜 | ヘリオス、エオスと兄弟。 人間のエンディミオンに恋し、彼が老いぬよう永遠 の眠りにつかせ、愛した神話がある。 後にアルテミスと同一視されるようになった。 | |
Eos エオス | Aurora アウロラ | Aurora オーロラ | 暁の女神 | ヘリオス、セレネと兄弟。子どもにゼピュロス(西 風)、ノトス(南風)、ボレアス(北風)の風の 三兄弟神や暁の明星エオスポロスがいる。 | |||
Demeter デメテル | Ceres ケレス | Ceres セレス | 大地母神 母なる大地 大地の力の守護神 農業の女神 | オリンポス十二神に数える説もある女神。 娘のペルセポネをハデスにさらわれたデメテルは、 大地を不毛にした。困り果てた神々が調停に入り、 ハデスはペルセポネを返した。その際にハデスは彼 女にザクロを渡し、その冥界の食物を数粒ながら食 べたペルセポネは、掟により冥界に再び帰らなくて はならなくなった。以後、ペルセポネは1年の1/3 は冥界でハデスの妻として暮らすことになる。 これが季節の始まりで、娘が傍にいる間、母デメテ ルは穏やかに過ごし、娘が冥界にいる間、大地は不 毛となるのである。 | |||
Maia マイヤ | Maia マイヤ | 母・乳母を意味する ローマの春の女神 | アトラスの娘。ゼウスとの間にヘルメスをもうける。 | ||||
Atlas アトラス | Atlas アトラス | 運ぶもの、 耐えるものを意味する | ティターン神族の1人。 天を支える柱の番人、あるいは彼自身が双肩で天を 支えている。 モロッコのアトラス山脈は、ペルセウスにメデュー サの首を見せられ、岩と化したアトラスだといわれ る。 | ||||
Prometheus プロメテウス | Prometheus プロメテウス | 先見を意味する 人間の創造者、救い主 | ティターン神族の1人。 ゼウスと、クロノスらティターン神族の戦いの際、 ゼウスに味方した。 人間の扱いについてゼウスと衝突。禁じられた火を 盗み、人類に与えた。 その罪により、カウカソス山に鎖で繋がれ、大鷲に 毎日肝臓をついばまれるという刑罰を受けた。 後にヘラクレスに解放される。 粘土から人類を創ったともいわれる。 | ||||
Zan ザン | Janus ヤヌス | Janus ヤヌス | 門、戸口、通路を守る神 年の門神 過去と未来、歴史と 認識(洞察)の全体性 | 双頭の鷲 | ローマ神話の神。 双頭または四方を向く四面で表される。 光の原初神DianusがラテンではJanus、 ギリシアではZan(ゼウス)になった。 | ||
Asclepius アスクレピオス (アイスクラピオス) | | | 医術の神 | 蛇 トサカのある大蛇 | アポロンとコロニスの息子。 アルテミスに射殺されたコロニスの胎内から 救い出され、ケンタウロス族の賢者ケイロンに 預けられた。 神でありながら不死ではない。 その医術をもって死者をも甦らせたために、 死者の王ハデスが苦情を申し立て、 主神ゼウスは孫であるアスクレピオスを、 「雷」で殺さざるをえなくなった。 ヘルメスの杖である「カドゥケイウス」は アスクレピオスの持ち物とも混同され、 治癒力を表す。 |
参考文献:『イメージシンボル事典』 アト・ド・フリース著(大修館書店) 『ギリシア・ローマ神話事典』 マイケル・グラント/ジョン・ヘイゼル共著(大修館書店) |
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Wrote 21 October 2002
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