Dairy for Paranoid

JUNE 2005

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JANUARY  FEBRUARY  MARCH  APRIL  MAY


05.6.30 Thu.  アダルティなタクティクス     7.3 22:22 
 とにかく毎日、飽きもせずにSPAMメールが来ます。SPAMのターゲットになっているほうのメールアドレスを解約すればいいのですが、そのメアドで登録しているものがけっこうあるのと、仕事でも使っているので、ふんぎりがつかないのですね。で、まあ、国内、国外問わず1日50通近く来るSPAMメールを、削除するのが日課なわけです。

 ただ削除するのも芸がないので(?)、時には読んだりします。
 国外から来るのは、バイアグラ系の薬やダイエット食品の通販から頭痛薬など常備薬のファーマシー広告、mortgage(住宅を抵当にしてお金を借りるレート案内)広告、パソコンのソフトウェアの安売り、写真入りの「今晩会わない?」系アダルティな関係へのお誘い、アダルトビデオのプレ画像付き広告などなど。変わったところでは、「SPAMに悩まされている人必見! このソフトですべてのSPAMを撃退!」(そのメールこそ、SPAMっちゅうのだ。ついでにWindowsにしか対応してないし!)なんてのもあります。

 国内からのSPAMメールで、今、圧倒的に多いのは「儲かるサイドビジネスしませんか?」。どんなサイドビジネスかといいますと、逆援助交際で、女性を満足させてお金を儲けましょうというもの。「すごいなあ」と舌を巻きたくなるほどに、手を変え、品を変え、売り文句を変え、次から次へと送ってきはります。
 「元々は女子大のOGの集まりが、いつしか男性紹介のサークルに。女性会員が多すぎて、全員に男性を紹介できずに困っています。今なら、無料で女性をご紹介します」とか、「ママさんバレーボールのサークルが、合コンを重ねるうちに……以下同文」とか、「奥様お料理教室が……以下同文」とか、よくまあ、イロイロ思いつくものです(笑)。

 「この度は当サイトに申し込みいただき、ありがとうございました。正式登録のためのサイトアドレスをお送りします」(してへんて)、「掲示板への登録申し込みの書き込み、ありがとうございました」(してへんて)、「おめでとうございます! あなたは無料登録権をGETされました! 今すぐ下記のパスナンバーで登録を!」(別にいらんし)。

 あと、女性の個人名で来るのもあるわね。「今、寂しいんです。お食事だけでもどうですか。会ってもらえませんか」「ずっと前に地域の掲示板に書き込んでいましたよね。忙しくて、そのときは書き込みできなかったのですが、あなたとはいい関係を作れそうなのでメールしました。もしまだセフレ見つけてなければ、会っていただけませんか?」「メールしたのに、どうして返事くれないんですか? 私じゃダメですか? BWHのサイズは以下です。サイトには写メもあります。見てください」「返事、もらえないんでしょうか。このサイト、わかりませんでしたか。入って『紹介希望』の3つめに登録している○○です」「引っ越しました。新しいメアド教えるねv 連絡してね!」。全部、違う名前の女性からですよ。
 「まあ、私ってばモテモテv」って気分にはなるかな(笑)。なんとなく、このメールをつなげていくだけで、ストーリーができそうやなとか、思います。

 ぶっ飛んだのは、「不妊に困っています」で、関係10万、成功したら50万払いますとか。これ、2回目に来たときには「返事いただけないんですか。ダメなのでしょうか。こういうのの相場がわからないのですが」で、関係15万、成功報酬100万につり上げっていました。
 イタタタタ。女性として、こういうのを読まされるのは堪りませんが、こういうことさえSPAMメールにできる人間性を知ることもまあ、ひとつの勉強でしょうか。

 こういうSPAMメールには、「配信不要の方は、下記のアドレスから配信解除の手続きをしてください」ってあるのですが。それやったら、まさしく私のこのアドレスが「生きアドレス」とわかって、変なメアドリストに載って売買されるんじゃないかと思うと、解除手続きもできませんわ。
 まったくせちがらい世の中になったものだと思います。

 現在、3つになってしまったblogにも、出会い系サイトへの誘導のためにコメントが書き込まれたり、「自分のblogへのアクセスUPを図りたいだけでしょう」というトラックバックが来たりします。

 世の中には、私なんかが考えもつかないような頭脳と倫理観の持ち主が、いろいろいらっさるのです。油断大敵やね。

05.6.29 wed.  「日記」の書評・感想          8:50
 「しばらく『日記』書きません」と言ったとたん、なにかに取りつかれたかのように「日記」を書いているのは何なんだ。……まあ、いいや。

 「日記」にblogを導入したのは、htmlより書いたり、アップロードしたり、修正したりが簡単だからです。htmlだと、「日記」ソフトを開いて、書いて、fc2webのサイトに行って、ログインして、ファイルマネージャーを開いて、ファイルをアップロードして、「日記」ページを開いて確認。修正があれば、また「日記」ソフトに戻ってやり直しと、けっこう手間がかかるんです。わりと修羅場でも「『掲示板』日記」を書いていたのは、書いて「書き込む」をクリックしたら、それでOKだったからなんですね。だったら、blogなら、多少忙しくても面倒がらずに「日記」を書けるんじゃないか、と。それにblogスタイルなら、「『掲示板』日記」よりはもう少し「日記」らしいことが書けるかなあ、と思ったんです。

 では、なぜblogオンリーに移行しないかというと、レンタルサーバーをあまり信用できないからですね。サーバーダウンでデータが吹っ飛んだら、かなりイヤです。たかが「日記」でもけっこう頭と時間を使ってますので(まーったく使ってないときのほうが多いですが!)、すべてが白紙になるシチュエーションに遭遇した場合、自分も真っ白な灰になるだろうなあ、と。html版だと、すべてのデータが私のPC内にありますので、PCや外づけHDが壊れたらという可能性を考えないかぎり、かなり安心気分なんです。このあたり、自分の巣はがっちり固めておきたいオオカミタイプ(笑)。

 ちょっとした文章を簡単操作で書きたい。でも、データは手元に残しておきたい。このふたつをかなえるには、とりあえずblogに書く→時間があるときにhtmlの「日記」ソフトにコピペしてアップロードというのが、方法なのかなあと思ったわけです。だから、今はblogに書いてから、文章をそのままhtml版にコピペしてるんですね。

 ところが、ここではたと気づいたことが。「日記」に映画や書籍、コミックの感想や書評を書いた場合、blog版、html版そして「MY FAVORITE & RECOMMENDATION」と3カ所にアップロードすることになっちゃうんです。それはなんだかイヤでしょう。今でさえ、サーチエンジンで検索した場合、その単語についてblog版とhtml版の同じ文章がヒットしちゃうわけですよ。私だったら、「何考えてるんだ、この管理人」って思いますよ。それが3つになったら……最低。
 でも、「MY FAVORITE & RECOMMENDATION」はそれなりに好きなんです。あのページに行けば、過去に自分が興味を持った作品も、何に興味を持ったのかも一目瞭然でチェックできるので。

 というわけで、「日記」の書評・感想はblog版には載せないことにしました。html版と「MY FAVORITE & RECOMMENDATION」にアップロードします。
 となると、ますます存在が微妙になるblog版ですが(笑)、あれはあれで、ちょっと実験していることがあるのでいいのです。

05.6.28 Tue.  「暑い」と言ったら        6.29 1:30
 「よけいに暑くなるわよ」とはよく言われる言葉。でも言わせてもらう。
 「超・暑かった!!!」。
 最高気温36度は「冗談はよせ!」の領域ですぜ。まだ6月、まだ梅雨も上がっていないのに、夏真っ盛り! ……真の夏が来たら、どうなるんだろう。


 今日は予定していた仕事が思ったより早めに終わったので、「プロジェクトX」を見ながら夕食を食べました。「地図のない国 執念の測量1500日」は、フランスから独立して間もないギニア共和国で、地図づくりに励んだ日本人測量士のお話です。

 1958年、西アフリカのギニアは、宗主国フランスに対し、「隷属による豊かさよりも、貧しさのなかの自由を選ぶ」と一方的に独立を宣言。数百年にわたる植民地支配から脱しました。それを受けて、フランスはギニアについての重要書類を本国に持ち去ります。その中には「国土基本図」がありました。

 やはり「地図を征するもの、国を征す」の精神が生きてるんだなあと思いました。
 戦争を扱った作品のなかに、表の戦闘シーンに加えて、裏の情報戦や国家の重要書類、特に地図に関する攻防戦が描かれていたりすると、「お、この作者さん、わかってはるな」と思います。

 番組でも言っていましたが、地図がないということは、道路、鉄道、治水設備などのインフラ構築のほか、用水路を引いたり、土地を開発したりといった国家的成長が、まったくできないということです。自分が今、どこにいるのか、どの道を行ったらどこに行き着くのかさえ、わからないのですから。
 知らない土地を旅したことのある方は、地図のありがたさをご存じではないかと思います。

 たかが地図、されど地図。
 実は国家が成り立つための、最高に重要な基(もとい)なのです。

 地図って、見ているだけで、等高線の密度とかで地形がわかったり、経度や緯度から意外な位置関係がわかったりして、ロマンですよねv

 さ〜て、また朝まで仕事しまっす。

05.6.27 Mon.  追い詰められる          6.28 2:39
 28日中にテープ起こししたデータとまとめ原稿を送り、29、30日で企画書と原稿1本をUP。6月30日に打ち合わせと取材。7月3日までにテープ起こしと5ページ分原稿。7月5日までにテープ起こしと原稿3本。7月8日までにテープ起こしとラフ出しと16ページ分原稿。
 という感じに、いつの間にやらすっかり取り囲まれ、追い詰められました。暑さと湿気にバテている場合じゃございません!

 ということで、7月9日までまたいろいろ滞ります。壊れかけた歯車みたいに、動いたり止まったり、すみません。気分転換に「日記」を書くかもしれませんが、基本はちょっとお休み、です。

05.6.25 Sat.  セ・ラ・ヴィ            6.26 2.25
 本日も、東京は30度超の真夏日を更新しました。テープ起こし中ですが、まーったく集中できません。夜なべ仕事です。
 そして、明日(26日)はイベント取材のために幕張へ行きます。明日も真夏日だったら、途中でヘタらないか心配です。なにせ5時間にわたるイベントらしいので(なにかの耐久戦?と思っちゃいますね)。


 『美の巨人たち』の「本日の一枚」はモディリアニの「自画像」でした。番組は、いつもよりちょっと切れが悪い感じ。特にロンドンで開かれた展覧会で成功をおさめてから、再び自滅的な生活に堕ちるあたりが、「?」な感じの展開でした。
 モディリアニは「酒と麻薬に溺れた、伝説的な生」を自分で作ろうとした、という結論はさもありなんと思いますが。そういう結論を押したいのなら、番組内でもっと主張しませんと。

 実際、彼は「1910年代のパリの画家ってこういう雰囲気で、こういう人生送ったよねえ」という、ある意味、「当時の画家」の代表格の人物のひとりです。そして「彼の絵の価値を上げるために、彼の死は待たれていた」とのウワサも残る人物です。もうちょっと踏み込んでほしかったですね。

 それはさておき。
 ロトンドだの、ル・ドームだの、モンパルナスの有名どころのカフェが出てきて、蜂の家や洗濯船も映って、一気に懐かしモードになってしまいました。
 パリは、仕事では二度と行きたくない街ですが、たまにぶらっと散歩して、カフェでパナシェ(ビール:レモネード=1:1)を飲みたい気分になります。人も街も少し乾いていて、渇いてもいて。生きていても、死んでいても、それなりに街に溶け込んでしまいそうなところが好きです。
 東京とか、ニューヨークだったら、死んでたらゴミになっちゃうし。ロンドンだと、死ぬ前にいろいろ手を貸してくれて、死なせてくれない感じなのね(笑)。でもパリは、何をしていても、何がどうなっていても、「C'est la vie.(セ・ラ・ヴィ=それが人生)」で終わらせてくれそうなところがね。たまらなく好きですよ。

05.6.24 Fri.  ステキに茹だってます        6.25 2:58
 本日(24日)、東京は30度超の真夏日を記録しました。実際、この蒸し暑さには、鼻と口をふさがれているような息苦しさを感じます。また去年のような猛暑が来るのでしょうか。
 イヤだなあ。


 夕方、銀行へ行くために外出しました。ついでに、TVで見てから気になっていた本を購入。『美人の日本語』山下景子(幻冬舎)です。今年3月の初版で、私が購入したのが8刷ですから、出版元の予想以上に売れているということですね。

 まずタイトルがいいではありませんか。それに、1ページに1語ずつ、1年365日分が掲載されていますので、1日1ページ読めばいいという感じで、分厚いけれど、読みやすく工夫されています。ページを繰れば、「ああ、美しい」と感じる日本語が次々に現われます。1ページに簡潔に収められた、その語句の意味やいわれ、そして著者の思い入れ。女性の人気が出るのも、当然だなあと思います。

 最近の、サイトやblogからの安易な出版形態には、はっきり言って疑問を感じています。未知なる書き手を発掘したり、あるいは職業文筆家にはない、一般の方や特定の世代に受け入れられやすい表現法や言葉を使った作品を世に送りだしたり、サイトやblogからの出版の効用は認めます。でも、「blogの出版」「人気サイトの書籍化」という売り文句が、どうもお手軽、安易な出版をどんどん加速してしまいそうで、イヤなのです。
 実に個人的な意見で恐縮ですが。

 出版物から校正のプロによる校正の過程がどんどん削られ、間違った表現、間違った語句の使い方が、平気で世に出ている昨今です。「おもしろいから」「人気だから」「売れるから」と出版される書籍に使われている安易で、ときとして有害な表現や語句が、「だってblogの出版だもん」「サイトをまとめたものなんだから、いいじゃん」と許されていくなら、「それって、どうよ」な気になるのは否めません。

 日本語を守る最後の砦は、編集者であり、執筆者だと思うのですが、今はもうそういう意識が薄れてしまっているのが、私には少々怖く感じるのです。

 でも、『美人の日本語』のように、普段使っている言葉の由来や隠された意味を知ることができたり、あまり使われなくなった言葉の美しさを発見したり。さりげなく日本語を再認識できるような本は、メールマガジンからの出版でも、大歓迎です。「メルマガからの出版」を売りにも、言い訳にもしていませんしね。
 辞書ではありませんので、語句の説明文は著者の解釈や思いを基に書かれています。それもまた、選ばれたその語句を「美」ととらえる方の感性に触れることができ、好感がもてます。

 どれも失いたくない言葉ばかり。
 いや、失われると、書き手として困ってしまう言葉ばかり。原稿で「こんな言葉、今の人、意味わかりませんよ」と指摘され、同じ意味の言葉をうんうんうなってひねり出すこと、何度か。熟語などの使用には気をつかいます。その言葉を、漢字で書くかどうかにも迷います。

 『美人の日本語』を読むだけで、365の語句を漢字ともども知ることができます。言葉がわかれば、読む喜びがもっともっと広がります。
 言葉は原点。
 最近、おかしな日本語を揶揄する本が多いですが、日本語の「美」を認識できる本をあえて推したいと思います。


 ところで、私が買った『美人の日本語』。同じデザイン、キラ引き紙のブックカバーが2枚重なってかけられていたのですが、これがこの本の仕様なのでしょうか。持ち歩き用と保存するとき用とか? う〜ん、ナゾです。

05.6.23 Thu.  1週間遅れの「父の日」       6.24 0:46
 取材に出たついでに、新宿で「父の日」のプレゼントを見て回りました。はい、忙しさにかまけて、コロッと忘れていたのです。
 小田急や高島屋を覗いて、涼し気な生地、ゆったりサイズの、ちょっとしたお出かけ用のシャツにしました。
 ……一昨年もシャツにしたような気がするのよねえ。

 「リタイアしたお父さん」には何を贈ったらいいものやら。父が働いていたころは、ネクタイや靴下、ベルトの中から何かしら選んでいればよかったんだよなあ、と、あのころが懐かしいです(笑)。
 いっそ、恐竜柄のパジャマにしてやろうかと思ったのですが、ニューヨーク土産(これもまだ送っていない。ギャッ)が「メトロポリタン美術館の青いカバ」のマウスパッドなので、そんなキワモノばっかり贈ってもなあ、と自粛しました。
 日曜日には着くように、実家に送ります。


 本日は13:30から、14日に行った社長さんインタビューのパート2。
 取材に行くまでは、今年初めてエアコンの「ドライ」を入れたほど、汗がとめどなくじわじわにじみ出すような、気持ちの悪い蒸し暑さに悩まされたのですが。取材先で、「まるでココは冷蔵庫か!?」とコートを着たくなるような冷房責めに遭い、腹痛まで起こる始末。出していただいたお茶も冷たいウーロン茶で、しょぼん。
 取材後、慌てて喫茶店に行き、ホットのカフェラテをいただきました。

 冷房効き過ぎのオフィスは、夏の風物詩ですねえ。これからは、外出にカーディガン1枚必須だわ。

05.6.22 Wed.  調べもの              6.23 2.32
 調べものは、けっこう好きです。ひとつのキーワードを取っ掛かりに、どんどん世界が広がっていく感じがね、快感です。それを原稿にするのは、それなりにたいへんなのですが。
 でも、私の書いた原稿を取っ掛かりに、そのことに興味をもってくださる方がひとりでもいてくださったらいいなあと思います。知ることで、視界が開けるような感覚の快感を、読んだ方にも味わっていただけるといいな、と。


 今日は、資料探しで図書館や古書店を回りました。その古書店で「欲しいな」と思っていた絶版本を見つけて、キャーv その本を探して入ったわけではなかったのですが、ときどきこういう出会いがあるので、新刊書店、古書店の逍遥はやめられません。

 新刊書店といえば、山下書店が引き取って寂しかった新宿マイシティですが、なんと有隣堂が出店するとか。新宿駅で乗り換えなどの際にちょっと立ち寄るのに、山下書店は便利だったんですよね。有隣堂が入ってくれてうれしいですv
 今年、9月中旬の開店だそうです。ニュースソースは新文化 出版業界紙のニュースフラッシュ6月21日更新分。


 「Chara 8月号」(徳間書店)購入。この号は、お楽しみの『暗夜』篠原烏童、『カルバニア物語』TONOに加えて、『幻月楼奇譚』今市子も掲載。私にはとってもうれしい1冊ですv
 その『暗夜』。城仔、TOYに加えて、飛とデュークまでピーンチ!に陥ってますが、まずは新飛虎に尹の裏切りの誤解が解けるようで、ほっ。誤解されるために動いているような尹ですが、それでも誤解されたままではあまりにも報われない。
 で、ちょっと、もしかして、もしかして、尹って……!? いや、私はあんまりその手の先読みはしないクチなのですが、もしそうだったら、うれしい。ほんとにうれしいv すべては再来月発売号でわかる!
 でも次号で『暗夜』は最終回。同時に、篠原氏の香港ノワールシリーズも終了なのだとか。寂しくなっちゃうなあ。ともかく、今はなにより、この件がどう片付くのか、とっても期待してます!

05.6.21 Tue.  夏のお気に入り決定!?           23:18
 「カスペ!」の「美空ひばり フジテレビ秘蔵映像特番」を観ました。やはり美空ひばりの曲は、美空ひばりの歌声で聞くのがいちばんしっくりきます(当たり前ですが)。最近、いろいろな歌い手さんがカバーされていますが、どれも今ひとつ心に響きません。やはり「違う」感が拭えないんですね。
 久しぶりに「悲しい酒」「柔」「人生一路」「愛燦燦」「川の流れのように」など、好きな曲を彼女自身の声で聞けて、満足。
 迷ったときに、「人生一路」は効きます(笑)。


 スーパーで特売していた、ア○ヒの「本麦」がイケます。麦の香ばしさがほどよい感じで、ほのかに甘味があって。今年の夏は愛飲しそうですv これと、リ○トンの「リモーネ」、フォ○ョンの「アップル・ティー」がここのところのお気に入り。
 たかがペットボトル・ドリンクですが、150円(特売だと98円だったり、108円だったり、118円だったり、128円だったり)の世界もけっこう奥が深いんですよね。味の好みのストライクゾーンって、広いようで、実は狭かったりします。

05.6.20 Mon.  NHK「新シルクロード 敦煌」       23:55
 今日はビデオを何本か観たほかは、1日、サイトの手入れに費やしました。忙しいときに「掲示板」に書き散らしていた「掲示板」日記を、正規の「日記」ページにコピー&ペースト、コピー&ペースト。案外、時間がかかっています。未だに終わりません。

 自分がさぼったせいなので、自業自得です。


 ニュースを見ていたら、アメリカでカード会社の顧客データが流出したとか。VISAも含まれていると聞いて、「ちょっと待て、こら」な気分です。最近は、カードの顧客認証や利用履歴などのデータ管理用のソフトも複雑化していて、管理をアウトソーシングするカード会社が多いそうです。そこから盗み出されたのだろうということで、VISA、MASTER、DCほか、軒並みやられていますね。
 早速に、別人に使用されたという被害も出ているそうで、突然の高額利用については、カード会社がチェックしているそうです。また、そういった被害額は全額補償されるそうですが。
 ここしばらくは、カード明細を要チェックですね。私も、カード明細は来るたびに利用書と照会していますが、より気をつけて見ることにします。


 昨日は、NHKスペシャル「新シルクロード 敦煌 石窟に死す」を観ました。以前のシルクロードシリーズの「敦煌」は、もっぱら石窟内の仏像や壁画に焦点を当てていましたが、この度は石窟に仏像や壁画を残した絵師や、石窟で暮らした僧侶たち、「人」にフォーカスしていて、いちだんと興味深く感じました。
 時代背景が説明されたことで、石窟に命を捧げた人たちの悲哀がより深く心にしみました。戦乱と飢饉、そういう時代でなかったならば、敦厚の石窟の、迫りくるような美は生まれなかったのではないかと思うと、複雑です。

 深すぎる信心は怖いと思う質ですが、口減らしのように出家し、母を思って座禅を組む僧侶を思うと、宗教しか救いがなかったという事実が重いです。
1日分の食事を与えられるだけで、黙々と、おだやかに微笑む菩薩を、極楽浄土の絵を描き続けた絵師の思いを想像すれば、その心はもはや現世から離れていたのかもと思えます。
 敦厚を見つけた僧侶は、輝く山肌を見て、こここそが菩薩がおわすにふさわしい地と感じたそうですが。未来にその山肌が、極楽浄土を描いた無数の石窟を抱くことを幻視したのかもしれません。

 8月1日から5夜連続で「新シルクロード」の再放送をするそうです。絶対、観ないと。

05.6.19 Sun.  blog追加と『三国志』(両者に関係はない) 18:57
 「いったい、あなたは何を考えているんだ?」と言われそうですが、本館サイトの「日記」にもblogを導入してみました。3つめのblogですが、こちらは基本的に「Diary for Paranoid」と同じ文面を投稿します。blog版、html版、どちらでもご覧になりやすいほうをチェックいただければと思います。といいますか、「Diary for Paranoid」html版がblog版のアーカイブになると申しますか。
 不都合が出ますまでは、しばらくこの二足のわらじでいきますので、よろしくお願い申し上げます。

 もうblogは増えません。これで打ち止めです(笑)。サイト変更、第2弾でした。


 『諸葛孔明 時の地平線』諏訪緑(小学館/PFコミックス)の10巻が出ましたね。諏訪版『三国志』がすごいのは、今まで『三国志演技』やその他の派生作品でなんとなく「こういう人かな」と感じていた人物像を、非常に人間的に、思想的に、具体的に描いているところです。神がかり的に強い英雄としてではなく、自分の思想をもち、悩み、苦しみながら、少しでも理想に向かおうとしている普通の人として描かれているので、行動原理が非常に理解しやすいのです。特に私にとって白眉だったのが「鳳雛」こと士元で、初登場で「彼をこう描くか!」と刮目しました。一度は孔明と同じく、彼の真意を見失いましたが、9巻で「そうか、そうだったか。やっと本音が聞けたなあ」と思ったところに、10巻。ついに最期のシーンとなりました。
 前巻で、孔明ともう一度、初心の絆を結びなおした士元。今巻では、夢でも家族と再会できたのがちょっと救い。諏訪版『三国志』で、ひとりファンタジーな華陀は「粋なこと」担当なのでしょうか……。

 『三国志』では、一般的に劉備が“情”の人、孔明が“理”の人、のように言われます。でも、諏訪版『三国志』は、孔明が“情”の人、対して士元が“理”の人、ついでに劉備は“情”の人というより、本能的な善悪の判断で動いている人、という感じに描かれているようで、新鮮です。
 そして、いよいよ司馬仲達が登場! まだまだおもしろさは尽きません。
 

 『三国志』つながりで。つい最近、『三国志』のマンガ化を試みた『覇王の剣』塀内夏子(講談社/少年マガジンコミックス)が、「週刊少年マガジン」21号で打ち切りになりました。

 『三国志』って、とにかく「三国」構想が出てくるまでが長いのよ。黄巾の乱だの、献帝と薫卓の話だの、袁紹の話だの、呂布の話だのなんだのかんだので、「桃園の誓い」(184年/ただし正史にはない)で23歳だった劉備(161〜223年)が、孔明を迎えるころ(207年)には46歳。「三顧の礼」をもって孔明が参加し、ようやく「三国」の「さ」の字が出てくるのですから。
 マンガ化など、真っ向から取り込むと、終わるまで何十年かかるかわからない、ということで、曹操に焦点を当てたり、孫権や劉備、孔明など、個人を主人公に描くパターンがほとんどです。そのなかでも蜀チームは、劉備、関羽、張飛の三人組に孔明や趙雲といったキャラクター的に個性派が揃っているうえに、何もないところからちゃっかり国を作ってしまうという成り上がりっぷりが見事。さらに他の二国に比べれば、かなり短い期間でイベントが進むうえに、「赤壁の戦い」での勝者というモロモロで人気ですね。ええ、私も蜀ファンですv

 そういう曰くつきの物語のマンガ化ですよ。物語的に盛り上がってくるまで時間がかかるということを、編集部は考えていなかったのでしょうか。『三国志』関連の作品で、最初から盛り上がった例って、私、寡聞にして知らないのですが。読者人気の結果を早く出したかったのなら、『三国志』を選んだのは失敗です。ゲーム人気などにあやかろうとしたのかも、ですが、数ある戦いをピンポイントで押さえる戦闘シミュレーションのおもしろさと、マンガのおもしろさは、次元が違うでしょうに。
 編集部は、もう少し長い目で見られなかったのかなあ、と残念です。塀内氏は、泣きどころできちんと泣かせる、情緒的な盛り上げ方がお上手なうえに、読後感がスッキリするものが多いので、塀内版『三国志』のクライマックス、見てみたかったです。

05.6.17 Fri.  歯医者のお引っ越し           6.20 0:27
 3年前からお世話になっている歯医者さん。16:00の予約で久しぶりに歯垢除去に行ったら、お引っ越しですとぉ! それも新宿東口から方南町へ! な、なんでまたそんな遠くへ。普通、移るといえば、より便利なところへ移るのではないでしょうか。
 どの歯医者さんも「放置決定」してくれた親知らずを見事に抜いてくださってから、私はここの歯医者さんラブvなんですよ。歯医者さんって、自分が納得できるところってなかなか見つからないじゃないですか。貴重な存在だったのに……。
 歯科技工師さんには「ずいぶんきれいに歯のお手入れができるようになりましたから、今、4カ月に1度ご来院いただいているところ、次から5カ月に1度にします」とおっしゃっていただき、私も他院に移るつもりはないので、クランケとしてついていくことにしました。でもなあ、次から「遅刻ギリギリに駆け込み」ができなくなるやん(<こらこら)。

 ちょっとがっくりな出来事でした。でも帰りに、いつもは歯ブラシをいただくところ、キシリトールのガムをいただきましたv 実はキシリトールガムは原稿中にはありがたい存在なんですよねvv ありがたく頂戴しました。「歯科専用」の小袋なのですが、マスカット味で、袋に描いてあるマスコットの「キラピー」がかわいいのだv(キラピーについてはここを見るがよろし)。
 ついでに「アフタの薬も出しておきますね」と言われて、「アフタってなんだ?」と思いながら、「ありがとうございます」と受け取りました。
 「アフタ」って口内炎のことだったんだ!


 そうなんですよ。またまた口内炎をこしらえてしまいまして、実のところ、今日の歯垢除去はビクビクだったのです。なにせ下の前歯が当たる部分にできているので、どうしても治療のジャマ。というか、私が痛い。
 いつものように「お変わりありませんか?」と聞かれたので、「口内炎ができているんです」と自己申告。すると、うまく口内炎に当たらないように40分にわたる歯垢除去を進めてくださいました。う〜ん、プロはすごい!

 この日は、下の前歯の治療でつめたモノが微妙に段差を作っている部分の除去治療もありました。これがまた、ちょうど口内炎の部分だったのですが、歯科技工師さんが先生に申し送りをしてくださって(カルテに貼られたメモに「口内炎できてます。痛そ〜〜〜」と書いてありましたv)、びっくりの無痛治療をしていただきました。なんと、口内炎に表面麻酔! 唇をめくられようが、何が当たろうが、まったく痛みを感じず! 最近の歯医者さんはマジにすごいです。

 段差もなくなって、すっきり。麻酔のおかげで、ここ2、3日のイタイラの原因だった口内炎の痛みも忘れて快適。

 18:00には事務所へ。すると、まだ制作サイドからの初校が戻ってきていないとのこと。そのころには麻酔が切れで痛みも甦り、イライラ相乗状態で待ちました。まあ、結果的には、心配していた大幅な修正もなく、ほっとしました。
 1カ月半に及んだ仕事がようやく一段落。まだ攻略部分は何ごとかあるようですが、とりあえず「終わった!」。


 帰宅してから、『タイガー&ドラゴン』を観ました。オン・タイムで見るのは久しぶりです。尻上がりにおもしろくなってきたこの番組。本日は、ついに竜二役・岡田准一が高座へ! 小虎(長瀬智也)とは違ったソフトな現代落語を聞かせてくれました。でもインパクトでいうと、小虎の落語のほうがスゴイです(笑)。その小虎こと虎児は、義理と人情で警察沙汰に。
 タイガー、タイガー、じれっタイガー! 来週、最終回(だよね?)、楽しみです!!

05.6.16 Thu.  サイト変更…改装というほどではない  6.17 6:59
 梅雨入りしてから、天候不順でまいります。13、14日は半そででも汗がにじむ、むっとするような暑さでギラギラ晴天だったのですが。15日は、長そでシャツにGジャン着ていてちょうどくらい。雨もザンザン降ってます。
 ……風邪ひきそうです。

 さて、ただ今、14日のインタビューのテープ起こし中ですが、あんまり何時間もテープ起こしばっかりやっていると集中力が落ちるので、合間に別作業をやりました。
 実は、サイトについて、ここ1年ほど考えてきたことがありまして。それを、実行に移すことにしました。第1弾が「趣味サイト」と「仕事サイト」の分離です。

 なぜいきなり今なのかと言いますと、最近、お話した方から「雑文堂さんを紹介するのに『仕事リスト』がちょうどいいんだけど、他に趣味の話があったりして、会社の人に『サイトを見てください』と言いづらい」とご指摘を受けたからです。
 ちょうど自分でも、「仕事リスト」と「日記」って微妙な状態なのかもしれないと思うところもあったもので、「じゃあ、分けてしまえ」と。アドレスを取ったまま放置していたdionアドレスは、広告も入らないし、容量がそんなにないだけに、あまり更新の必要のない「仕事サイト」にぴったり。ということで、早速、htmlのタグ打ち開始です。テーブルの作り方など、かなり忘れていて、「いったい、私はいつから更新してないんだ」と思いました(2003年7月からです。も、もうすぐ2年放置!!)。いかんね、非常にいかんですね。

 やっつけ仕事で分けてしまったため、「仕事サイト」のほうはあっさりしているうえ(でも、今後、変更する気はない)、「PROFILE」がまだできていなかったりしますが。なんとなく一段落ついた気持ちになってしまいました。
 「仕事サイト」のblogは、スケジュールの確認用というか、仕事上の覚え書きみたいなものです。仕事さえ入っていれば、更新します。仕事のないときは、更新なし。あまりおもしろい記事になりそうにありません。

 あくまでも本館サイトは「Sensory Sentence」、本当日記(なんじゃそら)は「Diary for Paranoid」です。「掲示板」日記に成り下がっていてもそうなのです。ですので、これからもこちらのサイトを愛していただけましたら、幸いです。今現在は、心を入れ替えて、少しはサイトのことも考える気持ちになっておりますので(いつまで続くかは、神のみぞ知る)。

 2週間ほどで、TOPから張っています、こちらのサイトから「仕事サイト」へのリンクははずします。完全分離にしますので、こちらからも、あちらからもリンクはしません。仕事関係のお知らせは、今までどおり、こちらの「掲示板」にも掲載します。

 いつの間にやら、3つのサイト(ひとつは会員オンリーのクローズドネットソサエティ。4月に紹介いただいて始めたばかり。更新停止中(苦笑))、2つのブログ(JUGEMと仕事サイトのFC2WEBね)の管理人になってるよ。ギャッ!
 そうして、もうちょっと時間ができたら、もうひとつサイトを開こうとしてますよ! ……ちっとは懲りろよ、おい。

05.6.15 Wed.  『コンスタンティン』           23:54
 レディースデイを利用して、『コンスタンティン』を観に行きました。だって、17日までだったんだもん。雨がザカザカ降るなか新宿ピカデリー4へ行くと、すんごく狭くて、スクリーンも小さくて、ちょっとがっくり。

 いやもうねえ、天使と悪魔ですよ! エクソシストですよ! それも銃をぶっぱなすエクソシストですよ! 私なら、観るでしょ。みなさん、そう思うでしょ!?

 若いころに自殺を図り、臨死体験をしたジョン・コンスタンティンは、地獄の光景を見る。それは永劫の炎に包まれた救いのない世界だった。「こんな世界に行きたくない!」と決意したジョンだったが、一度自殺した身は神に許されることなく、死後の地獄行きは決定事項。そこで、ジョンは自らの(自殺の原因ともなった)「人間界に生きる、地獄、天国からの使徒であるハーフブリードを見る力」を駆使し、人間に干渉した地獄からの使徒を地獄に送り返すエクソシストとなり、業績を積むことで、神の許しを得ようとする。しかし、神の使徒であるハーフブリード・ガブリエルは、ジョンがどんなに業績を積んでも認めてくれない。進行性の肺がんで1年以内の死を宣告されたジョンは追い詰められる。

 友人のヘネシー神父からエクソシストの依頼を受けたジョンは、強力な地獄の兵士たちが人間界に侵入しようとしているのを知る。それはありえないことだった。神と悪魔はそれぞれの世界の均等を望み、ハーフブリード以外の強力な天使や悪魔は人間界に干渉しないのがルールだったのだ。地獄から、恐ろしい何かが人間界にやってこようとしている。
 十字架にかけられたキリストの脇腹を刺した「運命の槍」が導く「何か」とは? まるで手足をもがれるように、協力者を失っていくジョンの運命は?

 聖水だの、精神感応だの、「裁きの椅子」だの、オカルティックなムードがぷんぷんなのですが、オカルト映画というより、きっぱりさっぱりアクション映画です。『ヴァン・ヘルシング』より、スタイリッシュさも、アクション度も上といえば、アクションっぷりがご理解いただけますでしょうか。
 また、非常にビジュアルにこだわった映画です。スローモーションで撮られた、道路から見た煙草が落ちてくるカット、蛇口から水滴が落ちるカット、ガラスが砕けるカット。神経質とも思えるほど、そうした「間」のカットが挿入されます。そういうカットがあともうちょっと多かったら、しつこいと感じるであろうギリギリのラインで止めてあるところが憎いと申しましょうか。ジョンの命もギリギリ、協力者たちの命もギリギリ、そして世界観はキワモノギリギリ、映像は間違ったアート作品にギリギリという感じで、どこまでもギリギリ感がいい意味で緊張感を保たせています。

 『コンスタンティン』は、『HELLBLAZER(ヘルブレイザー)』というアメリカンコミックを原作に作られました。だからでしょう。ジョン・コンスタンティンにはやはりコミック的な「ヒーロー」っぽさを感じます。スタイルやポージングが、ヨレヨレだけど「かっこよさ」を失わないというか。カッコつけ命、というか。
 自分の命を含めて、感情も、人情も投げ捨てたような、投げやりな風を装っているくせに、「死後に地獄」だけはどうしてもイヤで、ガブリエルに拒絶されると子どもみたいにすねてみたり、画策してみたり。死ぬ直前に考え出したアイデアは秀逸でしたよ(笑)。「ああ、そうだよな。そうくるだろうな」と思いつつ、「お前、そこまで地獄行きはイヤか!」(まあ、アノ人が待ちかまえているんじゃ、イヤだろう。うんうん)と思わず笑っちゃったもん。愛すべき、ダークヒーローですv キアヌ・リーヴスではまっていたんじゃないでしょうか。微妙に自分勝手、微妙に正義漢、微妙にすてばち、微妙に繊細、微妙に肉体派、微妙に頭脳派という、ややこしいコンスタンティンには。ついでに、女性からはもちろん、男性からも「いいv」と思われなきゃならないキャラですからね(笑)。


 ま、それも感想なんですが。実は、観ているときにはまったく気づかなかったのに、あとから考えたら「あれ〜v」な感想が控えていたわけで……。
 末期の肺がんと言われて、煙草をやめるどころか、ますますふかしだす。その煙草を持つ手つきや、グラスをもつ手つきが、男っぽいのに、やたらセクシーv 細身かつしなやかな動きが強調される黒いスーツに、しわのよった白いシャツ(黒ネクタイ付ですが)。短銃でも、マシンガンでも、ナックル付きこぶしでも、こいつ一人でものすごい破壊力。自分さえよければ万事オーケーな風に見えるのに、さりげに悪魔に侵食される人間界を心配したり、真相をつきとめるためなら身を挺してみたり。人から厚意を向けられると、照れちゃったりv
 このへんまで来ますとね、どこかの誰かを思い出すわけですよ! ええ、『トライガン マキシマム』の破戒牧師さんをね! ニコラス・D・ウルフウッドさんをね! 「ああ、もう、すっげー似てる!」とか思っちゃったとたんに、『コンスタンティン』はDVD出たら買う映画に確定ですよ。なんだか、誰かに踊らされている気がする……。
 このあたりは、ニューヨークで降りる地下鉄駅を間違って、「ここはどこ?」状態で地上に出たら、目の前に「St. Nicholas Av.」の標識があり、それだけでうれしくなっちゃったvというヒトの言うことなので、ホドホドに受け止めておいてください。

 でも、映画に出てくる地獄の化け物の造型って、『GUNGRAVE』に出てきた監視用オーグマンに似てると思うのね。どっちが先とかはどうでもいいんですが、「この世界観、馴染むなあ」と思ったのはそういう要素もあったかな、と思います。

 ところでさあ、『コンスタンティン』の映画パンフ、いやに誤字が多いんだけど。けっこう意味が危うくなるところもあるので、注意してほしいなあ(ぼそ)。

05.6.14 Tue.  社長インタビュー             22:56
 10:30から、あるベンチャー企業の社長さんにインタビューしました。とはいえ、雑誌などに掲載する取材ではなく、プロジェクトを進めるために、社長さんの頭の中を見せていただきたいというスタンスでの取材です。まずはビジョンをうかがうということで、いろいろお話いただきました。わかりやすい例えを使ってお話くださったおかげで、とてもよくわかりました。
 惜しむらくは、社長さんの会社への思いや将来設計が、社員さんにまで行き届いていないこと。せっかくのお考えは、月に一度くらい研修会のようなものを開いて、発表なさるべきだと思いました。今現在、いろいろなプロジェクトを進めておられるなら、なおさらです。
 というようなことを感じました。お話が非常に興味深かっただけに。

 それとはまた別の話ですが、私も仕事上で、編集プロダクションの社長さんやロンドンで出版社を構える社長さんの傍近くで働いてきましたから、だいたい「社長」さんのタイプ分けができます。
 あまり自分の考えを述べず、指令だけが飛び出してくる。そのうえ、出された指令について変更が多いので、その指令の行き着く先が見えず、社員は右往左往してしまうという、傍から見れば「朝令暮改」タイプ。
 自分のプロフィールや会社の将来ビジョンはきっちり語る。社員全員がそれを把握はしているが、打ち合わせ先に行くまで道すがらから、飲み会の席に至るまでの、まるで新興宗教の勧誘でも受けているような訓示攻勢に辟易。傍から見れば「押しが強すぎ」タイプ。
 家族・親族経営の会社にありがちなのは、唐突な方向転換や新しい指標をある朝、突然言い出す社長さん。社内での会議や話し合いはいっさいなし。社員は「どうやら、夕べ、食卓を囲みながら、なんらかの話し合いが行われたらしい」と邪推してしまう、傍から見れば「家族が一番」タイプ。

 社長さんにとってみれば、他人の集合体である社員さんとどのようにつき合っていくかというのは、由々しい部分ではあるでしょうが。
 いちばんいい関係は、会社の将来設計と社会的意義が社員に行き渡っていて、社員は今、自分が行っている仕事が、会社が推進するプロジェクトの、あるいは将来図のどこの部分に当たっているのかを完全に理解している。ただし、社長が会社のことについて語るのは、研修会や朝礼の時間のみ、くらいではないかと思うのですが。社長さんは、ちょっと何を考えているのかわからないミステリアスな雰囲気をかもし出すくらいで、いかがでしょう。


 そういえば、5月25日に名古屋へ取材に出かけたとき。行きののぞみの中で、「なんだかな」な光景を見たんですよね。ひとりはいかにも「オレにまかせろ!」タイプのワンマン風社長さん。隣に座った方はどういう関係かわかりませんが、次の仕事で自分の会社か、自分の知り合いの会社を使ってほしいというようなことを頼んでおられたらしいのです。そぼ社長さん、いきなり大きな声で「オレは信用せんとことは使わん! あんたがどないゆうても、知らんところは使えん。入札のときは知らせるから、そのときにそいつを連れてこいや!」と怒鳴りはったんですね。
 まあ、その隣の方の物言いがしつこかったのか、元来そういう性格の方なのかは知りませんが。なにやら、ものすごくいたたまれない気分になりました。何も新幹線の車内で怒鳴ることはないでしょうに。
 社長さんもイロイロというお話。

05.6.12 Sun.  『雪の女王』               23:45
 「女王」を「じょうおう」と打っても変換されなくて、驚いたのはいつのころだっけかな。どうしても発音の感触で「じょうおう」と打ってしまうのですが(つまり訛ってるということですね)、正確には「じょおう」。「女帝」は「じょてい」なのだから、「女王」も「じょおう」と読むのが当然なんだけど、うっかり「じょうおう」と言ってしまいます。

 というのは、どうでもいい話で。
 最近、NHK総合で19:30〜に放映している『雪の女王』をエアチェックしています。
 『雪の女王』は、もちろん、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen 1805〜1875)の創作童話。今年、アンデルセン生誕200周年を迎えたので、NHKでのアニメ化もその記念事業のひとつということは、想像に難くありません。
 そして『雪の女王』は、私の大好きな童話のひとつでもあります。

 なのでね、この方々がアニメ化を担当なさると聞いたときに「ええっ!?」と思いました。監督・出崎統、キャラクターデザイン・杉野昭夫。このコンビといえば、『あしたのジョー』『エースをねらえ!』『おにいさまへ…』など、傑作・名作を生み出してきた、アニメ界の「金字塔」。特に出崎監督は、荒木伸吾&姫野美智の作画での『ベルサイユのばら』も有名です。
 さて、出崎・杉野コンビといえば、1977年に放映された名作アニメ『家なき子』があります。ついでに出崎氏は、崎枕名義で、1971年1月からフジテレビ系で放送された『アンデルセン物語』(この作品に出てくる案内役の妖精の声が増山江威子と山田康雄だったと知って、ビックリ。このアニメ好きだったんですよ。今でもオープニング歌えるくらい(笑))でも監督をされています。だからまあ、名作ものにも強い監督であり、監督&作画監督コンビであるともいえるのでしょうが……。

 『雪の女王』。どうもね。演出がくどくて、どうものれません。というか、『雪の女王』のポイントって「美」だと思うのです。それは止め絵を駆使することでもなく、ショックを直接的に、まるで「がが〜ん」という効果音が背景に聞こえる気がするような描写で描くのでもなく、とってつけたようなCGや光効果をやたらに使うのでもなく。なんというか、しっとりとした情感や間があってほしいなと思うのです。あくまで、個人的な意見なのですけどね。

 北国の生活感や、欧州北部の文化の土台になっている「森の怖さ」や「氷の怖さ」が非常に丁寧に描かれているので、「惜しいな」と思いながら観ています(映像での「氷の怖さ」は『オーメン2/ダミアン』をしのぐものはないと思っていましたが、『雪の女王』でもしっかり描かれていて、そこは「おお!」と思いました)。
 ついでに、エンディングの狼の絵はなんとかならんものか。『WOLF'S RAIN』の川元利浩の狼の描写の追究を考えると、つい「なんだ、これは」と……。犬でさえない、動物でさえないと思えてしまいます。もう一度、きちんと観察して描いてほしいなあ。狼好きなだけに、目についちゃうんですよね。

 出崎統監督の『雪の女王』にかける思いは、「WEBアニメスタイル」のミニインタビュー(こちら)でご覧になれます。


 18:40から下北沢で打ち合わせ。ものすごくクリームものが食べたくて、イチゴショートのケーキセットを頼んでしまいました。よく働きました脳へのご褒美(<自分で言ってりゃ、世話はない)。
 原稿中は、チョコレートとかクリームとか、日常は別にほしいと思わないものが食べたくなるんです。それは、やはり脳が糖分をほしがっているからだね、ということで、『DEATH NOTE』小畑健 原作/大場つぐみ(集英社/ジャンプ・コミックス)の竜崎がやたらと甘味をとるのがよくわかります。あれだけ甘い物を食べても太らないのは、それだけ脳が消費してるってことですよね。やっぱり、竜崎だなあ(いろんな思いをこめて)。

05.6.11 Sat.  初校チェック               23:09
 この1週間、ほとんどまともに寝ていなかったのに、夕べはまったく眠れず。ネットサーフとかしていました。
 ……修羅場が終わった安心感で、興奮してるのか? 我ながら、変なヤツ。

 昨日までに原稿を書いてきた、100ページ分の初校が出ました。事務所に取りに行ったら、「月曜日に戻してください」と言われました。先の原稿の件があるので、素直に「了解」しました(笑)。
 でもねえ、「ストーリー」部分以外は6月3日までに原稿を上げて、デザインアップした初校から順次、制作サイドに送って。でも、その返事が今だに戻ってきていないわけですよ。その状態で、「ストーリー」部分を含めて、週明けに制作サイドから修正指示がすべて戻ってくるとは、とてもじゃないけど、思えません。来週末に集中する予感がしますよ。

 それで、全文差し換えとか、コンセプト変更とか、でっかい直しが出たら、困るなあ。文章に関しては、わりと、まあその、自分が満足できるように作っちゃったキライがあるので。
 気分は人事を尽くして、天命を待つ(<ちょっと違う)。

05.6.10 Fri.  終わったーっ!              3:09
 終わりましたよ! もうどうなることかと思いましたが、本日午後一で、最後の2ページが修了! 「私がやらねば、誰がやる」(つまり、私の原稿担当ページ)なところが、すべて終わりました!!
 結局、予定より3日ずれ込んだ計算ですが、最初っから「そのページ数で、ゲーム検証も必要なんだから無理。絶対、無理。たぶん10日までかかる」と言っていたので、私としては予想の範疇。でも、編集担当さんにとっては「それでも、できるだけ早くしてって言ったじゃん」ってコトで。いや、だから打出の小槌よろしく振れば、原稿が飛び出てくるわけではございませんから……。

 これでも、私にしてはがんばったんだぞ〜。台割を考慮して、他の台(折)とまたがっている部分を先に仕上げたり。デザインの面倒そうなところから先に送ったり。できるだけ、ラフのときに当たりで出した文字数を変えないようにがんばったし。版元の、最終行は行の2/3まで書いて収める「2/3ルール」も、後で調整しなくてすむよう、吸い込み(禁則などの加減で、1行の文字数に1文字、2文字入り込んでしまって、最後の行の文字数が減ってしまうこと。長い文章だと行数まで変わるので、実はたいへんな罠)も考えて書いたし。
 ……って。ココで言い訳してもな。
 今までは、どんな修羅場でも3日間、風呂(シャワー含む)に入らない程度で収まっていたのですが。今回は、4日間、風呂に入らず。とうとう5日目に、気になって、集中できなくなって、シャワー浴びましたさ。最後の4日間は外へも出なかったので、家中の食糧を食いつくしましたさ。

 もう、こんな人間らしくない生活は二度としないぞ!
 ……と、今まで何回、誓いつづけてきたことか(そして、守られたためしがない)。


 17:00 新宿にて、知り合いの方と待ち合わせ。
 実に1週間ぶりくらいに人さまとおしゃべりしました。でも、寝不足で意識朦朧状態で、今ひとつ何をお話したのか覚えていないあたりがヤバいです。たしか、だいたいのblogを読んでしまえる機能をもつサイトをお教えする約束をしたような気が。
 2時間以上、楽しくおしゃべりさせていただきました。「苦」あれば、「楽しみ」あり。まさに。

05.6.7 Tue.  メド                   22:21
 う〜ん。何がどうしてこうなっちゃったか、よくわからないのですが。なんだかものすごい超・超修羅場に陥っています。
 ……やっぱりゲームは奥が深いわ。

 アニメだったら、原稿を書いていて「ここのセリフ、どうだったっけ?」と思えば、どの話数のAパートかBパートかくらいは覚えているので、ビデオを早送り/巻戻しして、確認すればいいのですが! ゲームは、そのシナリオが出てくるまで、もう一度ゲームしなきゃいけないんですよ!! 気になるセリフやストーリーはメモってますが、原稿を書く段になると、「ああ、そういえば、あのあたりにこういうセリフが」とか、「そういえば、このキャラのこのエピソードは、本人ルートにあったんだっけ、それとも他のキャラのルートに出てきたときのだっけ?」とか、いろいろなナゾが出てくるのです。「イベント集」コレクションで見られる範囲ならいいのですが、そうもいかない場合は……。修羅場にゲーム。ううううう。
 3ページ分の原稿に、ゲーム確認4時間、書くのに3時間って、ありえない!

 まあ、あれだ。この度のことで、何がポイントかはわかりましたから、二度と同じ轍は踏まないと思いますが。そんな先のことより、今、この原稿をどうするか、なんですよね。はああああ。
 ちなみに、戦闘よりはシナリオに力が入っているゲームですので、ひととおり見ますと、ボーイズラブ小説を20冊くらい読んだ気分になります(グッドエンド/バッドエンドで2冊ということではないですよ。ボリューム的に)。サブキャラにもエピソードがあるんだもんなあ。
 それだけに、純粋にプレイするのは楽しいです。どうなるんだろうと思っちゃいますv おかげさまで、「ストーリー紹介」部分の原稿はものすごく力入ってます(だから、時間がかかってます!)。はっきりいって、「ここまで書いちゃっていいのかな〜」と自分でも思うくらいののめり込みようなので、あとで制作サイドからチェックが入らないか、不安です(苦笑)。

 ああ、夜明けが早い。1日48時間ほし〜!

05.6.5 Sun.  突然気づいたこと             20:30
 原稿を書いていて、何の脈絡もなく「四六時中」って、4×6で24時間のことか!と気づいてしまいました。
 っていうか、今まで気づかなかったのがどうよ。しょっちゅう使う言葉なのに。やっぱり私は数字に弱いんです。
 ところで、「二六時中」というのもありまして、これが四六時中の大本。昔は干支(十二支)で時間を刻んでいたので、2×6の12で「1日」を表わしたのでした。新暦になって1日が24時間になったので、4×6に変わったんだそうな。
 言葉って深いですね。「へええ」と思いました、マル。


 昨日は15:00から、下北沢で打ち合わせ。趣味のご縁で知り合った方から、思いがけぬお仕事のオファーをいただきました。そのときに、「企画を立てるのは好きですよ。その会社の、ここをこうしたらよくなるというのは、外側から見たら、はっきり見えるんですよ。それをこうしてあげたら、もっと作業効率も上がるだろうとか、知名度が上がるだろうとか、考えるのが好きなんです。わりと、すっとクライアントのやりたいことが理解できるのは、自分の特技かなと思いますしね」(一語一句は覚えていないのですが、このようなことだったと)。

 企業コンサルティングやイベントとは違う分野ですが、私もまた出版物の企画書を書く身ですので、「ああ、なるほどな」と思うことしきり。結局、自分がやりたいことだけを考えていては、企画はなかなか通らないんですよね。出版物の場合は、自分の希望のほかに、版元、掲載(取材)対象者、掲載(取材)対象者の属する団体、掲載者の作品の直権者(アニメプロダクション、出版社ほか)、そして読者のことを考えなければ、企画しても実現はできないわけです。
 あまり考えすぎて尻込みするよりは、ダメ元で企画書買いちゃえーっ!ということも多いのですが(笑)。たかがA4ペラ4枚ほどの企画書にも、ナイ知恵をいろいろ振り絞っているのです。

05.6.4 Sun.  途中経過                  7:04
 ただ今、鋭意制作中の、本文128ページ、A4判の攻略ムック本。とりあえず昨日、ラフ作成、デザイン入れが完了しました。
 原稿は、28ページ分はライターさん、あとは私の担当なのですが。今朝までに69ページ分終了。あと3日で31ページ分。
 でっきるかな、でっきるかな、はてさて、ふむ〜ん♪ ……じっしんないわあ。
 だって、ゲームとの検証が必要なんだもん。

 だ〜れだ、最初にゲームやらなくてもできる仕事だよ〜んなんて言ったやつは! やっといて、よかった。しみじみオレってえらいと思う、徹夜明けのあさ〜。


Made with Stone Diary



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