Dairy for Paranoid

SEPTEMBER 2003

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JULY


03.9.13 Sat.  散々の日、散財の日           9.25 0:28
 新宿の歯医者に歯石を取ってもらいに行きました。今、4カ月に1度、歯石取りに通っているのですが。とにかくよく怒られます。歯ブラシの使い方が悪い。前に言ったところの掃除ができていない。歯間ブラシを使いなさい。毎日、デンタルフロスを使いなさい。そもそも毎日磨いてないでしょう。
 8月は事務所に泊まり込みが多かったですから。24時間ごとに磨くというのはできてませんでしたね、ええ。体調悪いときは、歯ブラシくわえたとたん、えずきが上がることもあったし。
 というかですね。世の人は、歯磨きに毎日1時間ほどもかけてるの? 歯科技工士さんの言いつけを全部守ると、優に1時間はかかっちゃうんですけど。毎度毎度、保険のきかない1万円以上の料金を払ってるのは、いろいろ問題のある歯のうえに、常々あまり気を遣っていられない分のフォローのつもりで、決して怒られるためではないのですが。と、ちょっとスネてみたりする(苦笑)。

 クサクサした気分をなだめようと紀伊國屋書店アドホック店に寄ったら、店内改装中で閉まってるし!
 そんなわけで、紀伊國屋書店から地下道へ出たところにあるビッ○カメラ新宿東口店にフラフラと立ち寄ってしまったことは無理からぬことでしょう。B2から入ったら、1階上がったB1がオーディオコーナーだったのも運命のイタヅラとしか言えません。店内をうろつきながら、もはや買うつもりになっていたのは、ずーっと溜め込んでいたストレスやら、CDを読み込まないCDラジカセへの鬱憤やら、歯医者で落ち込んだことやらを払拭したいがための、買い物衝動というヤツです。ええ、「衝動」です。

 Vic○orの4万円弱のCD/MD/カセットコンポを見ていました。本体にスピーカーが2つ。値段も手ごろだし、ブルーメタリックの色もいい。Vic○or製品の音質は好きです。もう決め打ちのつもりで、傍にあった解説書を見ていました。そこへ店員さんが寄ってきて、「これはCD5枚が一度にセットできます」と話しかけてきます。
 「CD5枚!?」(クスッ)という私の反応に何を思ったのか、「お客様にはこちらのほうがいいのでは」と別の棚に連れていかれました。そこにはDEN○NのCD/MDコンポが。お値段は4万円強。「この機種はあちらより音質がいいんです。それにカセットデッキは別売りですが、ハイポジにも対応します。ノーマルポジションのみのあちらより音質がいいですよ。挿入方法も巻込みが少ないタイプでお勧めです」とおっしゃいます。別にそこまで音質にこだわってないし、カセットデッキ別売りは痛いなあと聞いていました。デザインも今ひとつピンとこないしな〜と思案していたら、「こちらのほうは、従来のものより奥行きがすっきりしています」と、別のDEN○N製品を勧めてきます。

 今回私が考えていたポイントは、CD/MD/カセットが聴けること。本体とスピーカーが別になったコンポであること。できるだけ奥行きが浅いコンパクトなもので、色はシルバーかメタリックブルー系。予算4万円以内でした。
 しかし、見るかぎりどれも結構奥行きがあるんですね。どこに置こうか考え込んでしまうくらい。ちなみにCDを立ててセットするものは、私的には論外なのデス。寝かせてセットが基本デス。その中で、いちばん奥行きが浅かったのがソレでした。音質はあちらよりよいらしい。CDとMD、ラジオが聴ける。本体はメタリックシルバー、スピーカーは木製にシルバー。「ああ、いいじゃん」と思った瞬間、「これ、いただきます」と言ってました。カセットデッキはいずれ余裕ができたときに買うことにして、この度はMD/CDデッキとスピーカーのコンポのみ。47,800円+消費税で50,190円也。おいおいおい。

 値札にある「買い替え3000円サービス」って何?と尋ねたら、「お客様が買い換えでCDラジカセなどを当店に持ち込まれた場合、3000円でお引き取りしています。今は、ラジカセを捨てるのもお金がかかったりしますので、このサービスはご好評いただいております」とのこと。ええ、コンポが来たら無用の長物になるCDラジカセ様、約1機。
 「1週間以内にお持ちいただけましたら、3000円サービスいたします」のお言葉に、目が光るのを押さえられませんでした。……続く。

 ところで、DENONを「電音」で「デンオン」と読んでいたんですが、「デノン」なんですね。びっくり。今まで知らなかったよ。

03.9.12 Fri.  『ノマド・ソウル』とひとつの決心     9.24 23:24
 またしても買ってしまいましたCD。今度は元ちとせの『ノマド・ソウル』です。
 外国には、その声量といい、声にこもる迫力といい、鼓膜だけでなく脳髄に響く、まさに魂を揺さぶる「ディーヴァ」(オペラのプリマドンナのこと。最近はオペラに限らず「歌姫」の意味にも使われますね)の名にふさわしい歌い手がいますが。日本の歌い手で、そこまでの力を感じる方には滅多に出会わないんですね。私が今まで「日本のディーヴァ」と思ったのは美空ひばりくらいです。
 元ちとせの歌声を初めて聞いた時に、TVの放送だったにもかかわらず、背筋に走るものを感じました。音響もマイクもいらない、華美な衣装も装飾も必要ない、声だけで存在感のある「素のディーヴァ」。何年後かの彼女の、艶を増すであろう歌声がそら恐ろしいと感じました。

 1枚目のアルバムは持っていないのですが、2枚目の『ノマド・ソウル』をほとんど衝動買い。「この街」が収録されてたからとかなんとか。
 はやる心を押さえながら、DVDプレーヤーにセット。ドキドキしながらプレイボタンを押します。が、TV画面に「これはDVDソフトではないのでプレイできませ〜ん」と表示が出るのみで、音声はウンともスンとも言いません。「DVDやないなんて当たり前や。こりゃCDやんか。なにをお茶目やってるんや、おまえは〜」と唸りながらセットしなおしますが、やはり「DVDじゃないよ〜ん」と表示が出るのみ。もしかしたらと思い、壊れてるのか、壊れてないのか、今ひとつ判然としないCDラジカセにセットしてみますが、こちらは最初から「00:00」。「ケッ、こんなもん読み込めねーよ!」と言わんばかりのケンもホロロの反応です。

 ライナーノーツの中に説明書きが入っていて、Super Audio CDだ、DSDだと書いてあるんですが。そんな凝ったモンにしてくれなくても、普通のCDプレーヤーで反応するPCM方式で十分やん。そもそも聴けなかったら、どんなに音質に凝られても意味ないわい、とひとしきり毒づいてみる。
 初回生産分にオマケでついてきたDVDの映像(こちらはDVDなので、ちゃんとプレイできました)をぼーっと眺めながら、このとき、結果としてとんでもない散財をすることになる、ある決心が固まったのです。

03.9.11 Thu.  Full Moon & Blue Moon         9.21 2:05
 15時から11月に発行予定のムック本に関する打ち合わせ。
 事務所に帰る途中、高田馬場の「まんがの森」で資料本を買ったら、うっかり「まんがの森」会員になってしまいました(笑)。高田馬場の他に、どこにお店あるんだろう……。

 本日は中秋の名月。おぼろにかかる雲の中に、丸いお月さまが浮かんでいます。黄色というより、青白さを感じる月影を仰ぎ見ながら、「つきがとってもあおいから〜、とーまわりしてかーえろ〜♪」と口ずさんでました。はたと気がつけば、いつものコンビニに寄って晩御飯を買ってました。しょせん仕事帰りの寄り道なんて、その程度。何かに負けた気分です。


 日本では清水みのる作詞の「月がとっても青いから」のおかげで、「青い月」という描写に抵抗はありませんが。英語圏では「青い月」すなわち「blue moon」は、once in a blue moon の成句で「ごくまれに、滅多に(……ない)」という意味になります。
 「blue moon」自体は400年以上前からある言葉で、「The moon is made of green cheese.」(月はグリーンチーズでできている)というフレーズとともに、いわゆる「ありえないこと」の表現のひとつでした。そこから「blue moon」には「Something would happen when the moon turned blue.」(もし月が青くなっていたら、何かが起こっていただろう=月が青くなりでもしないかぎり、何も起こらない)というように「never」の意味合いも導かれました。

 ところが「青い月はありえない」とばかり言えなくなったのが19世紀。1883年のインドネシアのクラカトア火山の噴火によって放出された塵で、その後2年間、世界のどこからも夕日は緑に、月は青く見えたそうです。なので、「ごく稀だが、起こる可能性があること」に転じ、once in a blue moon のフレーズができました。

 エルヴィス・プレスリーが歌う「ブルー・ムーン」など、歌の中では孤独や悲しみの象徴ともなっています。
 カクテルの「ブルー・ムーン」は、ドライ・ジン 4/7、バイオレット・リキュール1/7、レモンジュース2/7に氷の配分。青色のイメージが強いですが、ジン(無色)に合わせるバイオレット・リキュールは名のとおり紫色をしているので、淡いスミレ色のカクテルです。「blue moon」には「ありえないこと」から「できない相談」という意味もあるので、むずかしい相談を受けたり、意に染まぬ人に言い寄られたら、このカクテルをオーダーするのもいいかも。ただし、意味がわからない人相手では何の甲斐もないですが(笑)。
 「ブルームーン」といえば、シビル・シェパードとブルース・ウィリス主演のアメリカのTV番組『こちらブルームーン探偵社』。探偵社のオーナー、マディは「ブルームーン・シャンプー」の広告で一世を風靡したモデル。探偵社の名前でもある「ブルームーン」に「ごくまれだが、(成功する)可能性がある」とか「できない相談」とかをあてはめるとなかなか笑えます。でも「奇跡のような」とあてはめるとロマンチックではないですか。この番組の原題は"Moonlighting"。Moonlighting には内職や夜逃げの意味があります(笑)。このシリーズ、最終話のタイトルが"Lunar Eclipse"(月食)でした。

 閑話休題。1988年から「blue moon」は the second full moon in a month(1ヵ月に満月が2回あるときの2回目の満月のこと)を指すようになりました。これは『メイン州農民年鑑』Maine Farmers' Almanac に載っていた「Blue Moon」という言葉を、 雑誌やラジオが the second full moon in a month を示す天文用語として紹介したのが定着したのだそう。
 もっと「blue moon」の由来を知りたい方は"Folklore of the 'Blue Moon'"(英文)へどうぞ。
 来年の7月がBlue Moon の見られる月、すなわちtwo full moons in a month だそうですよ。

03.9.10 Wed.  アニメとハリウッド映画の融合?     9.17 6:20
 またまた下北沢のお好み焼き屋さんで「ビールを1杯」する。で、やっぱり2杯、飲んでしまいました。なんかここのメニューって、ビールのつまみに最適なんですよ。ついつい進んじゃうってなものです(笑)。
 本日の話題は『踊る大捜査線THE MOVIE 完全版』と『座頭市』とクエンティン・タランティーノと幕末。他のは時事ネタなのでともかく、幕末は日本で唯一「イデオロギーの違いによる戦い」があった時代でしたねえということで、箱館戦争(五稜郭)や西南の役の話をつらつらと。


 ところで、10月25日に公開されるタランティーノ監督の映画第4作『Kill Bill(キル・ビル)』。ストーリーは、かつて暗殺集団で最強といわれた女性エージェント「ザ・ブライド」の復讐劇。彼女は自分の結婚式で組織の元ボス「ビル」に夫となる人も参列者も皆殺しにされました。彼女自身は頭を撃たれ、お腹にいた子どもも亡くします。5年後、奇跡的に命を取りとめ、昏睡から覚めた彼女は「ビル」に復讐を誓い、伝説の刀鍛冶・服部半蔵(千葉真一)から刀を受け取ります。
 とまあ、なんだかまたタランティーノ的荒唐無稽な匂いのする映画なのですが。この作品のアニメーション部分に田島昭宇と中澤一登、プロダクションI.Gが関わっているのだとか。
 田島氏は『魍魎戦記MADARA』や『多重人格探偵サイコ』などで知られるマンガ家。『Kill Bill』のアニメではキャラクターデザインをされたとか。
 中澤氏は『デジモンアドベンチャー02』シリーズ劇場版のキャラクターデザイン・作画監督、『神秘の世界エルハザード』のキャラクターデザイン、そして『明日のナージャ』のキャラクターデザイン・作画監督をされているアニメーター。『Kill Bill』のアニメ部分の監督とのことで、「ええっ、『ナージャ』とタランティーノ!?」な違和感ありまくりのスタッフィングだったのですが。中澤氏は『VIRUS』のエンディングアニメーションやアイキャッチ、『ロードス島戦記 英雄騎士伝』のオープニング(演出・作画)なども作られているのでした。まぁ、STUDIO 4℃の作品も制作されたというところで、納得。
 プロダクションI.Gは『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』、『機動警察パトレイバー』の劇場版、『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版などで世界的に知られる、日本のアニメ制作会社です。

 さてこの『Kill Bill』、ミラマックスでは前代未聞の二部構成での公開になるのだそう。タランティーノ節にはついていけない感のある私ですが、どうしようかな。『陰陽師2』は見る気満々なんですけどね(笑)。

03.9.9 Tue.  月と火星のランデヴー           9.17 5:43
 8月22日〜31日までは、なんと6万年ぶりに火星が地球に大接近するという「マーズウィーク」でした。知ってはいたのですが、この時期、事務所に泊まり込んで朝帰るみたいな状態だったので、夜空の下を歩く機会がなく、まったく!火星が見られませんでした。
 で、本日9日は月と火星が大接近するということで、帰宅途中に夜空を見上げてみました。「東京には空がない」と智恵子さんはおっしゃいましたが、まぁあることはあるんです、ええ。月齢12.9の微妙なふくらみ具合のお月さまの側に、オレンジ色の光点。2、3日前から「そういえば接近してるんだ」と思い出して火星を見つけるようにしていたので、「ああ、ほんと近いな〜」としばし見上げていました。
 あいにく霞のような雲がかかって、月影はぼんやりしていたのですが。月光が雲に反射しているのか、光のヴェールをかぶったようなお月さまに、鋭くオレンジ色の光を放射している火星が寄り添うさまは、なかなか美しかったです。  
 後で調べたら、最接近は20時30分ごろ、角距離20分、火星の光度-2.7等だったそうで。私が観たのは20時ごろでした。


 個人的にすっごく好きなキャラクターデザイナーさんのインタビュー取材に行きました。今回、この方の作品を企画コンテンツに挙げたのは「私が好きだから」です。この方の描かれる絵は色っぽいのですよ、男も女も動物も。特にオオカミ好きにはたまりません。
 といえば、何の作品の方かわかっちゃいますか(笑)。

 別に自分が「動物占い」でオオカミタイプだからということではないのですが。オオカミ、大好きです。ルーツは子どものころに読んだ『シートン動物記』で間違いなし! ロボですよ、ロボ!! ビアンカも好きでした。
 ハワイに旅行したとき、アメリカの彫刻家がキャストで作ったオオカミの胸像に惚れて、ついつい買ってしまったくらいにはオオカミ激ラブvです。
 そんなわけで、オオカミの話をお聞きして、オオカミやキャラクターのラフ画も見せていただいて、非常に有意義な取材でした。実はたいへんに貴重なものもお預かりしていて、これをどう誌面に反映させようかなとうれしい悩みを抱えています。オオカミ好きの真価を発揮できるか!?

03.9.8 Mon.  (笑)の法則               9.16 1:24
 文章でよく使われる「(笑)」という文字。たいへん使い勝手のいい表記ですが、使い方を間違えると怖い結果を呼び込むなあと思うわけです。
 最近、ある問い合せのメールを出しました。返信をいただいたのですが、そのメールに「〜ですよ(笑)」と書いてありました。その「(笑)」の意味がわからず、以来、ずっと居心地の悪い思いをしています。
 私はもしかして誰もが知っていて当然の、実に常識的なことをお尋ねしてしまったのか。私の書き方が何か笑いをとるほどおかしかったのか。あるいはなにか私が意図していない意味を読み取っておられるのか。

 別に笑われるのはいいのですが。何に笑われているのかがわからず、答えの出ないまま、気がつけば考えているありさまです。

 私もよく「(笑)」を使います。ただ使うときはかなり気を遣っているつもりです。決して相手の方を笑っていると解釈されないように。私が、私自身の文章やリアクションに対して笑っているのだと明確にわかるように書くよう心がけています。なぜなら、いただくメールでちょくちょく不愉快な思いをするからです。あなた、それ、何を笑ってるわけ? 何がおかしいの?ってついツッコミたくなることがままあるので。

 でも、それも気を遣っているという思い込みだけで。ときにはこうした釈然としない思いを相手の方にさせているのかもなあと思いつつ。メールをくださった方も、別に「(笑)」に意味をもって書かれたわけではないのかも、とも思いつつ。
 たかが「(笑)」、されど「(笑)」。たったひとつの「(笑)」になんだか気分が萎えてしまって、とほほなのです。

03.9.7 Sun.  オタク風味の1日             9:16 1:06
 朝は、初めて『爆竜戦隊アバレ○ンジャー』を観て、「お嫁さんの大群(いや小群?)が処方箋でグルグル巻き〜」とか妙なところでウケたような気がします。あと『仮面○イダーファイズ』『明日の○ージャ』『金色の○ッシュ・ベル!!』までは観たような気が。
 ネットサーフしながら観ていたので、どれも今ひとつストーリーがわかっていません。……どちらかに集中しなさい、雑文堂さん。電気代のムダです(苦笑)。

 そのあとは、ネット通販した『GetBackers-奪還屋-』の同人誌2冊と、いただいた『TWIN SIGNAL』の同人誌と『封殺鬼シリーズ26 終(つい)の神話・天泣の章』(霜島ケイ 小学館/小学館キャンバス文庫)をようやく読みました。
 『GB』の同人誌は、エニックスで『最遊○』のノベライズを書かれているみさぎ聖さんが書かれたもの。『最遊○』のノベライズは、誤字で脱力させられましたが、内容は私のツボ直撃!でした。『GB』はどうかなと思って購入したのですが、読みどおりこちらもツボどころ、勘どころにジャストフィットでした! ちなみにカップリングは銀次×蛮です。
 もうひとつ、『GB』で注目している同人作家さんがいるのですが、こちらは蛮×銀次で書いておられます。
 物語構成やキャラクター描写がしっかりしていて、私のツボにさえはまっていれば、どうやら私はカップリングの組み合わせはどうでもいいみたいですね(笑)。
 そんなわけで、同人誌のネット通販にだいぶ慣れてきたかも?

 ああ、でもオラトリオ×オラクルはよくてもオラクル×オラトリオはダメなんだった!な『TWIN SIGNAL』(笑)。こちらの同人誌は、もう好きな方々の作品ばかりなので安心しつつ。
 「うはあ、肉球かあい〜vv」「尻尾かあい〜vv」(ああ、またなんか悪い病気が出てるよ、雑文堂)、「大きい兄さんの耳、サイコ〜」(つまりソコか!)とか。
 「ああ、やはり『まつわり』のお話は、この方にかぎるな〜」「兄さん、かっこいい〜vv」(結局ソコか!)とか。
 先に校閲させていただいたので内容は知ってるけど、「そうかこんな大作になっちゃったか!」なぶ厚い1冊とか。「あ、やっぱり兄さん、ステキだ〜。かっこいい〜vv」(ソレしかないんか!)。
 自分の好きなキャラがステキに描いてあるのを読めるのが、同人誌の醍醐味ですね〜。原作ではワキでも、これらの作品では堂々主役だし〜。あぁ、幸せv

 『封殺鬼』は、いよいよ1000年の「生」に結着がつくのか?というクライマックス直前状態。それも、決して私利私欲ではなく、ただ師の遺言を果たすために鬼になった彼の、その弱さと。人間であったころの血筋の役割によって、今、その命が求められる切なさと。いや、もうすっごい好みの展開でばく進中なので。「次巻はそんなに待たせません」という作者のお言葉を信じて、次巻をドキドキ待ちたいと思います。

03.9.6 Sat.  贅沢な隠れ家(Hermitage)の話      6.16 0:38
 前日からの校了作業が午前9時に終了。日曜日にクライアントに戻すということで、とりあえず私の作業は終わりましたかね。
 9月になってからのほうが眩しく感じる太陽に目を眇めつつ、よろよろ帰りました。コンビニで買った朝ごはんを食べたあとは爆睡モード。

 起きたら17時30分でした。もう何ヶ月ぶりか?って感じで『ゲット○ッカーズ-奪還屋-』を観て、『機動戦士ガ○ダムSEED』を観て、『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の特番を観ました。
 『OD 2』は劇場で観られるかどうか、微妙なタイミングなのですが。とりあえず『踊る大捜査線THE MOVIE』のビデオをレンタルで観てみようと思います。この番組、私が日本にいないときにブームだったのではないかしら。全然知らないので、まずはお勉強を(笑)。


 『USO!?ジャパン』も終わるのね〜とか、『世界ふしぎ発見』をかすりつつ、『美の巨人たち』になだれ込んでみました。本日はエルミタージュ美術館とエカテリーナ2世の物語。プラド美術館とここには一度訪れたいと思っているのですが。う〜ん、やはりTVの映像で観るだけでもすごいわ。

 エカテリーナ2世がロシアに君臨したのは、ちょうど啓蒙思想がヨーロッパを席巻し、市民が貴族支配の軛から脱しようとしている時代。貴族の没落が相次ぎ、まもなく起こるフランス革命の兆しが見えるころでした。
 没落貴族の館から代々コレクションされてきた美術品が次々に売りに出された希有な時代だったんですね。だからエカテリーナ2世は後進だったにもかかわらず、一線級の絵画を集めることができたのでした。その数、わずか10年で2600点を突破。最初は冬宮だけだったサンクトペテルブルク(レニングラード)の宮殿は、絵画を飾るために小エルミタージュ、旧エルミタージュ、そして新エルミタージュと増築を重ねていきます。現在、そのコレクションは300万点に及んでいます。

 女帝の絵画収集のきっかけになったのが、17世紀のオランダ・フランドルの絵画のひとつ、フランス・ハルスの代表作「手袋を持つ若い男の肖像」。私には今ひとつこの絵の魅力がわからないのですが、エカテリーナ2世はまさにこの絵に魅せられて、絵画を買い漁りだしたのでした。
 クーデターで夫・ピョートル3世を殺し、領土を広げ、ヨーロッパ列強と丁々発止のやり取りをする一方で、女帝はどんどんコレクションを増やしていきます。1772年にはパリの名門クロザ家から400点の絵画を購入。この中にはラファエロの「聖家族」をはじめ、ティツィアーノ、ジョルジョーネ、ルーベンス、そしてレンブラントの「ダナエ」も含まれていました。
 クロザ・コレクションの売買をエカテリーナに仲介したのは、フランスの思想家・ディドロ。彼は、当時、後進国であり「野蛮の地」とされていたロシアへ向かう美術品を見て言います。
 「我々は平和な時に絵画を売り、エカテリーナは戦争をしながらそれを買い占める。芸術は北へと登って行く」。
 ……悔しかったんだろうなぁ。

 TV三昧の1日でした。

03.9.5 Fri.  大詰め!?                 9.16 0:12
 本日の本紙校正で、B6判168ページの本は作業終了(のはず)。青焼き校正のはずだったのに、本紙刷りで出るんだ〜とか関心してみたり。
 あ、本紙刷りというのは、校正用に適当な紙あるいはジアゾ紙(これを「青焼き」といいます)に印刷するのではなく、実際に印刷に使う紙で校正紙を刷るってことです。本紙刷りだと、書籍になったときにどういう色味・状態になるのか、あらかじめチェックできるので便利なのです(というか、あらかじめ覚悟ができるというか(笑))。

 17時ごろ出校の予定とのことで、そのタイミングに合わせて出社。2人のデザイナーさんもお呼びして、徹夜作業の体制です。この本に関しては、時間がないところでザカザカと文章を書いていったので、読み返してみると次から次に直したい箇所が出てくるのですが。あえて、印象をそのままに文章にした、みたいな勢いを生かす意味で手直しなしにしました。いや、いちいち直すと、ページ数が多い分、どこかで齟齬が生じそうだし(苦笑)。
 
 このテの本は初めてで、けっこう計算違いもやらかしたのですが。でも楽しかったかな。まさにファンブック(同人誌)を作っている気分でした。この作品を好きな方がこの本を読んで、新たな発見とか、好きなキャラをもっと好きになってくれるといいなと思いながら。さり気なく私的サブリミナル効果も導入してみましたが、どうでしょう(笑)。
 「ほらほ〜ら、私の好きなキャラをあなたも好きにな〜る。好きにな〜る」。
 楽しかったデス、ほんと。

03.9.4 Thu.  ふくらむふくらむファイルサイズ     9.24 22:42
 とにかくよくフリーズしてくれる我がラヴリーiMac「ソフィアレス」、略称「ソフィア」、別名「我がまま姫王子」(一応「男の子」設定なので(笑))。特にメールや掲示板の「レス」を書いているときと、テープ起こしをしているときにフリーズされると、生命力が削がれるのです。ヤル気のパワーゲージなどぶっちぎり0まで落ち込みます。なので、そのストレスを軽減すべく、前々から勧められていた外付けハードディスクを買うことにしました。

 ソフィアは購入時の基本32MBのメモリに、サービスでついてきた128MBのメモリを後から256MBに替えて、現在288MBの容量があります。もう4年も使っている古い機種ですし、ソフィアにお金をかけるのは最後やと思いつつ、新宿の電器屋さんにGO! 店員さんに「iMacの古い機種に対応する外付けHDはありますか」と尋ねたら、8.5.1のMac OSを8.6にアップグレードしたら対応できるとのこと。懇切丁寧にアップグレードの方法も教えてくれました。あとUSB1.1とFireWireの説明を「ふんふん」と聞いていたら、いずれiMacを買い替えた時に対応できるようにFireWire対応のものを勧められました。
 「買い替え前提かい」と苦笑しながら、勧められたモノを購入する素直なカスタマーです(笑)。「こんなに必要なんかい?」と思う120GB。ここにも「大は小を兼ねる」の精神が……。17,600円+消費税也の痛い出費でございました。

 帰宅して、早速Mac OSを8.6に書き換え。USBポートに繋ぎながら、サイトのアクロバット書類になってるトリセツ(読みにくいねん)を読んでいたら、おっとMac接続の場合は初期化が必要? ちょろちょろいじくって、いよいよ当座は使わないフォルダをポイポイと放り込んでみました。
 すると……するとですね。いきなりファイルサイズが1GBとかになりやがります。なんで!? ソフィアは288MBの容量しかないのに、GBクラスのファイルが入ってたわけないやん。なんだって外付けHDに入れたとたん、「ふくらむふくらむパン」みたいにサイズが化け物みたいにふくらむんだ!? フォルダ5個5,948項目で12GB使用中だそうですよ。空き容量は99.7GB。もし80GBとかのHDを買っていたら、「あっ!?」つう間になくなってましたな。
 なにか私のいじくりかたが悪いんでしょうね。初期化がまずかったか? でも「やれ」とトリセツに書いてあったからやっただけなんだが。
 まぁいいです。暇ができたら、研究するさ。って暇になるときがあるのか? はなはだ疑わしい今日この頃。

 そして相変わらずソフィアはフリーズ絶好調! なんでJedit使うと機嫌悪いんだ、ああたは! このソフトが原稿書くのにいちばん便利なのに! 字切りも文字数計算も語句検索・置換も一発なのにぃ!! はああ〜(溜息)。

03.9.2 Tue.  はまりものは『WOLF'S RAIN』       9.21 1:37
 お気に入りのサウンドトラックに追加です。『WOLF'S RAIN』菅野よう子。

 エンディングテーマの「gravity」(Vocal:坂本真綾)が記憶に残る曲で、手許に置いておきたいなと思ったのがきっかけ。シングルでなく、いっそサントラアルバムで買っちゃえとAmazon.co.jpにアクセス。「大は小を兼ねる」ってヤツですか。でも、番組内で流れる曲もいいんですよ〜。

 フジテレビ系で放映されたアニメ『WOLE'S RAIN』は、氷河期を迎え、滅びゆく星で、「楽園」を目指す4頭のオオカミたちの物語。白いオオカミ・キバと、灰色オオカミのツメ、黄土色の長毛種でモコモコしているだけなのに「太っている」と言われるヒゲ、まだ少年?でひとまわり小さい赤茶色のトオボエ。彼らは幻影術で、自らを人間の姿に見せることができます。これがなかなかハンサムなんですな(笑)。でもそれ以上に、オオカミとしての造型やアクションがかっこいいのです!
 「オオカミが楽園を目指すとき、星が滅びる」という伝説を信じる人々に追われ、「オオカミこそが、この世界の主である」というネイティブアメリカン風の人たちに救われ、4頭(4人)の旅は続きます。「楽園」への鍵である、人工的に作られた「花の娘」や、やはり「楽園」を求める、オオカミの目をもつ異種なる人こと「貴族」たち。「楽園」とは? 彼らは「楽園」に辿り着けるのか?
 中途半端に最終回を迎えたなと思ったら、なんと4話分が追加されることになりました。気になる方は公式サイトへどうぞ。

 ダークトーンに沈んだ風景に、オオカミと、モダン・カジュアルな少年たち、禁酒法時代のアメリカのシティエレガンスと保安官なおっちゃんと、ロシアっぽい人々と、ヴェネチアのマスカレードとアールヌーヴォーな貴族たち。錬金術とネイティブアメリカンの教えが混在する世界。
 ストリングスの聞いたロック、ボサノバ、ライトシャンソン、シティバラードなど、菅野よう子ならではの自在な音楽が、渾沌とした『WOLE'S RAIN』によく合います。

 雪原に横たわる真っ白なオオカミ、キバのジャケットに惚れ惚れしながら、いそいそとCDラジカセにセット。キュルルル〜と読み込みを始めたはずが、インジケーターには「00:00」としか出ません。普通は「TRACK:12 TIME:64:10」とか出るのに。つまり、これは読み込んでませんね。……そのとおり、PLAYを押しても何の反応もありません。
 もう1度入れ直してもCDラジカセは反応しません。聴けないとなると聴きたくなるのが人の性。30分近く、何度も何度もあっちをいじり、こっちをいじりして試しますが、ダメ。「もう、だめだ」と思ったとき、急に閃きました。「DVDで聴けるやん!」。そう、私のDVDプレーヤーはCDも聞けるのです! 買った時はDVD/LDコンパチなオタク装備しか念頭になかったのですが、こうなってみると自分の先見の明が眩しいぞ!! 早速セッティングして聴きます。最初は接続したTVから流れる音声が割れていたのですが、TVのサウンド設定をミュージックモードに変更して解決。
 流れ出す「stray 」(Vocal:Steve Conte)のギターと声に思わず腰くだけ。男声の高音はゾクッとキマすねえ。あせりと絶望と労働?のあとの1枚は耳に心地よいぜ!
 ヴォーカル8曲、全21曲。パリのカフェで聴きたいような、秋に似合うCDです。

03.9.1 Mon.  September Blue Moon          9.15 23:42
 「♪ 過ぎた夏の日々に 悲しいこと考えたの〜」。
 9月になってしまいました。どうも8月の記憶がないのが、イカン感じです。そんなふうに過ぎてしまった夏が悲しいわ(苦笑)。
 いつもいつも「どんなことだって、永久に続くものなんてない。いつか終わりがくる」と思っています。特に仕事については(笑)。最初は膨大な作業量に呆然としても、いずれ終わりは来るのだと。まぁ、その過程でイロイロあちこちご迷惑をおかけしてしまうのですが。
 なんだか「いつか終わる……ものだなあ」を実感した8月でした。とりあえず9月16日に記事1本、9月26日に本1冊、10月上旬に特集記事28ページを担当した本が出る予定です。

 本日は関東大震災記念日。1923(大正12)年9月1日午前11時58分、関東大震災が発生しました。マグニチュードは7.9。やはり大きいですね。家屋の全半壊25万戸以上、焼失家屋44万戸以上、津波による流失家屋868戸、死傷者20万人以上、行方不明者4万人以上。浅草十二階なども倒壊し、まさに東京の情景が瞬時に変わってしまった日。
 お昼どきだったのが災いして、地震のあとに大火災が発生したもよう。地震のあとの火災というと、阪神・淡路大震災を彷佛させます。

 相変わらずよく揺れてます、東京。それが地震なのか、隣近所の工事のせいなのかは、よくわからないのですが。ええ、また9月17日に水道工事があるそうです。チラシが入ってました。近所の家屋も6月からまだ建築作業絶好調継続中です。いつ完成するんだ、あの家。


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